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公開番号2025003119
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103609
出願日2023-06-23
発明の名称ブラインド確認システム、ブラインド確認方法、およびブラインド方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20241226BHJP(光学)
要約【課題】覗き見を防止するための偏光フィルムが配置された空間内でディスプレイがブラインドされているか否かを確認できるブラインド確認システムを提供すること。
【解決手段】偏光子を介して視認可能な空間内に配置されたディスプレイがブラインドされているか否かを確認可能なブラインド確認システムであって、前記偏光子を含む偏光フィルムと、ミラー部材と、を備え、前記ミラー部材が、前記偏光フィルム越しの前記ディスプレイの像を映すように、前記偏光フィルムの前記ディスプレイが配置される側と反対側に配置されている、ブラインド確認システム。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
偏光子を介して視認可能な空間内に配置されたディスプレイがブラインドされているか否かを確認可能なブラインド確認システムであって、
前記偏光子を含む偏光フィルムと、ミラー部材と、を備え、
前記ミラー部材が、前記偏光フィルム越しの前記ディスプレイの像を映すように、前記偏光フィルムの前記ディスプレイが配置される側と反対側に配置されている、
ブラインド確認システム。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記偏光フィルムの前記ディスプレイが配置される側表面の表面反射率が、3%以下である、請求項1に記載のブラインド確認システム。
【請求項3】
前記偏光フィルムが、前記ディスプレイが配置される側表面に設けられた反射防止層をさらに含む、請求項1に記載のブラインド確認システム。
【請求項4】
前記ミラー部材が、広角ミラー部材である、請求項1に記載のブラインド確認システム。
【請求項5】
前記偏光フィルムと前記ミラー部材とが、一体化されている、請求項1に記載のブラインド確認システム。
【請求項6】
前記偏光フィルムと前記ミラー部材とが、空間を隔てて配置されている、請求項1に記載のブラインド確認システム。
【請求項7】
前記ミラー部材が、前記偏光フィルムに対して斜めに配置されている、請求項1に記載のブラインド確認システム。
【請求項8】
前記偏光フィルムが、回動可能に配置されている、請求項1に記載のブラインド確認システム。
【請求項9】
前記ミラー部材が、反射層と前記反射層の前記偏光フィルム側に配置される保護基材とを含み、
前記保護基材のRe(550)が、50nm以下である、請求項1に記載のブラインド確認システム。
【請求項10】
偏光子を介して視認可能な空間内に配置されたディスプレイがブラインドされているか否かを確認する方法であって、
請求項1から9のいずれかに記載のブラインド確認システムにおいて、前記ミラー部材が前記偏光フィルム越しの前記ディスプレイの像を映すように、前記空間内に前記ディスプレイを配置すること、および
前記ミラー部材に映される、前記偏光フィルム越しの前記ディスプレイの像を観察すること、
を含む、方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラインド確認システムならびに当該ブラインド確認システムを用いたブラインド確認方法およびブラインド方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、会議室や個人用ブース等の作業空間に対して、空間的な解放感をもたらす設計が広まっている。例えば、空間を仕切る間仕切りの一部または全部をガラス板、アクリル板等の透明部材で構成にすることにより開放感を演出した作業空間が、数多く設計・施工されるようになっている。このような作業空間には、多くの場合、利用者によってノート型パーソナルコンピュータ(PC)またはタブレット端末が持ち込まれる。上記のような作業空間は開放感をもたらす一方で、作業空間に持ち込まれたノート型PC等のディスプレイに表示された情報を第三者に覗き見されることが問題となる場合がある。
【0003】
一方、ノート型PC等のディスプレイから出射される光は、多くの場合、直線偏光である。よって、覗き見の問題を解決する方法として、例えば特許文献1では、出射される光の偏光方向と吸収軸方向とが平行となるように配置された偏光フィルムを備える間仕切りを配置し、これにより、その外側からはディスプレイに表示される情報を見えないようにすることが提案されている(以下、ディスプレイに表示される情報を見えないようにすることを「(ディスプレイを)ブラインドする」、または、単に「ブラインド」と称する場合がある)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第6552850号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、作業空間に持ち込まれるノート型PC等のディスプレイから出射される光の偏光方向が分からない場合、偏光フィルムを備える間仕切りを配置しても、ディスプレイがブラインドされているか否かについて利用者が不安を感じる場合があり、ブラインドの有無を確認するためには作業空間の外に出る必要がある。
