TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025017861
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121162
出願日2023-07-25
発明の名称ガスバーナ、およびガスバーナを搭載した加熱調理器
出願人リンナイ株式会社
代理人個人,個人
主分類F23D 14/64 20060101AFI20250130BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】ガスバーナにおける鋳造製の混合管の流入口側の端部に取り付けられるレギュレータのガタつきを抑制する。
【解決手段】混合管20の流入口20a側の端部に、流入口を覆う平面部25bと、混合管の端部寄りの外周を囲む筒状部25cとを有するレギュレータ25を取り付けると共に、流入口に向かってノズルから燃料ガスを噴射する。混合管は、下側部材と上側部材とに分けて鋳造加工で形成する。下側部材の端部の外縁21bは、上端から下端に向かうに連れて、左右の幅が小さくなると共に、ノズル側に張り出して傾斜しており、上側部材の端部の外縁22bは、下端から上端に向かうに連れて、左右の幅が小さくなると共に、ノズル側に張り出して傾斜している。そして、レギュレータを取り付けた状態で、混合管の外周、および筒状部の端面の何れか一方に、何れか他方の所定部位と筒状部の延設方向に当接する凸部20dを左右の少なくとも一方に設ける。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
炎口を有するバーナ本体と、該バーナ本体に一端が接続されて他端に流入口が開口した混合管とを具備しており、ガス供給管の先端のノズルから前記流入口に向かって噴射される燃料ガスと、該燃料ガスの噴射に伴って前記流入口に流入する空気との混合ガスが前記混合管を通って前記バーナ本体に供給され、前記炎口から噴出する該混合ガスを燃焼させるガスバーナにおいて、
鋳造加工によって形成され、前記混合管の下側を構成する下側部材と、
前記下側部材とは別に鋳造加工によって形成され、該下側部材に重ね合わされて前記混合管の上側を構成する上側部材と、
前記混合管の前記流入口側の端部に取り付けられ、該流入口を覆う平面部に前記空気の流入量を調整する空気口を有するレギュレータと
を備え、
前記下側部材の前記流入口側の端部における外縁は、上端から下端に向かうに連れて、左右の幅が小さくなると共に、前記ノズル側に張り出して傾斜しており、
前記上側部材の前記流入口側の端部における外縁は、下端から上端に向かうに連れて、左右の幅が小さくなると共に、前記ノズル側に張り出して傾斜しており、
前記レギュレータは、前記流入口を覆う前記平面部の外縁から前記混合管側に延設されて、該混合管における前記流入口側の端部寄りの外周を囲む筒状部を有し、
前記混合管の前記流入口側の端部に前記レギュレータが取り付けられた状態で、該混合管の外周、および前記筒状部の前記平面部とは反対側の端面の何れか一方には、何れか他方の所定部位と前記筒状部の延設方向に当接する凸部が左右の少なくとも一方に設けられている
ことを特徴とするガスバーナ。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
請求項1に記載のガスバーナにおいて、
前記混合管の外周、および前記筒状部の前記平面部とは反対側の端面の何れか一方に、前記凸部が左右の両側に設けられている
ことを特徴とするガスバーナ。
【請求項3】
請求項1に記載のガスバーナにおいて、
前記凸部は、前記混合管の外周における左右の少なくとも一方に設けられている
ことを特徴とするガスバーナ。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のガスバーナを搭載し、該ガスバーナでの燃焼によって調理容器を加熱する加熱調理器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、混合管を通って混合された燃料ガスと空気との混合ガスを燃焼させるガスバーナに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
燃料ガスと空気との混合ガスを燃焼させるガスバーナは、ガスコンロなどに搭載されて広く使用されている。こうしたガスバーナは、炎口を有するバーナ本体と、一端がバーナ本体に接続されて他端に流入口が開口した混合管とを備えているのが一般的である。燃料ガスを供給するガス供給管の先端のノズルから混合管の流入口に向かって燃料ガスが噴射されると、周囲の空気を吸い込みながら混合管に流入する。そして、混合管を通って混合された燃料ガスと空気との混合ガスがバーナ本体の炎口から噴出し、点火によって混合ガスの燃焼が開始される。また、燃料ガスの種類などに応じて空気の流入量を調整する場合には、混合管の流入口側の端部に、燃料ガスの種類などに応じた大きさの空気口を有するレギュレータが、流入口を覆って取り付けられる。
【0003】
さらに、このようなガスバーナでは、鋳造加工(ダイカスト)によって混合管が形成されることがある。例えば、特許文献1に記載のガスバーナでは、混合管が上下に分割可能であり、下側部材および上側部材がそれぞれダイカストで形成され、下側部材に上側部材を重ね合わせて混合管が構成されている。この場合、生産性を考慮し、下側部材に対して上下一対の金型を用意すると共に、上側部材に対して上下一対の金型を用意するのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-95137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述のようにダイカストで形成された混合管の流入口側の端部にレギュレータを取り付けると、レギュレータにガタつきが生じることにより、空気の流入量が変動してガスバーナでの燃焼が不安定になることがあるという問題があった。