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公開番号
2025031951
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2024229776,2022526365
出願日
2024-12-26,2020-09-22
発明の名称
音響測定を実行する方法
出願人
ハーマン ベッカー オートモーティブ システムズ ゲーエムベーハー
代理人
個人
,
個人
主分類
G10K
15/00 20060101AFI20250228BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】好適な音響測定を実行する方法を提供すること。
【解決手段】方法は、ラウドスピーカ(10)を用いて、少なくとも1つのテスト信号(Sn)をリスニング環境(30)に出力することと、リスニング環境(30)に配置されたマイクロフォン(22)を用いて、少なくとも1つのテスト信号(Sn)のそれぞれを受信することと、少なくとも1つのテスト信号(Sn)のそれぞれの受信時に、ラウドスピーカ(10)に対する、リスニング環境(30)におけるマイクロフォン(22)の位置及び向きの少なくとも一方を決定することと、マイクロフォン(22)によって受信されたテスト信号(Sn)を評価することと、テスト信号(Sn)の評価と、マイクロフォンの位置及び向きの少なくとも一方と、に基づいて、少なくとも1つの伝達関数に関連する少なくとも1つの態様を決定することと、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
本明細書に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、音響測定を実行する方法、特に少なくとも1つの伝達関数を決定する方法に関する。
続きを表示(約 5,200 文字)
【背景技術】
【0002】
オーディオシステムで音(例えば、音楽)を再生する場合、再生されるオーディオコンテンツは、通常、幾分か歪まされる。歪みは、スピーカからユーザの耳まで、オーディオ経路の任意のポイントで発生し得る。それにより、オーディオシステムのユーザのリスニング体験が大きく損ねられるおそれがある。オーディオ経路または再生チェーンは、オーディオシステムが備え付けられている部屋、及びオーディオシステムのラウドスピーカなど、いくつかの異なる構成要素で構成されている。再生チェーンの各構成要素により、全体の歪みに寄与する個々の伝達関数が導入される。部屋の伝達関数とラウドスピーカの伝達関数とは、一般に、全体の歪みに大きな影響を与え、したがって、ユーザが知覚する音質に影響を与える。ユーザに満足のいく音質を提供するために、オーディオ再生中の時間的歪み及びスペクトル歪みを等化できるようにするには、少なくとも1つの伝達関数の音響測定を実行する方法を提供する必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
方法は、ラウドスピーカを用いて、少なくとも1つのテスト信号をリスニング環境に出力することと、リスニング環境に配置されたマイクロフォンを用いて、少なくとも1つのテスト信号のそれぞれを受信することと、少なくとも1つのテスト信号のそれぞれの受信時に、ラウドスピーカに対する、リスニング環境におけるマイクロフォンの位置及び向きの少なくとも一方を決定することと、マイクロフォンによって受信されたテスト信号を評価することと、テスト信号の評価と、マイクロフォンの位置及び向きの少なくとも一方と、に基づいて、少なくとも1つの伝達関数に関連する少なくとも1つの態様を決定することと、を含む。
【0004】
以下の詳細な説明及び図の検討の結果として、他のシステム、方法、特徴、及び利点が、当業者にとって明らかであるようになり、または明らかになるであろう。そのような追加のシステム、方法、特徴及び利点は全て、本明細書に含まれ、本発明の範囲内にあり、以下の特許請求の範囲によって保護されることが意図されている。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
ラウドスピーカ(10)を用いて、少なくとも1つのテスト信号(Sn)をリスニング環境(30)に出力することと、
前記リスニング環境(30)に配置されたマイクロフォン(22)を用いて、前記少なくとも1つのテスト信号(Sn)のそれぞれを受信することと、
