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公開番号
2024158884
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023074496
出願日
2023-04-28
発明の名称
反射調整膜、光学部材及びレンズユニット
出願人
ニデック株式会社
,
ニデックインスツルメンツ株式会社
代理人
個人
主分類
G02B
1/11 20150101AFI20241031BHJP(光学)
要約
【課題】親水層及び光学部材によって入射光が反射することを抑制できる反射調整膜、光学部材及びレンズユニットを提供する。
【解決手段】反射調整膜30は、複数の光触媒粒子を含む親水層20を備える光学部材100に用いられる。反射調整膜30は、親水層20下に配置される。親水層20の厚さに対する反射調整膜30の厚さは、5倍以上である。反射調整膜30の厚さは、20nm以上2000nm以下であることが好ましい。反射調整膜30は、低屈折率層と、高屈折率層とを備えることが好ましい。光触媒粒子は、酸化チタンの粒子であることが好ましい。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の光触媒粒子を含む親水層を備える光学部材に用いられ、
前記親水層下に配置される反射調整膜であって、
前記親水層の厚さに対する前記反射調整膜の厚さは、5倍以上である、反射調整膜。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記反射調整膜の厚さは、20nm以上2000nm以下である、請求項1に記載の反射調整膜。
【請求項3】
前記反射調整膜は、低屈折率層と、高屈折率層とを備える、請求項1に記載の反射調整膜。
【請求項4】
請求項1に記載の反射調整膜と、
400nm以上700nm以下の波長の光を透過する透光性部材と、
前記親水層と
を備え、
前記反射調整膜は、前記親水層と前記透光性部材との間に配置される、光学部材。
【請求項5】
前記光触媒粒子は、酸化チタンの粒子である、請求項4に記載の光学部材。
【請求項6】
前記反射調整膜のビッカース硬度は、400HV以上である、請求項4に記載の光学部材。
【請求項7】
請求項4に記載の光学部材と、
前記400nm以上700nm以下の波長の光を透過する光学レンズと
を備え、
前記光学部材は、前記光学レンズより前記光の進行方向の反対方向側に配置される、レンズユニット。
【請求項8】
400nm以上700nm以下の波長の光を透過する透光性部材と、
複数の光触媒粒子を含む親水層と
前記親水層と前記透光性部材との間に配置される反射調整膜と
を備え、
前記400nm以上700nm以下の波長の光における反射率が、3%以下である、光学部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、反射調整膜、光学部材及びレンズユニットに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
野外の風雨に曝される建築物又は自動車の窓ガラスは、水滴により視認性が妨げられる。視認性が妨げられる問題の解決策の一つとして、窓ガラスの表面を親水化する手段が挙げられる。これにより、付着した水を膜状にし、水滴の付着を防止することができ、窓ガラスの視認性を確保することができる。
【0003】
しかし、親水性の部材の表面には、自動車の排気ガス又は工場の排煙に由来する有機物の汚れが付着しやすい。有機物が付着すると、水が滴状に付着し、視認性が著しく低下する。
【0004】
そこで、ガラス基材及びガラス基材上に形成された親水層を備えた親水レンズが開示されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の親水レンズでは、親水層は光触媒活性を有する微粒子が分散したシリケート材料を含み、親水層の膜厚は30nm以下であり、微粒子の平均粒子径が30nm以下であり、かつ、親水層表面の算術平均粗さRaが0.7~1.9nmである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-77260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の親水レンズでは、親水層及びガラス基材のような光学部材によって入射光の一部が透過せずに反射することがあった。
【0007】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、親水層及び光学部材によって入射光が反射することを抑制できる反射調整膜、光学部材及びレンズユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の例示的な反射調整膜は、複数の光触媒粒子を含む親水層を備える光学部材に用いられる。前記反射調整膜は、前記親水層下に配置される。前記親水層の厚さに対する前記反射調整膜の厚さは、5倍以上である。
【0009】
本開示の例示的な光学部材は、上記の反射調整膜と、前記透光性部材と、前記親水層とを備える。前記透光性部材は、400nm以上700nm以下の波長の光を透過する。前記反射調整膜は、前記親水層と前記透光性部材との間に配置される。
【0010】
本開示の例示的なレンズユニットは、上記の光学部材と、光学レンズとを備える。前記光学レンズは、前記400nm以上700nm以下の波長の光を透過する。前記光学部材は、前記光学レンズより前記光の進行方向の反対方向側に配置される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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