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公開番号2025006607
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107504
出願日2023-06-29
発明の名称ポンプ付き2重容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人
主分類B65D 83/00 20060101AFI20250109BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】吐出ポンプへの内容器の抱着により吐出ポンプの引抜きが困難になるという不都合を解消する。
【解決手段】2重容器体1の口頸部6へ離脱可能に装着され、当該口頸部6の内側へ挿入されたシリンダ20の下端部に吸込口28の周囲から連結部30を下方へ延設させた吐出ポンプ10と、前記連結部30から前記2重容器体1の底部2側へ延びる脚体46を有するポンプアダプタ40とを具備する。前記脚体46は、前記吐出ポンプ10を前記口頸部6へ装着するときに、前記2重容器体1の底部2へ突き当たることにより、側外方へ膨出した形態へ変形している。また前記口頸部6から前記吐出ポンプ10を外すことで前記脚体46の膨出状態が解消され、脚体46の外面から内容器1bが離れる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
胴部(4)から立設する口頸部(6)を有しており、外殻部である外容器(1a)の内側に負圧化による減容変形が可能な内容器(1b)を配備させてなる2重容器体(1)と、
前記口頸部(6)へ離脱可能に装着され、当該口頸部(6)の内側へ挿入されたシリンダ(20)の下端部に吸込口(28)を、前記口頸部(6)の上方に昇降可能に配置された吐出ヘッド(38)に吐出口(39)をそれぞれ開口するとともに、前記吸込口(28)の周囲から連結部(30)を下方へ延設させた吐出ポンプ(10)と、
前記連結部(30)に連結させており、当該連結部(30)から前記2重容器体(1)の底部(2)側へ延びる脚体(46)を有し、この脚体(46)の内部に前記吸込口(28)への液体導入路(P)を形成したポンプアダプタ(40)と、
を具備しており、
前記脚体(46)は、弾性を有し、前記吐出ポンプ(10)を前記口頸部(6)へ装着するときに前記底部(2)へ突き当たることにより、側外方へ膨出した形態へ変形するように形成されており、
前記2重容器体(1)の内圧の減少により前記内容器(1b)が少なくとも前述の膨出形態の脚体(46)の外面に抱着するとともに、前記口頸部(6)から前記吐出ポンプ(10)を外すことで前記脚体(46)の膨出状態が解消されることにより、前記脚体(46)の外面と前記内容器(1b)とが離れるように構成したことを特徴とする、ポンプ付き2重容器。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記脚体(46)は、下方から見て、仮想の周状線(I)に沿って、相互に離して配置された複数の脚支柱(48)からなり、隣接する前記脚支柱(48)同士の間に、前記脚体(46)の外部と前記液体導入路(P)とを連通させる縦長の連通口(U)を形成したことを特徴とする、請求項1に記載のポンプ付き2重容器。
【請求項3】
前記複数の脚支柱(48)の下部同士を相互に結束させる結束手段(B)が形成されたことを特徴とする、請求項2に記載のポンプ付き2重容器。
【請求項4】
前記脚支柱(48)は、縦長の板状部に形成されており、かつ、長手方向全長に亘って側外方へ凸形で弧状の断面形状を有することを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載のポンプ付き2重容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプ付き2重容器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
胴部から口頸部を立設する容器体と、口頸部に装着された吐出ポンプとからなり、前記容器体は外層及び内層からなる積層容器体であり、容器体の底部を隆起させるとともに隆起部の内側で外層の間に内層を挟みこんで保持リブを形成したものが知られている(特許文献1)。内層は、内容物の吸上げによる負圧化により、保持リブ及び口頸部で外層への固定箇所を残したまま、胴部において外層から剥離して減容変形する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-193741
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の容器では、吐出作業により柔軟な内層が吐出ポンプに抱き着く(以下「抱着」という)現象が生じ、内容物を使い切った後の詰め替え作業で吐出ポンプを引き抜く際に、吐出ポンプに抱着した内層が引抜き動作に対する大きな抵抗となるという不都合があり、吐出ポンプの吸上げパイプが抜け落ちてしまうおそれもあった。
【0005】
本発明の目的は、ポンプ付き2重容器において吐出ポンプへの内容器の抱着により吐出ポンプの引抜きが困難になるという不都合を解消することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の手段は、胴部4から立設する口頸部6を有しており、外殻部である外容器1aの内側に負圧化による減容変形が可能な内容器1bを配備させてなる2重容器体1と、
前記口頸部6へ離脱可能に装着され、当該口頸部6の内側へ挿入されたシリンダ20の下端部に吸込口28を、前記口頸部6の上方に昇降可能に配置された吐出ヘッド38に吐出口39をそれぞれ開口するとともに、前記吸込口28の周囲から連結部30を下方へ延設させた吐出ポンプ10と、
前記連結部30に連結させており、当該連結部30から前記2重容器体1の底部2側へ延びる脚体46を有し、この脚体46の内部に前記吸込口28への液体導入路Pを形成したポンプアダプタ40と、
を具備しており、
前記脚体46は、弾性を有し、前記吐出ポンプ10を前記口頸部6へ装着するときに前記底部2へ突き当たることにより、側外方へ膨出した形態へ変形するように形成されており、
前記2重容器体1の内圧の減少により前記内容器1bが少なくとも前述の膨出形態の脚体46の外面に抱着するとともに、前記口頸部6から前記吐出ポンプ10を外すことで前記脚体46の膨出状態が解消されることにより、前記脚体46の外面と前記内容器1bとが離れるように構成した。
【0007】
本手段では、図1に示す如く、吐出ポンプ10のシリンダ20の下端側と連結させて、2重容器体1の底部2側へ延びる脚体46を具備する。この脚体46は、弾性を有し、吐出ポンプ10を2重容器体1の口頸部6へ装着するときに前記底部2へ突き当たることにより、側外方へ膨出した形態に変形する。そして、内容物を吐出したときには、内圧の減少により、図4に示す如く、内容器1bが少なくとも前述の膨出形態の脚体46の外面に抱着し、口頸部6から吐出ポンプ10を外したときには、図5に示す如く、脚体46の膨出状態が解消され、脚体46の外面と内容器1bとが離れるように構成している。
この構造によれば、2重容器体1の底部2の突き当てにより側外方へ膨出した脚体46の形態が、その口頸部6から吐出ポンプ10を外すことにより解消される。故に前述の膨出形態の脚体46に抱着した内容器1bが、吐出ポンプ10の取り外しにより脚体46から離れ、吐出ポンプ10に引抜きに対する抵抗を低減できる。
【0008】
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記脚体46は、下方から見て、仮想の周状線Iに沿って、相互に離して配置された複数の脚支柱48からなり、隣接する前記脚支柱48同士の間に、前記脚体46の外部と前記液体導入路Pとを連通させる縦長の連通口Uを形成した。
【0009】
本手段では、図1に示す如く、前記脚体46を複数の脚支柱48で構成するとともに、図2(B)に示す如く、隣り合う脚支柱48同士の間に連通口Uを形成した。
この構造によれば、連通口Uを介して脚体46の内外の間の液体の移動がスムーズに行われ、吐出ポンプ10を口頸部6から外す際に、脚体46への内容器1bの抱着状態が迅速に解消されるので、吐出ポンプ10を僅かな力で手際よく引き抜くことができる。
【0010】
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ前記複数の脚支柱48の下部同士を相互に結束させる結束手段Bが形成された。
(【0011】以降は省略されています)

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