前記少なくとも1つのテスト信号(Sn)のそれぞれの前記受信時に、前記ラウドスピーカ(10)に対する、前記リスニング環境(30)における前記マイクロフォン(22)の位置及び向きの少なくとも一方を決定することと、
前記マイクロフォン(22)によって受信された前記テスト信号(Sn)を評価することと、
前記テスト信号(Sn)の前記評価と、前記マイクロフォン(22)の前記位置及び前記向きの少なくとも一方とに基づいて、少なくとも1つの伝達関数に関連する少なくとも1つの態様を決定することと、
を含む、方法。
(項目2)
少なくとも1つの伝達関数に関連する前記少なくとも1つの態様は、前記それぞれの伝達関数の周波数応答、位相応答、推定スペクトル特性、推定時間的特性、及び統計的特性の少なくとも1つを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
少なくとも1つの伝達関数に関連する少なくとも1つの態様を決定することは、前記少なくとも1つの伝達関数を決定することを含む、項目1または項目2に記載の方法。
(項目4)
前記テスト信号(Sn)を評価することは、前記ラウドスピーカ(10)と前記マイクロフォン(22)との間の伝送経路上で発生する前記少なくとも1つのテスト信号(Sn)の少なくとも1つのパラメータの変化を決定することを含む、項目1、項目2または項目3に記載の方法。
(項目5)
前記テスト信号(Sn)を評価することは、前記ラウドスピーカ(10)と前記マイクロフォン(22)との間の前記伝送経路上で発生する少なくとも1つのテスト信号(Sn)の周波数応答の変化を決定することを含む、項目4に記載の方法。
(項目6)
少なくとも1つのテスト信号(Sn)を出力することは、
複数の後続テスト信号(Sn)を出力することであって、各テスト信号(Sn)が、前記リスニング環境(30)内の異なるテスト位置(Pn)で前記マイクロフォン(22)によって受信される、前記出力すること、または
規定された時間の長さの間、単一の連続テスト信号(Sn)を出力することであって、前記単一の連続テスト信号(Sn)が、前記リスニング環境(30)内の異なるテスト位置(Pn)で前記マイクロフォン(22)によって受信される、前記出力すること、
を含む、項目1~5のいずれかに記載の方法。
(項目7)
前記マイクロフォン(22)は携帯型電子デバイス(20)に配置されており、前記携帯型電子デバイス(20)はユーザインタフェースを備えており、前記方法は、さらに、
前記ユーザインタフェースを介して少なくとも1つのコマンドを出力し、前記異なるテスト位置(Pn)での、または前記異なるテスト位置(Pn)間の、前記マイクロフォン(22)の位置、向き、移動速度、及び移動線の少なくとも1つに関する指示を前記携帯型電子デバイスのユーザに提供することを含む、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記ユーザインタフェースはディスプレイを含み、前記方法は、さらに、
前記電子デバイス(20)の少なくとも1つのカメラを用いて、前記リスニング環境(30)と、前記リスニング環境(30)に配置された前記ラウドスピーカ(10)との少なくとも1つの画像またはビデオを取り込むことと、
前記電子デバイス(20)の前記ディスプレイ上に、前記リスニング環境(30)及び前記ラウドスピーカ(10)の前記少なくとも1つの画像または前記ビデオを表示することと、
前記表示された画像またはビデオの中で前記ラウドスピーカ(10)の前記位置にマークを付けることと、
を含む、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記ディスプレイ上の前記リスニング環境(30)における前記ラウドスピーカ(10)の前記位置にマークを付けることは、前記ラウドスピーカ(10)の前記位置で、または前記位置に隣接して、前記ディスプレイ上にグラフィックマークを提示することを含む、項目8に記載の方法。
(項目10)
【0005】
本方法は、以下の説明及び図面を参照することによって、より良く理解され得る。図中の構成要素は、必ずしも原寸に比例するとは限らず、代わりに、本発明の原理を例示することを重視する。さらに、図における同様の参照数字は、異なった図全体を通して対応する部分を指定する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
例示的なオーディオシステムを概略的に示す。
例示的なオーディオシステムの様々な伝達関数を概略的に示す。
別の例示的なオーディオシステムを概略的に示す。
別の例示的なオーディオシステムを概略的に示す。
