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公開番号2025003320
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2024078975
出願日2024-05-14
発明の名称ヒートシンク、ヒートシンクアセンブリ、及びヒートシンクを形成する方法
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人
主分類H05K 7/20 20060101AFI20241226BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】熱伝達を最大化するヒートシンクを提供する。
【解決手段】基板18と、複数のピンフィン20と、を備えるヒートシンク12であって、複数のピンフィン20は第1ピンフィンと第2ピンフィンとを含み、第1ピンフィンと第2ピンフィンは少なくとも1つの異なる幾何学的特徴を有し、第1ピンフィンは基板18に結合された第1の端部、第1の端部と反対側の第2の端部、第1の部分、及び第2の部分を有し、第1の部分は第1の端部から第2の部分まで延び、第1ピンフィンの第1の部分はピンフィンの長さに沿って切り取られた第1の断面形状を有し、第1ピンフィンの第2の部分はピンフィンの長さに沿って切り取られた第2の断面形状を有し、第1の断面形状は楕円、円、及び翼形を含む所定のリストから選択され、第2の断面形状は所定のリストから選択され、第1の断面形状とは異なる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基板と、
複数のピンフィンと、を備え、
複数のピンフィンは第1ピンフィンと第2ピンフィンとを含み、第1ピンフィンと第2ピンフィンは少なくとも1つの異なる幾何学的特徴を有し、
第1ピンフィンは基板に結合された第1の端部、第1の端部と反対側の第2の端部、第1の部分、及び第2の部分を有し、
第1の部分は第1の端部から第2の部分まで延び、
第1ピンフィンの第1の部分はピンフィンの長さに沿って切り取られた第1の断面形状を有し、第1ピンフィンの第2の部分はピンフィンの長さに沿って切り取られた第2の断面形状を有し、
第1の断面形状は楕円、円、及び翼形を含む所定のリストから選択され、第2の断面形状は所定のリストから選択され、第1の断面形状とは異なる、ヒートシンク。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
第1ピンフィン及び第2ピンフィンの少なくとも1つは、第1の部分と第2の部分との間の境界に遷移セクションを有し、遷移セクションは、ピンフィンの長さに沿って第1断面形状から第2断面形状に変化する遷移断面を有する、請求項1に記載のヒートシンク。
【請求項3】
複数のピンフィンが、長手方向に沿ってピンフィンの列をなして配置され、ピンフィンの各列は、横方向に沿って他のピンフィンの列から間隔を空けて配置され、ピンフィンの列は、ピンフィンの1つの中心が、横方向で隣接する列の隣接するピンフィンの間隔に隣接するように、千鳥状に配置される、請求項1に記載のヒートシンク。
【請求項4】
第1の部分はピンフィンの高さの少なくとも10%を有する、請求項1に記載のヒートシンク。
【請求項5】
第2の断面形状は、先側と後側とを有する翼形であり、先側は後側よりも大きい、請求項1に記載のヒートシンク。
【請求項6】
第1の断面形状は楕円又は円である、請求項5に記載のヒートシンク。
【請求項7】
基板と、
基板を囲み、流体を内包するハウジングと、
基板に結合された複数のピンフィンと、を備え、
複数のピンフィンは第1のピンフィンと第2のピンフィンとを含み、第1のピンフィンと第2のピンフィンは少なくとも1つの異なる幾何学的特徴を有し、
各ピンフィンは、基板に結合された第1の端部、反対側の第2の端部、第1の部分、及び第2の部分を有し、
各ピンフィンは第1の端部で離間しており、第1の部分は第1の端部から第2の部分まで延びており、
第1の部分はピンフィンの長さに沿って切り取られた第1の断面形状を有し、第2の部分はピンフィンの長さに沿って切り取られた第2の断面形状を有し、第2の断面形状は翼型であり、第1の断面形状は翼型ではない、ヒートシンクアセンブリ。
【請求項8】
翼形は先側と後側とを有し、先側は後側よりも大きい、請求項7に記載のヒートシンクアセンブリ。
【請求項9】
ハウジングを通して流体の流れを導くように構成されたポンプをさらに備え、翼形の先側は、流体の流れの上流に向けられる、請求項8に記載のヒートシンクアセンブリ。
【請求項10】
第1の断面形状が楕円又は円である、請求項7に記載のヒートシンクアセンブリ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【関連出願への相互参照】
【0001】
本開示は、2023年6月22日に出願され、「インバータの共役熱伝達について圧力降下を低減しながら熱伝達を向上するための不均一断面のピンフィン」と題された仮特許出願番号63/509602の利益を主張するものであり、その内容は全体として参照により組み込まれる。
続きを表示(約 2,800 文字)【技術分野】
【0002】
