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公開番号
2024179118
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023097684
出願日
2023-06-14
発明の名称
固定子の製造方法
出願人
株式会社デンソー
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02K
15/12 20060101AFI20241219BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】固定子巻線においてガラス転移点が互いに異なる複数の絶縁樹脂により絶縁層を形成する場合に、その絶縁層を適正に形成する。
【解決手段】固定子巻線には、ガラス転移点が互いに異なる絶縁樹脂からなる第1絶縁層と第2絶縁層とが形成されており、第1絶縁層はガラス転移点の高い方の第1絶縁樹脂からなり、第2絶縁層はガラス転移点の低い方の第2絶縁樹脂からなる。固定子の製造方法として、固定子巻線に対して第1絶縁樹脂を塗布し、かつ当該絶縁樹脂をそのガラス転移点よりも高い温度で硬化させて第1絶縁層を形成する第1工程と、第1工程の後に、固定子巻線に対して第2絶縁樹脂を塗布し、かつ当該絶縁樹脂をそのガラス転移点よりも高い温度で硬化させて第2絶縁層を形成する第2工程と、を有する。
【選択図】 図6
特許請求の範囲
【請求項1】
導線材(40)が巻回されてなる巻線(30)を有する固定子(13)の製造方法であって、
前記巻線には、ガラス転移点が互いに異なる絶縁樹脂からなる第1絶縁層(61)と第2絶縁層(62)とが形成されており、前記第1絶縁層はガラス転移点の高い方の第1絶縁樹脂からなり、前記第2絶縁層はガラス転移点の低い方の第2絶縁樹脂からなり、
前記巻線に対して前記第1絶縁樹脂を塗布し、かつ当該絶縁樹脂をそのガラス転移点よりも高い温度で硬化させて前記第1絶縁層を形成する第1工程と、
前記第1工程の後に、前記巻線に対して前記第2絶縁樹脂を塗布し、かつ当該絶縁樹脂をそのガラス転移点よりも高い温度で硬化させて前記第2絶縁層を形成する第2工程と、
を有する固定子の製造方法。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記第1工程では、前記巻線の加熱を行い、
前記第2工程では、前記第1工程において前記巻線の加熱及び前記第1絶縁樹脂の塗布が行われた後、前記巻線の温度が、前記第2絶縁樹脂のガラス転移点よりも高温でありかつ当該第2絶縁樹脂の硬化が可能な温度で維持されている状態で、前記巻線に対して前記第2絶縁樹脂を塗布する、請求項1に記載の固定子の製造方法。
【請求項3】
前記第1工程での前記第1絶縁樹脂の塗布後に、保温部材(75)により前記巻線の温度低下を抑制する状態とする、請求項1又は2に記載の固定子の製造方法。
【請求項4】
前記第1工程において、前記巻線に対して加熱を行っている加熱中に、当該巻線に前記第1絶縁樹脂を塗布する、請求項1又は2に記載の固定子の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定子の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、回転電機の固定子において、固定子巻線の表層側に絶縁樹脂からなる絶縁層を形成する技術が知られている。具体的には、固定子コアに対する固定子巻線の固着強度を高めることを目的として、絶縁樹脂であるワニスにより絶縁層を形成する技術や、固定子巻線の溶接部等を絶縁することを目的として、絶縁樹脂である粉体樹脂により絶縁層を形成する技術が知られている。
【0003】
絶縁樹脂により絶縁層を形成する際には、固定子巻線に対して絶縁樹脂が塗布され、その絶縁樹脂が所定の高温状態下で硬化される。例えば、特許文献1に記載の技術では、固定子巻線の溶接部(具体的には導体セグメントどうしが溶接により接続された溶接部)に対して先に粉体樹脂により絶縁層が形成されるとともに、その後に、固定子コアに対する固定子巻線の組み付け部分にワニスにより絶縁層が形成される構成となっており、それら各絶縁層の形成に際し、それぞれ樹脂材を高温状態で硬化させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5728981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
固定子巻線において、ガラス転移点が互いに異なる複数の絶縁樹脂により絶縁層が各々形成される場合に、前工程でガラス転移点が相対的に低い絶縁樹脂により絶縁層が形成され、かつ後工程でガラス転移点が相対的に高い絶縁樹脂により絶縁層が形成されるようになっていると、後工程での絶縁層の形成時に、前工程で用いた絶縁樹脂にとって必要以上の加熱が行われ、絶縁層の破損が生じることが懸念される。例えば、後工程で用いられるワニスのガラス転移点が、前工程で用いられる粉体樹脂のガラス転移点よりも高温であると、後工程において粉体樹脂にとって必要以上の加熱により硬化後温度が高くなる。これにより、冷却後応力が大きくなり、絶縁層の割れや剥がれが生じることが懸念される。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、固定子巻線においてガラス転移点が互いに異なる複数の絶縁樹脂により絶縁層を形成する場合に、その絶縁層を適正に形成することができる固定子の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
【0008】
手段1は、
導線材が巻回されてなる巻線を有する固定子の製造方法であって、
前記巻線には、ガラス転移点が互いに異なる絶縁樹脂からなる第1絶縁層と第2絶縁層とが形成されており、前記第1絶縁層はガラス転移点の高い方の第1絶縁樹脂からなり、前記第2絶縁層はガラス転移点の低い方の第2絶縁樹脂からなり、
前記巻線に対して前記第1絶縁樹脂を塗布し、かつ当該絶縁樹脂をそのガラス転移点よりも高い温度で硬化させて前記第1絶縁層を形成する第1工程と、
前記第1工程の後に、前記巻線に対して前記第2絶縁樹脂を塗布し、かつ当該絶縁樹脂をそのガラス転移点よりも高い温度で硬化させて前記第2絶縁層を形成する第2工程と、
を有する。
【0009】
固定子の製造時には、先の第1工程において、ガラス転移点の高い方の第1絶縁樹脂が巻線に塗布され、第1絶縁樹脂のガラス転移点よりも高い温度での硬化により第1絶縁層が形成される。また、後の第2工程において、ガラス転移点の低い方の第2絶縁樹脂が巻線に塗布され、第2絶縁樹脂のガラス転移点よりも高い温度での硬化により第2絶縁層が形成される。この場合、後工程(第2工程)での第2絶縁樹脂の硬化時には、前工程(第1工程)での第1絶縁樹脂の硬化時よりも過剰に高い温度にする必要が無く、第1絶縁層の破損等の不都合を抑制できる。その結果、固定子巻線においてガラス転移点が互いに異なる複数の絶縁樹脂により絶縁層を形成する場合に、その絶縁層を適正に形成することができる。
【0010】
手段2では、前記第1工程では、前記巻線の加熱を行い、前記第2工程では、前記第1工程において前記巻線の加熱及び前記第1絶縁樹脂の塗布が行われた後、前記巻線の温度が、前記第2絶縁樹脂のガラス転移点よりも高温でありかつ当該第2絶縁樹脂の硬化が可能な温度で維持されている状態で、前記巻線に対して前記第2絶縁樹脂を塗布する。
(【0011】以降は省略されています)
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