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公開番号2024169927
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023086795
出願日2023-05-26
発明の名称内燃機関用のスパークプラグ
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類H01T 13/39 20060101AFI20241129BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】接地電極とハウジングとの接合強度を確保することができるスパークプラグを提供すること。
【解決手段】内燃機関用のスパークプラグ1は、筒状の絶縁碍子3と、中心電極4と、筒状のハウジング2と、接地電極6と、を有する。接地電極6は、中心電極4との間に放電ギャップGを形成すると共に、ハウジング2の先端部に接合されている。接地電極6は、白金を主成分とする主要部61を有する。接地電極6は、主要部61がハウジング2に直接接合されることにより、ハウジング2に固定されている。また、スパークプラグ1は、白金を実質的に含有しない金属被覆層5を有する。金属被覆層5は、少なくとも、主要部61の表面と、主要部61とハウジング2との接合部11の表面と、を覆う。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
筒状の絶縁碍子(3)と、
該絶縁碍子の内周側に保持されると共に該絶縁碍子から先端側(Z1)に露出した中心電極(4)と、
前記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジング(2)と、
前記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成すると共に、前記ハウジングの先端部に接合された接地電極(6)と、を有し、
前記接地電極は、白金を主成分とする主要部(61)を有し、
前記接地電極は、前記主要部が前記ハウジングに直接接合されることにより、前記ハウジングに固定されており、
少なくとも、前記主要部の表面と、前記主要部と前記ハウジングとの接合部(11)の表面と、を覆うと共に、白金を実質的に含有しない金属被覆層(5)を有する、内燃機関用のスパークプラグ(1)。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記金属被覆層は、ニッケル又はニッケルを主成分とする合金からなる、請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
【請求項3】
前記金属被覆層は、前記主要部の表面全体と、前記接合部の表面全体を覆っている、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
【請求項4】
前記金属被覆層は、さらに前記ハウジングの表面を覆っており、前記ハウジングの表面を覆う前記金属被覆層と、前記主要部の表面を覆う前記金属被覆層と、は、互いに同一組成であると共に、互いに連続して形成されている、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
【請求項5】
前記接地電極の基端側面(62)は、プラグ中心軸(C)に近づくほど前記先端側へ向かうように形成されており、前記基端側面は、前記中心電極との間に前記放電ギャップを形成すると共に、その全体が平坦面となっている、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
【請求項6】
前記基端側面は、前記中心電極の先端面(41)に対し傾斜するように形成されており、プラグ軸方向(Z)から見たとき、前記基端側面の一部と前記中心電極の先端面の一部とは互いに重なっており、前記プラグ中心軸は、前記接地電極を通過しない、請求項5に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
【請求項7】
2つ以上の前記接地電極を有する、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
【請求項8】
前記中心電極の先端部には、イリジウムを主成分とすると共に、白金を実質的に含有しないチップ(42)が設けられている、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関用のスパークプラグに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に開示されているように、ハウジングの先端部に溶接されると共に、白金を主成分とする主要部を有する接地電極、を備えたスパークプラグが知られている。特許文献1に記載のスパークプラグにおいて、接地電極の主要部は、ニッケル合金層によって覆われている。これにより、高温下におけるスパッタリング原子の拡散などを要因とする、いわゆる発汗現象の発生を抑制し、スパークプラグの長寿命化を図ろうとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4814671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のスパークプラグは、ハウジングと接地電極との接合部にニッケル合金層が介在している。それゆえ、ハウジングと接地電極との接合強度を充分に確保できないおそれがある。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、接地電極とハウジングとの接合強度を確保することができるスパークプラグを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、筒状の絶縁碍子(3)と、
該絶縁碍子の内周側に保持されると共に該絶縁碍子から先端側(Z1)に露出した中心電極(4)と、
前記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジング(2)と、
前記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成すると共に、前記ハウジングの先端部に接合された接地電極(6)と、を有し、
前記接地電極は、白金を主成分とする主要部(61)を有し、
前記接地電極は、前記主要部が前記ハウジングに直接接合されることにより、前記ハウジングに固定されており、
少なくとも、前記主要部の表面と、前記主要部と前記ハウジングとの接合部(11)の表面と、を覆うと共に、白金を実質的に含有しない金属被覆層(5)を有する、内燃機関用のスパークプラグ(1)にある。
【発明の効果】
【0007】
上記スパークプラグにおいて、白金を主成分とする接地電極の主要部は、ハウジングに直接接合されている。それゆえ、接地電極をハウジングに強固に固定することができる。その結果、接地電極とハウジングとの接合強度を確保することができる。
【0008】
以上のごとく、上記態様によれば、接地電極とハウジングとの接合強度を確保することができるスパークプラグを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態1における、スパークプラグの半断面図。
実施形態1における、スパークプラグの先端部付近の半断面図。
実施形態1における、スパークプラグを先端側から見た図であって、図2のIII矢視図。
図2のIV矢視図。
実施形態1における、接地電極からプラグ中心軸までの最短距離等を示す半断面図。
実施形態1における、ハウジングに主要部を当接させる様子を示す半断面図。
実施形態1における、主要部を接合したハウジングの半断面図。
実施形態1における、バレルメッキ工程の実施によって金属被覆層が形成されたハウジングの半断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施形態1)
内燃機関用のスパークプラグに係る実施形態について、図1~図8を参照して説明する。
本形態の内燃機関用のスパークプラグ1は、図1~図3に示すごとく、筒状の絶縁碍子3と、中心電極4と、筒状のハウジング2と、接地電極6と、を有する。中心電極4は、絶縁碍子3の内周側に保持されると共に絶縁碍子3から先端側Z1に露出している。ハウジング2は、絶縁碍子3を内周側に保持する。接地電極6は、中心電極4との間に放電ギャップGを形成すると共に、ハウジング2の先端部に接合されている。
(【0011】以降は省略されています)

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