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公開番号
2024168362
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023084943
出願日
2023-05-23
発明の名称
トナー用ポリエステル樹脂エマルション、樹脂粒子、及びトナー
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
,
個人
主分類
G03G
9/087 20060101AFI20241128BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】コアシェル構造を有し、機械的耐久性に優れるトナーを得ることができるとともに、コア粒子に対するシェル粒子の凝集性及びその均一性に優れるトナー用ポリエステル樹脂エマルションの提供。
【解決手段】アルコール成分及びカルボン酸成分を重縮合して得られるポリエステル樹脂(A)を含む樹脂粒子(S)が、水系媒体中に分散してなるトナー用ポリエステル樹脂エマルションであって、前記アルコール成分は、炭素数4~6の直鎖状又は分岐状の飽和脂肪酸を骨格とする、3価又は4価のアルコールを含み、前記ポリエステル樹脂(A)の酸価(AV)に対する、前記ポリエステル樹脂(A)の水酸基価(OHV)の比(OHV/AV)が、0.20以上0.60以下であることを特徴とするトナー用ポリエステル樹脂エマルションである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アルコール成分及びカルボン酸成分を重縮合して得られるポリエステル樹脂(A)を含む樹脂粒子(S)が、水系媒体中に分散してなるトナー用ポリエステル樹脂エマルションであって、
前記アルコール成分は、炭素数4~6の直鎖状又は分岐状の飽和脂肪酸を骨格とする、3価又は4価のアルコールを含み、
前記ポリエステル樹脂(A)の酸価(AV)に対する、前記ポリエステル樹脂(A)の水酸基価(OHV)の比(OHV/AV)が、0.20以上0.60以下であることを特徴とするトナー用ポリエステル樹脂エマルション。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記ポリエステル樹脂(A)の酸価(AV)が、15mgKOH/g以上30mgKOH/g以下である、請求項1に記載のトナー用ポリエステル樹脂エマルション。
【請求項3】
結着樹脂を含むコア粒子と、当該コア粒子を被覆するシェル粒子とからなるコアシェル構造を有するトナーの製造に用いられるシェル樹脂エマルションである、請求項1から2のいずれかに記載のトナー用ポリエステル樹脂エマルション。
【請求項4】
前記結着樹脂が、非晶性ポリエステル樹脂(B)を含有する、請求項3に記載のトナー用ポリエステル樹脂エマルション。
【請求項5】
前記アルコール成分は、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、及び2,3-ブタンジオールから選ばれる少なくとも1種以上を、前記アルコール成分の全量に対して30mol%以上含む、請求項1から2のいずれかに記載のトナー用ポリエステル樹脂エマルション。
【請求項6】
前記ポリエステル樹脂(A)は、テレフタル酸とエチレングリコールとの縮合体からなるポリエチレンテレフタレート(PET)由来の繰り返しユニットを含む、請求項1から2のいずれかに記載のトナー用ポリエステル樹脂エマルション。
【請求項7】
前記樹脂粒子(S)の、示差走査熱量測定(DSC)における昇温2回目のガラス転移温度(Tg)は、60℃以上75℃以下である、請求項1から2のいずれかに記載のトナー用ポリエステル樹脂エマルション。
【請求項8】
結着樹脂を含むコア粒子と、当該コア粒子を被覆するシェル粒子とからなるコアシェル構造を有する樹脂粒子(T)であって、
前記シェル粒子は、請求項1から2のいずれかに記載のトナー用ポリエステル樹脂エマルションから形成されることを特徴とする樹脂粒子。
【請求項9】
結着樹脂を含むコア粒子と、当該コア粒子を被覆するシェル粒子とからなるコアシェル構造を有するトナーであって、
前記シェル粒子は、請求項1から2のいずれかに記載のトナー用ポリエステル樹脂エマルションから形成されることを特徴とするトナー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トナー用ポリエステル樹脂エマルション、樹脂粒子、及びトナーに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置に用いられるトナーには、省エネルギー化に対する市場要求から、低温定着性に優れたトナーが要求されている。また、高温多湿等の過酷な環境下においてもトナー粒子同士の融着が発生しない耐ブロッキング性に優れたトナーや、画像形成装置の出力高速化に伴うストレスに十分耐えうる機械的耐久性に優れたトナーが要求されている。
近年、耐熱性や機械的耐久性を付与する目的で、トナーの表面にシェル層を設けた、所謂コアシェル構造を有するトナーの開発が進んでいる。トナーのコアシェル化の手法は、これまでに様々な技術が提案され実用化されてきているが、低温定着性に優れたポリエステル樹脂を、コア粒子及びシェル粒子の両方に使用したケミカルトナーが主流となっている。
【0003】
例えば、コア部及びシェル部における樹脂に対して、ポリエチレンテレフタレート(PET)を配合する静電電荷現像用トナーが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、コアシェル構造を有し、機械的耐久性に優れるトナーを得ることができるとともに、コア粒子に対するシェル粒子の凝集性及びその均一性に優れるトナー用ポリエステル樹脂エマルションを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するための手段としての本発明のトナー用ポリエステル樹脂エマルションは、
アルコール成分及びカルボン酸成分を重縮合して得られるポリエステル樹脂(A)を含む樹脂粒子(S)が、水系媒体中に分散してなるトナー用ポリエステル樹脂エマルションであって、
前記アルコール成分は、炭素数4~6の直鎖状又は分岐状の飽和脂肪酸を骨格とする、3価又は4価のアルコールを含み、
前記ポリエステル樹脂(A)の酸価(AV)に対する、前記ポリエステル樹脂(A)の水酸基価(OHV)の比(OHV/AV)が、0.20以上0.60以下であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によると、コアシェル構造を有し、機械的耐久性に優れるトナーを得ることができるとともに、コア粒子に対するシェル粒子の凝集性及びその均一性に優れるトナー用ポリエステル樹脂エマルションを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明に関する画像形成装置の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
コアシェル構造を有するトナーにおいては、トナーの低温定着性、耐熱保存性、及び機械的耐久性の観点から、コア粒子表面に形成されるシェル層が均一に配され、かつ欠損箇所がないことが大変重要であることが知られている。より具体的には、コア粒子表面に対して、シェル粒子(シェル層)が均一かつ欠損箇所がないように配されていない場合、トナーの機械的耐久性が低下することに起因して、画像形成装置内の現像ストレス等によってコア粒子からシェル層が剥がれ落ち、各トナー性能が著しく悪化することが懸念されている。
【0009】
上記特許文献1に記載されている従来技術においては、コアシェル構造を有するトナーのシェル部に対してポリエチレンテレフタレート(PET)を導入することで、トナーの耐久性、及びトナー表面におけるワックスの露出を抑制している。しかしながら、当該シェル部を形成するシェル粒子に対してポリエチレンテレフタレート(PET)を導入すると、シェル粒子の疎水性が低下することに起因して、コア粒子及びシェル粒子の凝集性が低下し、コア粒子表面に均一なシェル層を作製することが困難となることが懸念されている。
【0010】
本発明者らが鋭意検討したところ、コアシェル構造を形成する際、即ちコア粒子表面に対してシェル粒子を凝集させる際に、特定の比(水酸基価(OHV)/酸価(AV))を有するポリエステル樹脂を水系媒体に分散させたエマルションを用いることにより、コア粒子に対するシェル粒子の凝集性及び凝集均一性が向上し、機械的耐久性に優れたトナーが得られることを知見した。具体的には、次の通りである。
(【0011】以降は省略されています)
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