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公開番号2025009751
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024005727,2023110433
出願日2024-01-17,2023-07-05
発明の名称ベンゾトリアゾール系高分子体を含有するポリカーボネート樹脂組成物
出願人国立大学法人福井大学,シプロ化成株式会社
代理人個人
主分類C08L 69/00 20060101AFI20250109BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐熱性を持ちながらポリカーボネート樹脂との相溶性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】下記のベンゾトリアゾール誘導体構造とビスフェノール誘導体構造とがカルボニル基を介して連結する化学構造を構成単位として一以上含むベンゾトリアゾール系高分子体とする。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025009751000020.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">19</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">99</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記の一般式(1)で表されるベンゾトリアゾール誘導体構造と下記の一般式(2)で表されるビスフェノール誘導体構造とが、カルボニル基を介して連結する化学構造を構成単位として一以上含むベンゾトリアゾール系高分子体をポリカーボネート樹脂に配合したことを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
TIFF
2025009751000018.tif
19
47
一般式(1)
TIFF
2025009751000019.tif
17
45
一般式(2)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なベンゾトリアゾール系高分子体に関し、さらには前記ベンゾトリアゾール系高分子を用いた紫外線吸収剤、並びに前記ベンゾトリアゾール系高分子体を含有するポリカーボネート樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、透明性、耐衝撃性、耐熱性、難燃性に優れた素材であり、自動車部材、建材、電子機器、医療器具、メガネレンズ、フィルム等、さまざまな分野で使用されている。ポリカーボネート樹脂は、自然光の紫外線の作用によって劣化を生じて、これらの性能低下や変色が起こることから、このような紫外線による劣化を防ぐため、従来より各種の紫外線吸収剤が樹脂の加工工程中に添加され、使用されている。ポリカーボネート樹脂に使用される紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系またはトリアジン系の各種有機化合物が知られている。
【0003】
しかし、ポリカーボネート樹脂に一般的に使用されている紫外線吸収剤は、樹脂加工時の高温状態でそれ自身の揮散や分解が起こることから、樹脂加工時における紫外線吸収剤の揮散による樹脂成型金型の汚染、紫外線吸収剤の熱分解による樹脂の着色等の問題がある。
【0004】
ポリカーボネート樹脂加工時のこれらの問題を解決するため、特許文献1および2では、2つのベンゾトリアゾール系化合物をメチレン基で連結して二量化することにより分子量を高めて、耐熱性を向上させた紫外線吸収剤が提案されている。しかしながら、二量化の影響により、これら紫外線吸収剤の吸収スペクトルが長波長化して可視光領域を吸収するために、これらをポリカーボネート樹脂に添加した場合、ポリカーボネート樹脂が黄色味を帯び、使用用途が制限される問題があった。
【0005】
また、特許文献3では、ベンゾトリアゾール系化合物に嵩高い置換基を付加することにより分子量を高めて、耐熱性を向上させた紫外線吸収剤が提案されている。しかしながら、本発明者が特許文献3に記載された紫外線吸収剤の耐熱性を評価したところ、一般的な紫外線吸収剤と比較して向上しているものの、十分な耐熱性を示すとは言えず、樹脂成型金型の汚染や熱分解による樹脂の着色等の問題があることがわかった。
【0006】
特許文献4および5では、(メタ)アクリロイル基を含有するベンゾトリアゾール誘導体と(メタ)アクリル酸エステルを共重合した高分子紫外線吸収剤が提案されており、紫外線吸収性の構造を高分子体の成分として組み込むことで、加工時の高温状態での紫外線吸収性成分の揮散および分解や、加工後の紫外線吸収性成分のブリードアウトを防ぐ提案がされている。
【0007】
これらに記載された高分子紫外線吸収剤には、コンタクトレンズ、フィルム、塗料等の用途が示されている。しかしながら、いずれの文献の高分子紫外線吸収剤においても単独で成型または成膜されていることから、他の樹脂との相溶性は不十分と考えられる。このため、ポリカーボネート樹脂にこれら高分子紫外線吸収剤を添加する方法で使用することが困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開昭61-118373号
特開昭61-118374号
特開昭51―21587号
特開昭60-38411号
特開2012-25811号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このような状況下、本発明における課題は、新規のベンゾトリアゾール系高分子体を合成することで、これを用いた耐熱性を持ちながらポリカーボネート樹脂との相溶性に優れた紫外線吸収剤を含むポリカーボネート樹脂組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のポリカーボネート樹脂組成物では、下記の一般式(1)で表されるベンゾトリアゾール誘導体構造と下記の一般式(2)で表されるビスフェノール誘導体構造とが、カルボニル基を介して連結する化学構造を構成単位として一以上含むベンゾトリアゾール系高分子体をポリカーボネート樹脂に配合したことを最も主要な特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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