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公開番号2025002965
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103383
出願日2023-06-23
発明の名称線源推定方法、線量低減対策評価方法、画像再現方法、線源推定装置及びプログラム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G01T 1/167 20060101AFI20241226BHJP(測定;試験)
要約【課題】精度よく線源を推定する方法を提供する。
【解決手段】線源推定方法は、評価対象の空間における線源位置と線源形状と線源強度とを設定するステップと、設定した前記線源位置と前記線源形状と前記線源強度とに基づいて放射線の分布解析を行い、当該分布解析の結果に基づいて放射線束イメージング処理を行って生成した画像と、前記形状情報に基づいてジオメトリモデルイメージング処理を行って生成した画像の重ね合わせによって前記空間をガンマ線カメラによって撮影した再現画像を生成するステップと、前記再現画像と前記空間をガンマ線カメラによって撮影したガンマ線画像を比較することによって、前記線源を逆推定するステップと、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
評価対象の空間における線源位置と線源形状と線源強度とを設定するステップと、
設定した前記線源位置と前記線源形状と前記線源強度とに基づいて前記空間の放射線の分布解析を行い、当該放射線の分布解析の結果に基づいて放射線束イメージング処理を行って生成した前記空間の前記放射線の分布を示す第1の画像と、前記空間の形状情報に基づいてジオメトリモデルイメージング処理を行って生成した前記空間の形状を示す第2の画像と、を重畳させることにより、前記空間をガンマ線カメラによって撮影したガンマ線画像を再現した再現画像を生成するステップと、
前記再現画像と前記ガンマ線画像を比較することによって、前記ガンマ線画像が示す線源を逆推定するステップと、
を有する線源推定方法。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1の画像は、第1の仮想的なカメラによって前記空間を撮影した場合の前記空間の前記放射線の分布を示す画像であり、前記第2の画像は、第2の仮想的なカメラによって前記空間を撮影した場合の前記空間の形状を示す画像であって、
前記再現画像を生成するステップでは、前記第1の仮想的なカメラおよび前記第2の仮想的なカメラの撮影条件を前記ガンマ線カメラの撮影条件と一致させる、
請求項1に記載の線源推定方法。
【請求項3】
前記再現画像を生成するステップでは、前記線源ごとの前記再現画像を生成する、
請求項1または請求項2に記載の線源推定方法。
【請求項4】
前記再現画像を生成するステップでは、前記線源ごとの前記再現画像を重ね合わせた前記再現画像を生成し、
当該再現画像の生成では、重ね合わせる前記再現画像を増減させる、
請求項3に記載の線源推定方法。
【請求項5】
前記再現画像を生成するステップでは、直接線のみの前記再現画像を生成する、
請求項1または請求項2に記載の線源推定方法。
【請求項6】
前記再現画像を生成するステップでは、前記空間の壁面による散乱線を除いた前記再現画像を生成する、
請求項1または請求項2に記載の線源推定方法。
【請求項7】
前記再現画像を生成するステップでは、3次元輸送計算コードによって前記放射線の分布解析を行う、
請求項1又は請求項2に記載の線源推定方法。
【請求項8】
前記ガンマ線画像に基づく線源の寄与率と前記空間の所定の測定位置における放射線の測定値とに基づいて算出される線源強度を前記線源位置に設定するステップと、
前記形状情報と、前記線源位置と、前記線源形状と、前記線源強度と、に基づいて前記放射線の分布解析を行い、前記空間の前記放射線の分布を算出するステップと、
前記放射線の分布の算出結果と、前記放射線の測定値とを比較するステップと、
前記比較の結果に基づいて、前記線源位置と前記線源形状と前記線源強度のうちの少なくとも1つを修正するステップと、
をさらに有し、
前記放射線の分布解析による前記放射線の分布の算出結果と前記放射線の測定値とが所定の目標精度で整合するまで、前記修正するステップと、前記放射線の分布を算出するステップと、前記比較するステップと、を繰り返し行う、
請求項1又は請求項2に記載の線源推定方法。
【請求項9】
前記線源強度の設定時には、前記寄与率に基づいて、前記ガンマ線画像の撮影位置と同じ位置で測定した前記放射線の測定値を前記線源位置に配分し、
前記配分した値と、前記撮影位置と前記線源位置の距離と、に基づいて、前記線源強度を設定する、
