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公開番号
2024159992
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2024150890,2022569998
出願日
2024-09-02,2021-12-14
発明の名称
包装体、流路デバイスおよび測定装置
出願人
京セラ株式会社
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
G01N
35/02 20060101AFI20241031BHJP(測定;試験)
要約
【課題】包装体が備える蓋材を小さい圧力で破断させる。
【解決手段】包装体は、底部と、壁部と、開口部とを有する容器と、開口部を閉塞した蓋材と、を備える。蓋材は、第1層部材と、前記第1層部材に積層された第2層部材と、を有し、記第2層部材は、前記蓋材の平面視において前記第2層部材を貫通している貫通部を有し、前記貫通部は、一方向に伸びた形状を有するとともに、開口部の中央と重なるように位置している。
【選択図】図2A
特許請求の範囲
【請求項1】
底部と、前記底部に配された壁部と、前記壁部で囲われた開口部とを有する容器と、
前記壁部に配されて、前記開口部を閉塞した蓋材と、を備え、
前記蓋材は、第1層部材と、前記第1層部材に積層された第2層部材と、を有し、
前記第2層部材は、前記蓋材の平面視において前記第2層部材を貫通している貫通部を有し、
前記貫通部は、一方向に伸びた形状からなるとともに、前記開口部の中央と重なるように位置している包装体。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記貫通部は、前記一方向に伸びた形状かならる部分として直線領域を有し、
前記直線領域が前記中央に重なっている、請求項1に記載の包装体。
【請求項3】
前記貫通部は、前記直線領域のみからなる、請求項2に記載の包装体。
【請求項4】
前記蓋材は、前記蓋材の平面視において、前記開口部と重なる閉塞領域を有し、
前記閉塞領域は、前記平面視において、前記貫通部が配された第1領域と、前記第1領域を取り囲むように配された第2領域と、を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の包装体。
【請求項5】
前記底部は、第1底部と、前記第1底部から前記容器の体積が大きくなるように突出した第2底部と、を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の包装体。
【請求項6】
前記第2底部は、前記第1底部を取り囲むように配されている、請求項5に記載の包装体。
【請求項7】
前記第1底部は、前記蓋材と対向している、請求項6に記載の包装体。
【請求項8】
前記開口部の面積は、前記底部の面積よりも大きい、請求項1から7のいずれか1項に記載の包装体。
【請求項9】
前記容器の容積をVa、前記第2底部を設けることによる前記容器の容積の増加分をVbとしたとき、下記式(1)が成り立つ、請求項5または6に記載の包装体。
0.15≧Vb/Va≧0.05 ・・・(1)
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の包装体と、
流路基板と、を備え、
前記流路基板は、外部に開口した基板開口部と、前記流路基板の内部に位置した流路と、前記流路に接続し、前記基板開口部から供給された液体を受け入れる空洞部と、を有し、
前記基板開口部は、前記蓋材に覆われている、流路デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、包装体、流路デバイスおよび測定装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、液体を流すマイクロ流路デバイスが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
日本国公開特許公報「特開2015-166707号公報」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
包装体が備える蓋材を小さい圧力で破断させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る包装体は、底部と、前記底部に配された壁部と、前記壁部で囲われた開口部とを有する容器と、前記壁部に配されて、前記開口部を閉塞した蓋材と、を備え、前記蓋材は、第1層部材と、前記第1層部材に積層された第2層部材と、を有し、前記第2層部材は、前記蓋材の平面視において前記第2層部材を貫通している貫通部を有し、前記貫通部は、一方向に伸びた形状からなるとともに、前記開口部の中央と重なるように位置している。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本開示の実施形態1に係る流路デバイスの斜視図である。
図1に示すA-A線矢視断面図である。
包装体が配置されていない状態の流路デバイスの構成を示す断面図である。
蓋材の構成を示す断面図であり、図2に示す領域Dの拡大図である。
蓋材の平面図である。
本開示の一態様の測定装置を示す斜視図である。
上記測定装置における包装体周辺の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
〔実施形態1〕
以下、本開示の一実施形態について、詳細に説明する。図1は、本開示の実施形態1に係る流路デバイス1の斜視図である。図2Aは、図1に示すA-A線矢視断面図である。なお、図2では、後述する流路基板2および流路5の一部が省略されている。省略部分は波線で示されている。すなわち、流路5は、例えば、図2Aで示されているよりもさらに下流に延びていてもよい。また、流路基板2は、例えば、図2Aで示されているよりもさらに流路5の上流側又は下流側に広がっていてもよい。図1および図2Aに示すように、流路デバイス1は、流路基板2と、薄膜4と、包装体10とを備えている。図2Aにおいて、下方向は重力が作用する方向(重力方向)である。本開示では、流路デバイス1に流入した液体が、先に到達する位置を「上流」とし、後に到達する位置を「下流」として説明している。また、重力方向を「下側」と称し、その反対方向を「上側」と称する。同様に、流路デバイス1の、重力方向と反対側の面を「上面」と称する。
【0008】
流路基板2は、後述する包装体10に保持されている液体が流れる流路5を内部に有している。流路基板2は、例えば、樹脂で形成されている。一実施形態に係る流路基板2は、疎水性材料で形成されている。具体的には、流路基板2は、例えば、水との接触角が60度以上の樹脂で形成されていてもよい。流路基板2を形成する材料の水との接触角は、例えば、基板ガラス表面のぬれ性試験方法(JIS R 3257:1999)によって求めてもよい。前記樹脂は、例えば、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリメタクリル酸メチル樹脂、およびポリジメチルシロキサンなどである。一実施形態に係る流路基板2は、ポリメタクリル酸メチル樹脂で構成されている。一実施形態に係る流路基板2は、流路5の下面が薄膜4によって構成されている。
【0009】
一実施形態に係る流路デバイス1流路基板2は、流路5の下面が薄膜4によって構成されている。具体的には、流路デバイス1は、薄膜4としての薄膜フィルムが、成形された流路基板2に対して、接着剤により接着した複合体であってもよい。前記接着剤は、例えば、紫外線硬化型接着剤、多官能エポキシ架橋接着剤、及びシランカップリング剤などである。なお、流路基板2と薄膜4に相当する部材とが構造的に接合されていてもよい。
【0010】
流路基板2は、上面に外部に開口した基板開口部3を備えている。基板開口部3は、後述する包装体10の蓋材13に覆われている。基板開口部3は、円形であってもよい。基板開口部3の口径は、例えば、9~10mmである。基板開口部3を円形とすることにより、包装体10の押圧時に蓋材13に均一に圧力がかかり、蓋材13を所望の態様で破断させることが容易になる。流路基板2は、基板開口部3の下方に、基板開口部3から供給された液体を受け入れる空洞部6を備えている。流路基板2は、基板開口部3を複数備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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