本発明は、例えば、不均一な断面を有するピンフィンを備えたヒートシンク、ヒートシンクアセンブリ、及びヒートシンクを形成する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ヒートシンクは、発熱デバイスから熱を放散するための従来からの形式である。ヒートシンクには、熱を放散するためのピンフィンが含まれており、ピンフィンは、ピンフィンの長さに沿って均一な断面を備えている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ピンフィンは、熱伝達とピンフィン間を通過する流体の圧力降下との間に反比例の関係を持つことがある。つまり、熱伝達の増加は、より大きな圧力降下を招く。圧力降下が大きくなると、ピンフィンを横切る流体の流れが減り、それにより、ピンフィンからの熱伝達が減少する。従って、熱伝達を最大化するために代替のピンフィンが必要になる場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの概括的な態様において、ヒートシンクは、基板と、複数のピンフィンとを含み、複数のピンフィンは第1ピンフィンと第2ピンフィンとを含む。第1ピンフィンと第2ピンフィンは少なくとも1つの異なる幾何学的特徴を有する。第1ピンフィンは、基板に結合された第1の端部、第1の端部と反対側の第2の端部、第1の部分、及び第2の部分を含む。第1の部分は第1の端部から第2の部分まで延びている。第1ピンフィンの第1の部分は、ピンフィンの長さに沿って切り取られた第1の断面形状を有し、第1ピンフィンの第2の部分はピンフィンの長さに沿って切り取られた第2の断面形状を有する。第1の断面形状は、楕円、円、及び翼形を含む所定のリストから選択され、第2の断面形状は、所定のリストから選択され、第1の断面形状とは異なる。
【0006】
別の概括的な態様では、ヒートシンクアセンブリは、基板と、基板を囲み、流体を内包するハウジングと、基板に結合された複数のピンフィンとを含む。複数のピンフィンは第1ピンフィンと第2ピンフィンとを含む。第1ピンフィンと第2ピンフィンは少なくとも1つの異なる幾何学的特徴を有する。各ピンフィンは、基板に結合された第1の端部、反対側の第2の端部、第1の部分、及び第2の部分を含む。各ピンフィンは、第1の端部で離間しており、第1の部分は第1の端部から第2の部分まで延びている。第1の部分はピンフィンの長さに沿って切り取られた第1の断面形状を有し、第2の部分はピンフィンの長さに沿って切り取られた第2の断面形状を有する。第2の断面形状は翼形であり、第1の断面形状は翼形ではない。
【0007】
さらに別の概括的な態様では、ヒートシンクは、基板と、複数のピンフィンとを含み、複数のピンフィンは第1ピンフィンと第2ピンフィンとを含む。第1ピンフィンと第2ピンフィンは少なくとも1つの異なる幾何学的特徴を有する。各ピンフィンは、基板に結合された第1の端部、第1の端部と反対側の第2の端部、第1の部分、及び第2の部分を含む。第1の部分は第1の端部から第2の部分まで延びている。複数のピンフィンは第1のピンと第2のピンとを含み、第1のピンの第1の部分は非流線形ボディであり、第1のピンの第2の部分は流線形ボディである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の1つ以上の実施形態による、ヒートシンクアセンブリの斜視図である。
本開示の1つ以上の実施形態による、図1のヒートシンクアセンブリのピンフィンの斜視図である。
本開示の1つ以上の実施形態による、ヒートシンクアセンブリのピンフィンの断面図である。
本開示の1つ以上の実施形態による、ヒートシンクを形成する方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
最初に図1を参照すると、ヒートシンク12のアセンブリ10が示されている。ヒートシンク12のアセンブリ10は、デバイス14に蓄積された熱を放散するためにデバイス14に取り付けられたヒートシンク12を含む。デバイス14は、コンピュータコンポーネント、より具体的にはインバータピンカードなど、熱を発生できる任意のデバイス14であり得る。ヒートシンク12のアセンブリ10は、さらに、ヒートシンク12を囲み、ヒートシンク12が浸漬される流体を内包するハウジング16を含むことができる。ヒートシンク12は、基板18と、基板18に結合された複数のピンフィン20を含むことができる。基板18は、銅、アルミニウム、鋼鉄など、デバイス14から熱を伝達できる任意の材料で形成され得る。ヒートシンク12のアセンブリ10は、ハウジング16を通じてヒートシンク12のピンフィン20の全域に渡って流体流れFを導くべく構成されたポンプ22を含むことができる。ポンプ22は、ハウジング16を通じて流体を循環させることができ、その場合、流体流れFがピンフィン20の全域に渡って単一方向に移動する。流体は、ハウジング16の一端からハウジング16の反対側の端に流れ、その後、チューブ又は他の手段を通じて循環され、流体がハウジング16の一端まで移動する。いくつかの実施形態では、流体は空気であってもよく、その場合、ポンプ22は開放環境内でピンフィン20を横切って空気を循環させるファンである。しかし、ヒートシンク12は、ポンプやファンなどを使用せずに自然対流にて使用されることが考えられるとともに可能であり、その場合、ヒートシンク12は停滞した空気に熱を放出する。
【0010】
複数のピンフィン20は、基板18に結合された第1端部24、反対側の第2端部26、第1の部分28、第2の部分30、及び第1の部分28と第2の部分30との間の境界34にある遷移セクション32を含むことができる。各ピンフィン20は間隔をあけて配置されており、ピンフィン20の列が基板18に沿う長手方向に沿って配列されており、ピンフィン20の各列は、長手方向を横切る横方向に沿って、ピンフィン20の他の列から間隔をあけて配置されている。ピンフィン20の列は、ピンフィン20の1つの幾何学的中心が、横方向において隣接する列の隣接するピンフィン20の間隔に隣接するように、千鳥状に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、ピンフィン20は、不均一な間隔を有してもよく、その場合、いくつかのピンフィン20は、異なる距離で間隔をあけて配置され、及び/又は千鳥状に配置される。
(【0011】以降は省略されています)

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