TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025005478
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023105625
出願日2023-06-28
発明の名称圧縮空気除湿装置システム
出願人オリオン機械株式会社
代理人個人
主分類B01D 53/26 20060101AFI20250109BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】圧縮空気除湿装置から排出される圧縮空気を、より簡易な構成で効果的に加熱することができる圧縮空気除湿装置システムを提供する。
【解決手段】吐出される圧縮空気を冷却するためのアフタークーラー14及び該アフタークーラー14を冷却するためのアフタークーラー用冷却ファン15が設けられた空気圧縮機10と、空気圧縮機10から圧縮空気が導入される圧縮空気入口32並びに除湿された圧縮空気が排出される圧縮空気出口34が設けられた除湿装置筐体31の内部に、冷却用媒体を流通させて圧縮空気中の水分を結露させることで圧縮空気を除湿する圧縮空気除湿装置30とを備え、圧縮空気出口34から延長されて設けられた圧縮空気出口延長流路35が、アフタークーラー用冷却ファン15によって発生する排熱空気流の下流側に配されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
空気を吸入して圧縮空気を吐出する空気圧縮機であって、吐出される圧縮空気を冷却するために、空気圧縮機本体の圧縮空気吐出口に接続されたアフタークーラー及び該アフタークーラーを冷却するために配されたアフタークーラー用冷却ファンが設けられた空気圧縮機と、
前記空気圧縮機から圧縮空気が導入される圧縮空気入口並びに除湿された圧縮空気が排出される圧縮空気出口が設けられた除湿装置筐体の内部に、冷却用媒体を流通させて圧縮空気中の水分を結露させることで圧縮空気を除湿する圧縮空気除湿装置とを備える圧縮空気除湿装置システムであって、
前記圧縮空気除湿装置から排出される圧縮空気が前記空気圧縮機の排熱によって加熱されるように、前記圧縮空気出口から延長されて設けられた圧縮空気出口延長流路が、前記アフタークーラー用冷却ファンによって発生する排熱空気流の下流側に配されていることを特徴とする圧縮空気除湿装置システム。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記アフタークーラーの上側に前記アフタークーラー用冷却ファンが配され、前記アフタークーラー用冷却ファンの上側に前記圧縮空気出口延長流路が配されていることを特徴とする請求項1記載の圧縮空気除湿装置システム。
【請求項3】
前記アフタークーラーの下側に圧縮空気を発生させる前記空気圧縮機本体が配されていることを特徴とする請求項2記載の圧縮空気除湿装置システム。
【請求項4】
圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器を備える冷凍サイクル装置を備え、
前記除湿装置筐体の内部に設置された前記冷凍サイクル装置の前記蒸発器によって前記冷却用媒体を介して圧縮空気を冷却するように設けられ、
前記圧縮空気出口延長流路が、前記凝縮器の凝縮器用冷却ファンによって発生する排熱空気流の下流側に配されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の圧縮空気除湿装置システム。
【請求項5】
前記凝縮器用冷却ファンの上側に前記前記圧縮空気出口延長流路が配されていることを特徴とする請求項4記載の圧縮空気除湿装置システム。
【請求項6】
前記圧縮空気除湿装置は、前記空気圧縮機から導入される一次側の圧縮空気について熱交換によって除湿を行い、除湿された二次側の圧縮空気を排出するように前記除湿装置筐体が設けられ、該除湿装置筐体の内部に熱交換器が第1の熱交換器部と第2の熱交換器部との二段階に設けられ、前記第1の熱交換器部が、一次側の圧縮空気の予冷を行うと共に二次側の圧縮空気の再熱を行うように、一次側の圧縮空気に係る予冷用の流路と二次側の圧縮空気に係る再熱用の流路とが交錯するように配されることによって設けられ、前記第2の熱交換器部が、前記第1の熱交換器部で予冷された圧縮空気を前記蒸発器で冷却することで結露を生じさせて除湿するように設けられていることを特徴とする請求項4記載の圧縮空気除湿装置システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気を吸入して圧縮空気を吐出する空気圧縮機であって、吐出される圧縮空気を冷却するために、空気圧縮機本体の圧縮空気吐出口に接続されたアフタークーラー及び該アフタークーラーを冷却するために配されたアフタークーラー用冷却ファンが設けられた空気圧縮機と、前記空気圧縮機から圧縮空気が導入される圧縮空気入口並びに除湿された圧縮空気が排出される圧縮空気出口が設けられた除湿装置筐体の内部に、冷却用媒体を流通させて圧縮空気中の水分を結露させることで圧縮空気を除湿する圧縮空気除湿装置とを備える圧縮空気除湿装置システムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来の圧縮空気除湿装置としては、空気圧縮機から吐出された高温高圧空気を冷凍サイクルの冷却器により冷却除湿して冷却除湿圧縮空気としたのち、再加熱して装置外に供給する圧縮空気除湿装置において、高温圧縮空気と冷却除湿圧縮空気とが熱交換するアフタークーラーと、該アフタークーラーにおいて予冷された高温圧縮空気と冷却除湿圧縮空気とが熱交換する一次熱交換器と、冷凍サイクルの高温吐出ガス冷媒と冷却除湿圧縮空気とが熱交換する二次熱交換器とを備え、冷却除湿圧縮空気が、一次熱交換器、二次熱交換器、アフタークーラーにおいて、それぞれ再加熱されたのち供給されるように構成した(特許文献1参照)ものが、本出願人によって提案されている。
【0003】
また、従来の圧縮空気除湿装置システムとしては、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器を有する冷凍サイクルと、蒸発器が配設されると共に除湿対象の圧縮空気および蒸発器内の冷媒を相互に熱交換させて圧縮空気を冷却する二次冷却部とを備えて圧縮空気中の水分を除湿可能に構成され、冷凍サイクル内において冷媒が循環する冷媒流路における圧縮機の冷媒排出口から冷媒流路における膨張弁までの間の予め規定された位置(この例では、凝縮器の位置)に配設されると共に、圧縮空気除湿システムを含んで構成された圧縮空気供給システム内において生じたドレン水と冷凍サイクル内の冷媒とを相互に熱交換させて冷媒を冷却する第2熱交換部(冷却器および凝縮器)と、この第2熱交換部においてドレン水を断熱膨張させる膨張弁とを備えている(特許文献2参照)ものが、本出願人によって提案されている。これによれば、冷凍サイクルの負担を軽減しつつ、熱交換器における圧縮空気の冷却効率を向上させることができる。
【0004】
また、従来の縦置きの圧縮空気除湿装置としては、熱交換器が第1の熱交換器部と第2の熱交換器部の二段階に設けられ、その二つの熱交換器部が、隣り合わせに縦長に配され、外壁筒状本体に内蔵されて設けられ、二つの熱交換器部の下方に位置して第2の熱交換器部の空気出口が開口すると共に再熱用の流路の入口が開口する小室であって下端部にドレン部が設けられた第1の小室と、二つの熱交換器部の上方に位置して排出される直前の圧縮空気を滞留させる第2の小室と、第2の熱交換器部の空気出口が再熱用の流路の入口よりも下方に位置するように下方へ延設された延長通気路部と、その延長通気路部内の下端部に配設されて圧縮空気が通過されるデミスターとを具備する(特許文献3参照)ものが、本出願人によって提案されている。
【0005】
また、圧縮空気除湿装置のドレン排出口に接続されるドレン排出装置の一部であって、ドレン排出回路装置として、ドレン受け槽の底部に設けられたドレン出口(ドレン排出口)に連通してドレン液を下方へ誘導して排出させるドレン排出流路と、ドレン排出流路を開閉させるドレン排出開閉弁と、ドレン受け槽の気体空間部とドレン排出流路の圧気体溜り部との間を連通して圧気体溜り部の圧気体を抜くように、気体空間部に一端口が配され、圧気体溜り部に他端口が配される圧気体抜き管路とを備え、ドレン排出流路のドレン排出開閉弁までの中途部であって、圧気体抜き管路の他端口よりもドレン排出開閉弁の側にドレン液を溜めることができるように、流路を拡大させる部位としてのドレンタンクが接続されている(特許文献4参照)ものが、本出願人によって提案されている。なお、このドレン排出回路装置には、例えば、気液分離槽と吸着処理槽(油水分離器)とを備えるドレン処理機が接続される。そのドレン処理機では、例えば圧縮空気除湿装置で発生して圧縮空気と共に圧送されるドレン液(ドレン水)が、前記ドレン排出回路装置を介して被処理水として導入され、その被処理水に含まれる油が油水分離器で吸着されて浄化処理がなされる。
【0006】
さらに、従来のプレート式熱交換器を備える圧縮空気除湿装置の例としては、空気導入口、空気排出口、排水口、冷媒導入口および冷媒排出口が設けられて、第1空間内の圧縮空気および第2空間内の冷媒の間で熱交換させることによって圧縮空気に含まれている水分を結露させて除湿するプレート式の熱交換器と、冷凍サイクルの動作を制御する制御部と、第2空間に滞留している潤滑油を冷媒配管に排出するための潤滑油排出用配管と、潤滑油排出用配管内を移動する流体の流量を調整する電磁弁とを備え、制御部が、予め規定された高負荷状態を検出したときに、電磁弁を制御して潤滑油排出用配管内を移動する流体の流量を増加させる「第1処理」を実行する(特許文献5参照)ものが、本出願人によって提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実開昭61-95424号公報(第1頁)