これは次のような理由による。まず、ダイカストの金型には離型を容易とするための抜き勾配が設けられており、例えば、混合管の下側部材における流入口側の端部の外縁が下半円形であれば、上下一対の金型の抜き勾配によって、下半円形の上端よりも下端がノズル側に張り出して傾斜した形状となる。同様に、混合管の上側部材における流入口側の端部の外縁が上半円形であれば、上下一対の金型の抜き勾配によって、上半円形の下端よりも上端がノズル側に張り出して傾斜した形状となる。そして、下側部材に上側部材を重ね合わせると、混合管の流入口側の端部における略円形の外縁は、左右の両端よりも上下の両端がノズル側に張り出している。このため、レギュレータを混合管の流入口側の端部に取り付けると、流入口を覆う平面部が上下の両端と2点で接することになり、この2点を結ぶ上下方向の軸を中心としてレギュレータが回動(揺動)することでガタつきが生じてしまう。
【0006】
この発明は、従来の技術における上述した課題に対応してなされたものであり、ガスバーナにおける鋳造加工で形成された混合管の流入口側の端部にレギュレータを取り付ける場合に、レギュレータのガタつきを抑制することが可能な技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明のガスバーナは次の構成を採用した。すなわち、
炎口を有するバーナ本体と、該バーナ本体に一端が接続されて他端に流入口が開口した混合管とを具備しており、ガス供給管の先端のノズルから前記流入口に向かって噴射される燃料ガスと、該燃料ガスの噴射に伴って前記流入口に流入する空気との混合ガスが前記混合管を通って前記バーナ本体に供給され、前記炎口から噴出する該混合ガスを燃焼させるガスバーナにおいて、
鋳造加工によって形成され、前記混合管の下側を構成する下側部材と、
前記下側部材とは別に鋳造加工によって形成され、該下側部材に重ね合わされて前記混合管の上側を構成する上側部材と、
前記混合管の前記流入口側の端部に取り付けられ、該流入口を覆う平面部に前記空気の流入量を調整する空気口を有するレギュレータと
を備え、
前記下側部材の前記流入口側の端部における外縁は、上端から下端に向かうに連れて、左右の幅が小さくなると共に、前記ノズル側に張り出して傾斜しており、
前記上側部材の前記流入口側の端部における外縁は、下端から上端に向かうに連れて、左右の幅が小さくなると共に、前記ノズル側に張り出して傾斜しており、
前記レギュレータは、前記流入口を覆う前記平面部の外縁から前記混合管側に延設されて、該混合管における前記流入口側の端部寄りの外周を囲む筒状部を有し、
前記混合管の前記流入口側の端部に前記レギュレータが取り付けられた状態で、該混合管の外周、および前記筒状部の前記平面部とは反対側の端面の何れか一方には、何れか他方の所定部位と前記筒状部の延設方向に当接する凸部が左右の少なくとも一方に設けられている
ことを特徴とする。
【0008】
このような本発明のガスバーナでは、レギュレータの平面部と混合管の流入口側の端部とが上下で点接触した状態で、この2点を結ぶ上下方向の軸を中心としてレギュレータが回動しようとしても、上下方向の軸に対して交差する左右の少なくとも一方に凸部と所定部位との当接点を有することにより、レギュレータの回動が妨げられる(回動範囲が制限される)ので、レギュレータのガタつきを抑制することができる。結果として、レギュレータの空気口における空気の流入量が安定し、ガスバーナでの燃焼性能を維持することが可能となる。
【0009】
上述した本発明のガスバーナでは、混合管の外周、および前記筒状部の前記平面部とは反対側の端面の何れか一方における左右の両側に、前記凸部が設けられていてもよい。
【0010】
このような構成のガスバーナでは、一対の凸部が左右の両側で所定部位と当接することによって、左右の何れか一方だけの場合よりもレギュレータの回動を確実に妨げる(回動範囲を狭くする)ことができるので、レギュレータのガタつきを抑制する効果を高めることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

リンナイ株式会社
電気機器
4日前
リンナイ株式会社
衣類処理機
4日前
リンナイ株式会社
加熱調理システム及び加熱調理器
5日前
個人
無人薪ストーブ
4日前
株式会社パロマ
給湯器
15日前
株式会社パロマ
給湯器
15日前
株式会社パロマ
給湯器
15日前
有限会社天研工業
着火具
12日前
リンナイ株式会社
燃焼装置
1か月前
株式会社パロマ
湯沸器
22日前
中部電力株式会社
燃焼装置
1か月前
中外炉工業株式会社
臭気ガス処理装置
4日前
リンナイ株式会社
燃焼装置
18日前
リンナイ株式会社
予混合装置
25日前
リンナイ株式会社
予混合装置
25日前
中外炉工業株式会社
アンモニア燃焼設備
22日前
リンナイ株式会社
予混合装置
25日前
中外炉工業株式会社
アンモニア燃焼装置
12日前
中外炉工業株式会社
バーナー装置及び工業炉
1か月前
リンナイ株式会社
プレート式バーナ
27日前
横河電機株式会社
燃焼装置
22日前
株式会社アクトリー
廃油脂類の焼却装置
19日前
三浦工業株式会社
ボイラ
1か月前
株式会社ヒラカワ
燃焼装置
12日前
株式会社山辰組
酸素供給型高速焼却装置及び焼却方法
1か月前
株式会社神鋼環境ソリューション
廃棄物処理設備
1か月前
川崎重工業株式会社
焼却プラント
25日前
トヨタ自動車株式会社
燃焼装置
18日前
東京瓦斯株式会社
燃焼方法
12日前
株式会社ノーリツ
コンロバーナの混合管構成部材の製造方法
25日前
株式会社ハーマン
こんろ用ガスバーナ
1か月前
荏原環境プラント株式会社
焼却灰加湿排出装置
26日前
JFEエンジニアリング株式会社
炉の制御方法及び装置
12日前
JFEエンジニアリング株式会社
炉の制御方法及び装置
12日前
東邦瓦斯株式会社
混合燃料供給装置
1か月前
横河電機株式会社
検出装置及び燃焼システム
22日前
続きを見る