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公開番号2024165053
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023080879
出願日2023-05-16
発明の名称運行管理装置
出願人株式会社デンソー,学校法人早稲田大学
代理人個人,個人,個人
主分類G08G 1/00 20060101AFI20241121BHJP(信号)
要約【課題】電欠の発生を抑制しかつ電動車両の運行稼働率の向上が図れる運行管理装置を提供する。
【解決手段】運行管理装置は、運行実績解析部112、充電実績解析部122、シナリオ作成部130および充電計画策定部140を含む。運行実績解析部112は、運行計画を電動車両が走行した際の消費電力および着時刻の実績値に基づき、運行計画と運行実績の差異を解析して運行統計情報を算出する。充電実績解析部122は、電動車両の充電計画を電動車両が実施した際の充電速度、充電時間および充電電力量の実績値に基づき、充電計画と充電実績値との差異を解析して充電統計情報を算出する。充電計画策定部140は運行統計情報の少なくとも二つと充電統計情報の少なくとも二つとの組合わせを含む複数のシナリオに基づき充電計画を更新する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両が走行する起点、終点、発時刻、着時刻を含む運行計画を電動車両が走行した際の消費電力実績値および着時刻実績値に基づき、前記運行計画と運行実績の差異を解析して運行統計情報を算出する運行実績解析部(112)と、
電動車両が運行中に充電する地点、充電速度、開始時刻、終了時刻、充電電力量を含む充電計画を電動車両が実施した際の充電速度の実績値、充電時間の実績値、および充電電力量の実績値に基づき、前記充電計画と充電に係る前記実績値との差異を解析して充電統計情報を算出する充電実績解析部(122)と、
前記運行統計情報の少なくとも二つと前記充電統計情報の少なくとも二つとの組合わせをそれぞれ含む複数の変動要因のシナリオに基づき、前記充電計画を更新する充電計画策定部(140)と、
を備える運行管理装置。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記充電計画策定部は、前記運行統計情報である、前記電動車両の消費電力量および前記運行計画に対する遅延時間と、前記充電統計情報である、前記電動車両が充電に要する充電時間および充電電力量とを組合わせた変動要因のシナリオが発生する発生確率に基づき、前記充電計画を更新する請求項1に記載の運行管理装置。
【請求項3】
前記充電計画策定部は、前記消費電力量に係る複数のシナリオまたは前記遅延時間に係る複数のシナリオと、前記充電時間に係る複数のシナリオまたは前記充電電力量に係る複数のシナリオとを組合わせた前記変動要因のシナリオが発生する発生確率に基づき、前記充電計画を更新する請求項2に記載の運行管理装置。
【請求項4】
前記充電計画と充電に係る前記実績と複数の前記変動要因のシナリオとに基づいて、電欠が発生する電欠リスクを評価するリスク評価部(160)と、
前記電欠リスクに係る前記電欠が起こる確率を表示する計画表示部(150)と、
を備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の運行管理装置。
【請求項5】
前記運行統計情報に基づいて運行計画を予測する運行計画予測部(113)を備え、
前記運行計画予測部は、前記運行統計情報から未来の移動需要を推定し、前記移動需要の推定に基づいて前記運行計画を予測して、前記運行計画を更新する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の運行管理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この明細書における開示は、電動車両の運行管理装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ダイヤ情報で定められた各運行ダイヤに電動車両を割り当てて運行計画を立案する運行計画立案手段を備える。運行計画立案手段は、電動車両が経路を運行する際に消費する消費電力量を計算し、消費電力量に基づいて各充電拠点において電動車両に充電する充電電力量を計算する。運行計画立案手段は、充電電力量に基づいて電動車両を運行ダイヤに割当てる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-92328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術は、現実に起こり得る変動要因によっては電欠が発生したり、長い充電時間が必要となる場合は電動車両の稼働率が低下する懸念がある。特許文献1の技術は、電動車両の稼働率の低下を抑制するという観点に関して、改善の余地がある。
【0005】
この明細書における開示の目的は、電欠の発生を抑制しかつ電動車両の運行稼働率の向上が図れる運行管理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
【0007】
開示された運行管理装置の一つは、車両が走行する起点、終点、発時刻、着時刻を含む運行計画を電動車両が走行した際の消費電力実績値および着時刻実績値に基づき、運行計画と運行実績の差異を解析して運行統計情報を算出する運行実績解析部(112)と、
電動車両が運行中に充電する地点、充電速度、開始時刻、終了時刻、充電電力量を含む充電計画を電動車両が実施した際の充電速度の実績値、充電時間の実績値、および充電電力量の実績値に基づき、充電計画と充電に係る実績値との差異を解析して充電統計情報を算出する充電実績解析部(122)と、
運行統計情報の少なくとも二つと充電統計情報の少なくとも二つとの組合わせをそれぞれ含む複数の変動要因のシナリオに基づき、充電計画を更新する充電計画策定部(140)と、を備える。
【0008】
この運行管理装置によれば、運行統計情報の少なくとも二つと充電統計情報の少なくとも二つとの組合わせを含むシナリオを作成する。運行管理装置は、変動要因が複数個組み合わされたシナリオに基づき、充電計画を更新する。充電計画の更新は、複数の運行統計情報と複数の充電統計情報を考慮したシナリオについて例えば発生確率を想定して、電欠の回避と高い運行稼働率とを実現できる。したがって、運行管理装置は、変動要因に対するロバスト性が向上し、電欠の発生を抑制しかつ電動車両の運行稼働率の向上を図ることに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
運行管理装置の構成を示すブロック図である。
サーバの構成を示すブロック図である。
変動要因のシナリオの算出ロジックを説明するための図である。
充電計画策定部の算出ロジックを説明するための図である。
第2実施形態のサーバの構成を示すブロック図である。
第3実施形態のサーバの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本開示を実施するための形態を、複数の形態を参照して説明する。各実施形態で先行する実施形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付すか、または先行の参照符号に一文字追加し、重複する説明を略する場合がある。また各実施形態にて構成の一部を説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している実施形態と同様とする。各実施形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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