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公開番号2024169388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2024083940
出願日2024-05-23
発明の名称育児支援システム
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G06Q 50/22 20240101AFI20241128BHJP(計算;計数)
要約【課題】 乳幼児の快適性を通知して、乳幼児の健全な成長を支援し、育児の負担を軽減できる育児支援システムを実現する。
【解決手段】 実施形態によれば、育児支援システムは情報処理装置と1つ以上のセンサとを含む。第1センサは、乳幼児の衣服の内側と吸収性物品の外表面のいずれかに取り付けられ、前記衣服の内側または前記吸収性物品の外表面における、衣服内温度データと衣服内湿度データの少なくとも一方を計測する。前記情報処理装置は、第1期間の前記衣服内温度データおよび前記第1期間の前記衣服内湿度データの少なくとも一方と、前記第1期間よりも前に取得された前記衣服内温度データまたは前記衣服内湿度データに基づいて規定される前記乳幼児の快適性の判定条件とを用いて、前記乳幼児の快適性を判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1情報処理装置と1つ以上のセンサとを含む育児支援システムであって、
前記1つ以上のセンサの内の第1センサは、乳幼児が着用している衣服の内側と前記乳幼児が装着している吸収性物品の外表面のいずれかに取り付けられ、前記第1センサが取り付けられた前記衣服の内側または前記吸収性物品の外表面における、衣服内温度データと衣服内湿度データの少なくとも一方を計測し、
前記第1情報処理装置は、
第1期間の前記衣服内温度データおよび前記第1期間の前記衣服内湿度データの少なくとも一方と、前記第1期間よりも前に取得された前記衣服内温度データまたは前記衣服内湿度データに基づいて規定される前記乳幼児の快適性の判定条件とを用いて、前記乳幼児の快適性を判定する判定部と、
前記第1期間の前記衣服内温度データおよび前記第1期間の前記衣服内湿度データの少なくとも一方と、前記乳幼児の快適性の判定結果とを、前記第1情報処理装置を使用する育児者に通知する通知処理部とを具備する、
育児支援システム。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記第1センサは、前記第1センサが取り付けられた前記衣服の内側または前記吸収性物品の外表面における、時系列の前記衣服内温度データと時系列の前記衣服内湿度データの少なくとも一方を計測し、
前記判定部は、前記時系列の衣服内温度データおよび前記時系列の衣服内湿度データの少なくとも一方と、前記判定条件とを用いて、前記乳幼児の快適性を判定する、
請求項1に記載の育児支援システム。
【請求項3】
前記判定部は、
前記第1期間の前記衣服内温度データが第1温度範囲内であるか、または前記第1期間の前記衣服内湿度データが第1湿度範囲内であるという前記判定条件を満たす場合、前記乳幼児が快適であると判定し、
前記判定条件を満たさない場合、前記乳幼児が快適でないと判定する、
請求項1に記載の育児支援システム。
【請求項4】
前記判定部は、
前記第1センサによって計測された、前記第1期間よりも前であり、且つ前記乳幼児が平常な状態であった直近の第2期間の前記衣服内温度データを取得し、
前記第2期間の前記衣服内温度データを用いて、前記第1温度範囲を決定し、
前記第1センサによって計測された、前記第2期間の前記衣服内湿度データを取得し、
前記第2期間の前記衣服内湿度データを用いて、前記第1湿度範囲を決定する、
請求項3に記載の育児支援システム。
【請求項5】
前記1つ以上のセンサの内の第2センサは、前記衣服と前記吸収性物品のいずれにも取り付けられず、前記乳幼児が過ごしている環境における、環境温度データと環境湿度データの少なくとも一方を計測し、
前記判定部は、前記第1期間の前記衣服内温度データ、前記第1期間の前記衣服内湿度データ、前記第1期間の前記環境温度データ、および前記第1期間の前記環境湿度データの少なくともいずれかと、前記第1期間よりも前に取得された前記衣服内温度データ、前記衣服内湿度データ、前記環境温度データ、および前記環境湿度データの少なくともいずれかに基づいて規定される前記乳幼児の快適性の判定条件とを用いて、前記乳幼児の快適性を判定し、
前記通知処理部は、前記第1期間の前記衣服内温度データ、前記第1期間の前記衣服内湿度データ、前記第1期間の前記環境温度データ、および前記第1期間の前記環境湿度データの少なくともいずれかと、前記乳幼児の快適性の判定結果とを、前記育児者に通知する、
請求項1に記載の育児支援システム。
【請求項6】
前記通知処理部は、さらに、前記判定結果に基づく対処方法を前記育児者に通知する、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の育児支援システム。
【請求項7】
前記第1情報処理装置は、
前記育児者によって前記乳幼児が快適であると判断された第3期間の、前記乳幼児の動作、表情、身体状態、および声の少なくともいずれかを表す第1観察データを、前記育児者による前記第1情報処理装置に対する操作に基づき生成する生成部をさらに具備し、
前記判定部は、前記第1温度範囲および前記第1湿度範囲をそれぞれ、前記第3期間の前記衣服内温度データおよび前記第3期間の前記衣服内湿度データの少なくとも一方に基づいて決定する、
請求項3に記載の育児支援システム。
【請求項8】
前記生成部は、さらに、前記育児者によって前記乳幼児が快適でないと判断された第4期間の、前記乳幼児の動作、表情、身体状態、および声の少なくともいずれかを表す第2観察データを、前記育児者による前記第1情報処理装置に対する操作に基づき生成し、