特開2012-101167号公報(第1頁)
特開2017-127801号公報(第1頁)
特開2019-55347号公報(第1頁)
特開2014-124565号公報(第1頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
圧縮空気除湿装置システムに関して解決しようとする問題点は、前記特許文献1に係る発明では、圧縮空気除湿装置から排出される圧縮空気を、空気圧縮機のアフタークーラーで加熱することが提案されているが、より簡易な構成で効果的に加熱することができる形態については、提案がなされていないことにある。
【0009】
そこで本発明の目的は、圧縮空気除湿装置から排出される圧縮空気を、より簡易な構成で効果的に加熱することで乾燥させることができる圧縮空気除湿装置システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的を達成するために次の構成を備える。
本発明に係る圧縮空気除湿装置システムの一形態によれば、空気を吸入して圧縮空気を吐出する空気圧縮機であって、吐出される圧縮空気を冷却するために、空気圧縮機本体の圧縮空気吐出口に接続されたアフタークーラー及び該アフタークーラーを冷却するために配されたアフタークーラー用冷却ファンが設けられた空気圧縮機と、前記空気圧縮機から圧縮空気が導入される圧縮空気入口並びに除湿された圧縮空気が排出される圧縮空気出口が設けられた除湿装置筐体の内部に、冷却用媒体を流通させて圧縮空気中の水分を結露させることで圧縮空気を除湿する圧縮空気除湿装置とを備える圧縮空気除湿装置システムであって、前記圧縮空気除湿装置から排出される圧縮空気が前記空気圧縮機の排熱によって加熱されるように、前記圧縮空気出口から延長されて設けられた圧縮空気出口延長流路が、前記アフタークーラー用冷却ファンによって発生する排熱空気流の下流側に配されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社ニクニ
液体処理装置
5日前
株式会社大善
濃縮脱水機
15日前
日本化薬株式会社
メタノール改質触媒
6日前
三機工業株式会社
ろ過装置
26日前
株式会社カネカ
濃縮システム
26日前
テルモ株式会社
ろ過デバイス
16日前
株式会社カネカ
製造システム
22日前
日本ソリッド株式会社
水中懸濁物質付着素材
14日前
株式会社Tornada
気泡発生装置
22日前
株式会社切川物産
撹拌混合装置
19日前
ノリタケ株式会社
ガス吸収シート
6日前
ヤマシンフィルタ株式会社
フィルタ装置
13日前
ダイハツ工業株式会社
二酸化炭素分解装置
14日前
株式会社福島県南環境衛生センター
処理装置
21日前
浙江漢信科技有限公司
攪拌装置
20日前
中外炉工業株式会社
ガス発生装置及び窒化装置
15日前
東レ株式会社
多孔中実繊維、繊維束および浄化カラム
14日前
靜甲株式会社
高圧損発生ユニット並びに充填装置
13日前
個人
生分解性蓄熱マイクロカプセルおよびその製造方法
14日前
水ing株式会社
沈降促進装置
15日前
水ing株式会社
沈降促進装置
15日前
水ing株式会社
沈降促進装置
15日前
個人
廃液を加速回収し浄化する蒸留機の構造
23日前
日本碍子株式会社
ハニカム構造体
21日前
株式会社神戸製鋼所
カルシウム抽出方法
16日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
除湿装置
15日前
東レ株式会社
気体分離膜モジュールの検査方法および検査装置
15日前
日本特殊陶業株式会社
回収装置
26日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
除湿装置
15日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
除湿装置
15日前
東レ株式会社
スパイラル分離膜エレメントおよび流体分離装置
6日前
株式会社アルベール・インターナショナル
微小気泡発生器具
13日前
JFEエンジニアリング株式会社
二酸化炭素回収システム
14日前
学校法人 龍谷大学
可視光応答型光触媒
19日前
学校法人 龍谷大学
可視光応答型光触媒
19日前
大成建設株式会社
気体貯蔵放出材料
21日前
続きを見る