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公開番号
2024177717
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2023096008
出願日
2023-06-12
発明の名称
流量計
出願人
愛知時計電機株式会社
,
東京瓦斯株式会社
,
大阪瓦斯株式会社
,
東邦瓦斯株式会社
,
株式会社竹中製作所
代理人
弁理士法人ネクスト
主分類
G01F
3/22 20060101AFI20241217BHJP(測定;試験)
要約
【課題】被計測流体の計測精度の低下を抑制することが可能な流量計を提供することを目的とする。
【解決手段】流量計100は、計測ユニット20の計測流入口24、及び計測流出口25の少なくともいずれかに取り付けられた調整器40を備えている。調整器40は、管状部41と、この管状部41の調整流路43内で、延設方向に延設し、調整流路43の被計測流体を計測流路26に導く一対の導入板42A,42Bを有している。一対の導入板42A,42Bは、この一対の導入板42A,42Bの間の内幅寸法が、計測流路26に向かうに従い、単調変化するように、所定角度傾いて延びている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
本体流入口と、本体流出口と、前記本体流入口と前記本体流出口とに連通するチャンバと、を有する本体ケースと、 前記本体ケースの前記チャンバ内に配置されており、前記チャンバ内の被計測流体の所定時間での流量を計測する計測ユニットと、 を備え、 前記計測ユニットは、
所定方向に延設した計測流路と、前記計測流路の延設方向の一方側に位置する計測流入口と、前記計測流路の延設方向の他方側に位置する計測流出口とを有する計測器ケースと、
前記計測流路を流れる被計測流体の流量に応じた値を計測するセンサと、を有し、
前記計測器ケースにおける前記計測流入口、及び前記計測流出口の少なくともいずれかに取り付けられた調整器を備え、
前記調整器は、
前記計測流入口、及び前記計測流出口の少なくともいずれかに取り付けられることで、前記計測流路に連通し、前記計測流路の延設方向と同方向に延設された調整流路を有する管状部と、
前記調整流路内で、前記計測流路の延設方向に延設し、前記調整流路の前記被計測流体を前記計測流路に導く一対の導入板と、を有し、
前記一対の導入板は、
前記調整流路の延設方向と水平方向で交差する方向での、前記一対の導入板の間の内幅寸法が、前記計測流路に向かうに従い、単調変化するように、所定角度傾いて延びている、ことを特徴とする流量計。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
前記計測ユニットは、
前記計測流路内に、前記計測流路の延設方向と水平方向で交差する方向に並んだ複数の部分流路が形成されており、
前記センサは、
複数の前記部分流路のうち、前記計測流路の延設方向と水平方向で交差する方向で外側に位置する前記部分流路を除く前記部分流路を計測範囲として、前記被計測流体の流量に応じた値を計測し、
前記一対の導入板は、
前記調整流路の延設方向と水平方向で交差する方向での、前記一対の導入板の間の内幅寸法が、前記計測流路に向かうに従い、単調減少するように、所定角度傾いて延びている、ことを特徴とする請求項1に記載の流量計。
【請求項3】
前記本体ケースには、
前記チャンバとして、前記本体流入口に連通する流入側チャンバと、前記本体流出口に連通する流出側チャンバとがあり、
前記計測ユニットは、
前記計測流入口側で、前記計測流路と前記流入側チャンバとが連通し、前記計測流出口側で、前記計測流路と前記流出側チャンバとが連通することで、前記本体流入口と前記本体流出口との間の流路を形成している、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の流量計。
【請求項4】
前記本体ケース内に配置され、前記流出側チャンバを形成する流出側チャンバ形成部を備え、
前記計測ユニットは、
前記計測流入口側の端部が、前記流出側チャンバ形成部の開口に挿入することで、前記計測流路と前記流出側チャンバとが連通しており、
前記調整器は、前記計測ユニットにおける前記計測流出口に取り付けられることで、前記流出側チャンバ内に位置しており、
前記流出側チャンバ形成部は、前記計測ユニットの前記計測流出口が向く内面に、傾斜曲面である圧力軽減斜面を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の流量計。
【請求項5】
前記一対の導入板は、
一対の第1導入板と、
前記調整流路内において、前記調整流路の延設方向と水平方向で交差する方向で前記第1導入板よりも外側に位置する一対の第2導入板と、を含み、
前記第2導入板は、前記調整流路の延設方向での延設長さが、前記第1導入板よりも短い、ことを特徴とする請求項1に記載の流量計。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被計測流体の流量を計測する流量計に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、本体流入口と、本体流出口とを有する本体ケースと、本体ケース内に配置され、被計測流体の流量を計測する計測ユニットとを備える流量計が記載されている。流量計では、計測ユニットにより、本体ケースの本体流入口から流入した被計測流体における、所定時間での流量を計測している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-224872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