請求項8に記載の線源推定方法。
【請求項10】
前記放射線の分布の算出結果と、前記放射線の測定値とを比較するステップでは、
複数位置での前記放射線の測定値と前記放射線の分布の算出結果との比較を行い、
前記複数位置それぞれでの前記放射線の測定値と前記放射線の分布の算出結果が前記目標精度で整合するまで、前記修正するステップと、前記放射線の分布を算出するステップと、前記比較するステップと、を繰り返し行う、
請求項9に記載の線源推定方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、線源推定方法、線量低減対策評価方法、画像再現方法、線源推定装置及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
原子力プラントでの作業を安全に行うためには、線量低減対策を実施し、作業環境の線量を改善する必要がある。原子炉建屋内は放射性物質が広範囲に分布するが、作業環境の線量分布の情報だけでは、効果的な線量低減対策を実施することが難しい。効果的な線量低減対策を実施するためには、精度よく線源(放射線の発生源)の位置及び強度を特定する必要がある。特許文献1には、構造物の内部における放射線源の強度及び分布を推定する方法が開示されている。
【0003】
非特許文献1には、MCNP(A General Monte Carlo N-Particle Transport Code:3次元モンテカルロ解析コード)の解析結果を画像化する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-193817号公報
【非特許文献】
【0005】
Erik F. Shores, Clell J. Solomon, John D. Zumbro, Duane P. Flamig and Guillermo Terrones,“Radiographic test problem for MCNP and other mesh-based applications”,Los Alamos National Laboratory,2023年6月7日検索,https://www.aesj.net/document/pnst004/502_506.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
精度よく線源を推定する方法が求められている。
【0007】
本開示は、上記課題を解決することができる線源推定方法、線量低減対策評価方法、画像再現方法、線源推定装置及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る線源推定方法は、評価対象の空間における線源位置と線源形状と線源強度とを設定するステップと、設定した前記線源位置と前記線源形状と前記線源強度とに基づいて前記空間の放射線の分布解析を行い、当該放射線の分布解析の結果に基づいて放射線束イメージング処理を行って生成した前記空間の前記放射線の分布を示す第1の画像と、前記空間の形状情報に基づいてジオメトリモデルイメージング処理を行って生成した前記空間の形状を示す第2の画像と、を重畳させることにより、前記空間をガンマ線カメラによって撮影したガンマ線画像を再現した再現画像を生成するステップと、前記再現画像と前記ガンマ線画像を比較することによって、前記ガンマ線画像が示す線源を逆推定するステップと、を有する。
【0009】
本開示に係る線量低減対策評価方法は、上記の線源推定方法で推定された前記線源位置ごとに線量低減対策を設定するステップと、前記線量低減対策を実施した後の前記線源位置ごとの前記線源強度および前記線源形状に基づいて、前記線量低減対策実施後の放射線の分布を算出するステップと、前記線量低減対策実施後の前記放射線の分布に基づいて前記空間の前記放射線に関する量が所定の目標に到達しているか否かを判定するステップと、を有する。
【0010】
本開示に係る画像再現方法は、ガンマ線カメラによって撮影する空間の形状情報を取得するステップと、前記空間における線源位置と線源形状と線源強度の設定に基づいて、前記空間の放射線の分布解析を行い、当該放射線の分布解析の結果に基づいて放射線束イメージング処理を行って前記空間の前記放射線の分布を示す第1の画像を生成するステップと、前記形状情報に基づいてジオメトリモデルイメージング処理を行って前記空間の形状を示す第2の画像を生成するステップと、前記第1の画像と前記第2の画像を重畳させることにより、前記空間をガンマ線カメラによって撮影したガンマ線画像を再現するステップと、を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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