例示的な方法を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1を参照すると、例示的なオーディオシステムが概略的に示されている。本オーディオシステムは、ラウドスピーカ10及びマイクロフォン22を含む。ラウドスピーカ10は、リスニング環境30に配置され、音楽、スピーチ、または他の任意の種類の可聴音もしくは可聴トーンなどのオーディオ信号を出力するように構成される。マイクロフォン22は、ラウドスピーカ10から離れて配置され、ラウドスピーカ10から発せられるオーディオ信号を受信するように構成される。ここで「離れて」とは、ラウドスピーカ10とマイクロフォン22との間に少なくとも数センチメートルの距離があることを意味する。一般的なリスニング状況では、ラウドスピーカ10は、オーディオを聴くユーザから少なくとも1m、少なくとも2m、またはさらに遠くに配置される。リスニング位置またはリスニング領域32は、オーディオ再生中のユーザの位置によって定められる。すなわち、リスニング領域32(または位置)は、ラウドスピーカ10から出力されるオーディオをユーザが知覚することができる領域(または位置)である。リスニング領域32(または位置)は、多くの場合、リスニング環境30よりも小さい領域である。リスニング領域32には、ユーザの頭の位置、または具体的には、ユーザの耳の位置が含まれ得る。ラウドスピーカ10によって再生されたオーディオを聴いている間、ユーザは主にリスニング領域32内にいる。すなわち、ユーザが一箇所に静止し続ける場合、リスニング領域32は、一般に、ユーザがリスニング環境30の中を移動する状況と比較して小さくなる。したがって、リスニング環境30は、リスニング領域32に加えて、他の領域を含むことができ、ユーザは、一般に、リスニング領域32の外側の領域に位置しない。しかしながら、場合によっては、ユーザが頻繁に動き回る場合、リスニング領域32は、リスニング環境30全体を含むことができる。図1に示す実施例では、マイクロフォン22は、リスニング位置またはリスニング領域32内に配置され、一方、ラウドスピーカ10は、リスニング領域32の外側に配置される。
【0008】
図1に示す配置は、少なくとも1つの伝達関数の少なくとも1つの態様を決定するように構成されている。伝達関数に関連する態様には、それぞれの伝達関数の周波数応答、位相応答、推定スペクトル特性、推定時間的特性、及び統計的特性のうちの少なくとも1つが含まれ得る。一実施例によれば、少なくとも1つの伝達関数の1つの態様のみが決定される。別の実施例によれば、少なくとも1つの伝達関数の2つ以上の態様が決定される。さらに別の実施例によれば、1つまたは複数の伝達関数はその全部を決定される。以下では、1つまたは複数の伝達関数はその全部を決定されることが想定されている。ただし、代わりに、以下に述べる伝達関数の態様のみを決定することも可能であることを理解されたい。本明細書で具体的に取り上げていない少なくとも1つの伝達関数の少なくとも1つの態様が決定されることも可能である。
【0009】
ラウドスピーカ10から第1のオーディオ信号x(t)、例えば、音楽またはスピーチが出力されると、この信号は通常、ラウドスピーカ10からリスニング領域32までの伝送経路を移動する間に歪まされる。これは、リスニング環境30内のいくつかの構成要素により種々の伝達関数が導入され、その結果、第1のオーディオ信号x(t)の全体の歪みが生じるためである。例えば、第1のオーディオ信号x(t)は、ラウドスピーカ10が配置されている部屋またはリスニング環境30に起因して歪まされ得る。部屋の伝達関数H
R
(jω)は、一般に、例えば、部屋(リスニング環境30)の大きさ、部屋に配置された家具、植物、またはその他の物体によって決まる。そのような物体としては、カーペット、本棚、カーテン、ランプなどが含まれ得る。ただし、ラウドスピーカ10及びマイクロフォン22自体もまた、さらなる伝達関数H
S
(jω)(スピーカの伝達関数)、H
M
(jω)(マイクロフォンの伝達関数)を導入し得る。
【0010】
したがって、全体の伝達関数H
t
(jω)は、個々の伝達関数H
S
(jω)、H
R
(jω)、H
M
(jω)で構成され得る(例えば、図2参照)。一実施例によれば、以下が適用される。
H
t
(jω)=H
S
(jω)*H
R
(jω)*H
M
(jω) (1)
(【0011】以降は省略されています)
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