流量計において、被計測流体の流れに脈動が生じる場合に、被計測流体の流れに沿った順方向における流量分布と、被計測流体の流れに逆らった逆方向での流量分布とに差が生じる場合がある。このような場合、被計測流体の順方向での計測値と、逆方向での計測値とに誤差が生じ、被計測流体の所定時間での流量の積算値を正確に計測できなくなることが懸念される。
【0005】
本発明は、上述の課題を鑑みたものであり、被計測流体の計測精度の低下を抑制することが可能な流量計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本実施形態で開示された流量計は、本体流入口と、本体流出口と、本体流入口と本体流出口とに連通するチャンバと、を有する本体ケースと、本体ケースのチャンバ内に配置されており、チャンバ内の被計測流体の所定時間での流量を計測する計測ユニットと、を備えている。計測ユニットは、所定方向に延設した計測流路と、計測流路の延設方向の一方側に位置する計測流入口と、計測流路の延設方向の他方側に位置する計測流出口とを有する計測器ケースと、計測流路を流れる被計測流体の流量に応じた値を計測するセンサと、を有し、計測器ケースにおける計測流入口、及び計測流出口の少なくともいずれかに取り付けられた調整器を備え、調整器は、計測流入口、及び計測流出口の少なくともいずれかに取り付けられることで、計測流路に連通し、計測流路の延設方向と同方向に延設された調整流路を有する管状部と、調整流路内で、計測流路の延設方向に延設し、調整流路の被計測流体を計測流路に導く一対の導入板と、を有している。一対の導入板は、計測流路の延設方向と水平方向で交差する方向での、一対の導入板の間の内幅寸法が、計測流路に向かうに従い、単調変化するように、所定角度傾いて延びている。
【0007】
上記構成では、計測ユニットの計測器が装着された側の口では、調整器の調整流路に流入した被計測流体の流量分布が、一対の導入板により調整された状態で計測流路に流入する。これにより、チャンバ内で、順方向と逆方向との間で被計測流体の流量分布にばらつきがある場合でも、調整器により流量分布のばらつきが調整されるため、被計測流体の順方向での計測値、又は逆方向での計測値での誤差が小さくなり、被計測流体の所定時間での流量の計測精度の低下を抑制することができる。
【0008】
計測ユニットは、計測流路内に、計測流路の延設方向と水平方向で交差する方向に並んだ複数の部分流路が形成されており、センサは、複数の部分流路のうち、計測流路の延設方向と水平方向で交差する方向で外側に位置する部分流路を除く部分流路を計測範囲として、被計測流体の流量に応じた値を計測し、一対の導入板は、調整流路の延設方向と水平方向で交差する方向での、一対の導入板の間の内幅寸法が、計測流路に向かうに従い、単調減少するように、所定角度傾いて延びている。
上記構成では、調整器の一対の導入板により、被計測流体が、計測範囲である部分流路に導入され易くなり、この計測範囲を流れる被計測流体の流量を均一にすることができる。
【0009】
本体ケースには、チャンバとして、本体流入口に連通する流入側チャンバと、本体流出口に連通する流出側チャンバとがあり、計測ユニットは、計測流入口側で、計測流路と流入側チャンバとが連通し、計測流出口側で、計測流路と流出側チャンバとが連通することで、本体流入口と本体流出口との間の流路を形成している。
計測ユニットの計測流路が、計測流入口側と、計測流出口側とで別々のチャンバに連通している場合、各チャンバの容積の違いや形状の違いにより、順方向と逆方向との間の被計測流体の流量分布に違いが生じ易くなる。上記構成では、このような構成を備える流量計においても、順方向と逆方向との間で、調整器により流量分布のばらつきを調整した状態で、計測流路に被計測流体を流入させることができ、ひいては、被計測流体の計測精度の低下を抑制することができる。
【0010】
本体ケース内に配置され、流出側チャンバを形成する流出側チャンバ形成部を備え、計測ユニットは、計測流入口側の端部が、流出側チャンバ形成部の開口に挿入することで、計測流路と流出側チャンバとが連通しており、調整器は、計測ユニットにおける計測流出口に取り付けられることで、流出側チャンバ内に位置しており、流出側チャンバ形成部は、計測ユニットの計測流出口が向く内面に、傾斜曲面である圧力軽減斜面を有している。
計測ユニットにおける計測流出口に調整器が取り付けられることで、流出側チャンバと計測流路との間を流れる被計測流体の流れに圧力損失を生じさせる。上記構成では、流出側チャンバ形成部における調整器が取り付けられた計測流出口が向く内面に、圧力軽減斜面を有することで、調整器により生じる被計測流体の圧力損失を、圧力軽減斜面による圧力損失の低下量により軽減し、ひいては流量計全体での被計測流体の圧力損失の増加を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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