前記判定部は、前記第1温度範囲および前記第1湿度範囲をそれぞれ、前記第4期間の前記衣服内温度データおよび前記第4期間の前記衣服内湿度データの少なくとも一方にさらに基づいて決定する、
請求項7に記載の育児支援システム。
【請求項9】
前記1つ以上のセンサは、第3センサ、第4センサ、および第5センサの少なくともいずれかを含み、
前記第3センサは、前記乳幼児の体動を示す体動データを計測し、
前記第4センサは、前記乳幼児が撮像された動画像データを生成し、
前記第5センサは、前記乳幼児の声を含む音を収集して、前記音の信号に基づく音声データを生成し、
前記第1情報処理装置は、
前記体動データ、前記動画像データ、および前記音声データの少なくともいずれかを用いて、前記乳幼児が快適である第3期間を検出する検出部をさらに具備し、
前記判定部は、前記第1温度範囲および前記第1湿度範囲をそれぞれ、前記第3期間の前記衣服内温度データおよび前記第3期間の前記衣服内湿度データの少なくとも一方に基づいて決定する、
請求項3に記載の育児支援システム。
【請求項10】
前記検出部は、さらに、前記体動データ、前記動画像データ、および前記音声データの少なくともいずれかを用いて、前記乳幼児が快適でない第4期間を検出し、
前記判定部は、前記第1温度範囲および前記第1湿度範囲をそれぞれ、前記第4期間の前記衣服内温度データおよび前記第4期間の前記衣服内湿度データの少なくとも一方にさらに基づいて決定する、
請求項9に記載の育児支援システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、育児支援システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
乳幼児は、大人とは異なり、体温調節機能が未熟である。より詳しくは、乳幼児は、体温調節をスムーズに行うために必要な自律神経の働きが未発達である。そのため、乳幼児の体温は外気温の影響を大きく受ける。すなわち、乳幼児の体温は、外気温が高ければ上昇しやすく、低ければ低下しやすい。
【0003】
育児者は乳幼児の体温を、例えば、毎回、体温計で測定する必要がある。しかし、乳幼児を静止した状態に維持させることは難しく、体温測定は容易ではない。また、育児者は、体温測定以外の育児や家事に追われているので、乳幼児の体温をこまめに測定することは難しい。
【0004】
また、外出すると外気温の変化が大きくなるので、育児者には乳幼児の体温の変化が気がかりである。しかしながら、外出時にこまめに体温測定を行うことは現実的でないため、育児者は乳幼児の状態を把握することが難しい。
【0005】
そのため、育児者は自身の感覚や経験則に基づき、乳幼児の衣服の枚数を変更したり、空調機器(エアコン等)で室内温度を調節したりする。しかし、乳幼児と大人では温度等の感覚が異なるので、育児者は、乳幼児の体温を適切に管理できているかを判断することが難しい。例えば、育児書には、乳幼児が暑がりであり、生後1か月以降、大人より1枚少ない衣服を着せるように記載されている。しかし、大人でも個々に暑がり、寒がりの傾向は異なるので、乳幼児に着せるべき衣服の枚数を適切に判断することは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-69344号公報
国際公開第2022/085596号
国際公開第2021/014521号
特開2020-16528号公報
特開2003-106904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そのため、乳幼児の体温が適切な状態に保たれるよう支援できる新たな機能の実現が必要とされる。
【0008】
本発明は、上記課題を解決することができる育児支援システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、第1情報処理装置と1つ以上のセンサとを含み、前記1つ以上のセンサの内の第1センサは、乳幼児が着用している衣服の内側と前記乳幼児が装着している吸収性物品の外表面のいずれかに取り付けられ、前記第1センサが取り付けられた前記衣服の内側または前記吸収性物品の外表面における、衣服内温度データと衣服内湿度データの少なくとも一方を計測し、前記第1情報処理装置は、第1期間の前記衣服内温度データおよび前記第1期間の前記衣服内湿度データの少なくとも一方と、前記第1期間よりも前に取得された前記衣服内温度データまたは前記衣服内湿度データに基づいて規定される前記乳幼児の快適性の判定条件とを用いて、前記乳幼児の快適性を判定する判定部と、前記第1期間の前記衣服内温度データおよび前記第1期間の前記衣服内湿度データの少なくとも一方と、前記乳幼児の快適性の判定結果とを、前記第1情報処理装置を使用する育児者に通知する通知処理部とを具備する、育児支援システムを提供する。
【0010】
本発明は、乳幼児が着用している衣服の内側と前記乳幼児が装着している吸収性物品の外表面のいずれかに取り付けられた第1センサから、前記第1センサが取り付けられた前記衣服の内側または前記吸収性物品の外表面における、衣服内温度データと衣服内湿度データの少なくとも一方を受信する受信部と、第1期間の前記衣服内温度データおよび前記第1期間の前記衣服内湿度データの少なくとも一方と、前記第1期間よりも前に取得された前記衣服内温度データまたは前記衣服内湿度データに基づいて規定される前記乳幼児の快適性の判定条件とを用いて、前記乳幼児の快適性を判定する判定部と、前記第1期間の前記衣服内温度データおよび前記第1期間の前記衣服内湿度データの少なくとも一方と、前記乳幼児の快適性の判定結果とを、前記情報処理装置を使用する育児者に通知する通知処理部とを具備する、情報処理装置を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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