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、覗き見を防止するための偏光フィルムが配置された空間内でディスプレイがブラインドされているか否かを確認できるブラインド確認システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本発明の1つの局面によれば、偏光子を介して視認可能な空間内に配置されたディスプレイがブラインドされているか否かを確認可能なブラインド確認システムであって、上記偏光子を含む偏光フィルムと、ミラー部材と、を備え、上記ミラー部材が、上記偏光フィルム越しの上記ディスプレイの像を映すように、上記偏光フィルムの上記ディスプレイが配置される側と反対側に配置されている、ブラインド確認システムが提供される。
[2]上記[1]に記載のブラインド確認システムにおいて、上記偏光フィルムの上記ディスプレイが配置される側表面の表面反射率が、3%以下であってよい。
[3]上記[1]または[2]に記載のブラインド確認システムにおいて、上記偏光フィルムが、上記ディスプレイが配置される側表面に設けられた反射防止層をさらに含んでよい。
[4]上記[1]から[3]のいずれかに記載のブラインド確認システムにおいて、上記ミラー部材が、広角ミラー部材であってよい。
[5]上記[1]から[4]のいずれかに記載のブラインド確認システムにおいて、上記偏光フィルムと上記ミラー部材とが、一体化されていてよい。
[6]上記[1]から[4]のいずれかに記載のブラインド確認システムにおいて、上記偏光フィルムと上記ミラー部材とが、空間を隔てて配置されていてよい。
[7]上記[1]から[4]のいずれかに記載のブラインド確認システムにおいて、上記ミラー部材が、上記偏光フィルムに対して斜めに配置されていてよい。
[8]上記[1]から[7]のいずれかに記載のブラインド確認システムにおいて、上記偏光フィルムが、回動可能に配置されていてよい。
[9]上記[1]から[9]のいずれかに記載のブラインド確認システムにおいて、上記ミラー部材が、反射層と上記反射層の上記偏光フィルム側に配置される保護基材とを含んでよく、上記保護基材のRe(550)が、50nm以下であってよい。
[10]本発明の別の局面によれば、偏光子を介して視認可能な空間内に配置されたディスプレイがブラインドされているか否かを確認する方法であって、上記[1]から[9]のいずれかに記載のブラインド確認システムにおいて、上記ミラー部材が上記偏光フィルム越しの上記ディスプレイの像を映すように、上記空間内に上記ディスプレイを配置すること、および上記ミラー部材に映される、上記偏光フィルム越しの上記ディスプレイの像を観察すること、を含む、方法が提供される。
[11]本発明の別の局面によれば、偏光子を介して視認可能な空間内に配置されたディスプレイをブラインドする方法であって、上記[8]に記載のブラインド確認システムにおいて、上記ミラー部材が上記偏光フィルム越しの上記ディスプレイの像を映すように、上記空間内に上記ディスプレイを配置すること、および上記ミラー部材に映される、上記偏光フィルム越しの上記ディスプレイの像を観察すること、を含み、上記観察に基づいて上記ディスプレイがブラインドされていないと確認された場合に、上記偏光フィルムを回動させて上記ディスプレイをブラインドする、方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によるブラインド確認システムよれば、偏光フィルムの外側にミラー部材を配置することで、当該空間の内側から、当該ミラー部材に映されたディスプレイの像を観察することができ、これにより、ディスプレイがブラインドされているか否かを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1(a)および(b)は、本発明の1つの実施形態によるブラインド確認システムを説明する概略図である。
本発明の1つの実施形態によるブラインド確認システムの使用方法の一例を説明する概略図である。
映り込みを説明する概略図である。
本発明の1つの実施形態によるブラインド確認システムを説明する概略図である。
本発明の1つの実施形態によるブラインド確認システムを説明する概略図である。
図6(a)および(b)は、本発明で用いられ得る偏光フィルムの一例の構成を説明する概略断面図である。
図7(a)および(b)は、本発明の1つの実施形態によるブラインド確認システムを説明する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の代表的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。各実施形態は、明らかに不適切な場合を除き、適宜組み合わせることができる。見やすくするために、図面は模式的に表されており、図面における各構成要素の厚みおよびサイズならびに構成要素間の厚み等の相互の比率は、実際とは異なっている。また、本明細書において、「平行」は、0°±10°である場合を包含し、好ましくは0°±5°、より好ましくは0°±3°であり得る。「直交」は、90°±10°である場合を包含し、好ましくは90°±5°、より好ましくは90°±3°であり得る。
(【0011】以降は省略されています)

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