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公開番号2024157232
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-07
出願番号2023071474
出願日2023-04-25
発明の名称電源システム及び電源制御プログラム
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20241030BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】簡素な回路構成で、単相充電器を利用することができる電源システム及び電源制御プログラムを提供すること。
【解決手段】単相充電器42に接続可能な電源システム100は、正極側電源経路H1と、負極側電源経路L1と、整流部材15と、を備える。整流部材15は、第1ダイオードD1と第2ダイオードD2とが直列に接続されて構成され、負極側電源経路L1から正極側電源経路H1へ電流が流れることを許可する一方、正極側電源経路H1から負極側電源経路L1へ電流が流れることを制限する。単相充電器42が有する2つの接続端子のうち、第1の接続端子は、交流端子Tac1を介してモータ11の電機子巻線11a~11cの中性点に電気的に接続可能とされ、第2の接続端子は、交流端子Tac2を介して第1ダイオードD1と第2ダイオードD2との間に電気的に接続可能とされる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
蓄電池(21)と、インバータ(12)と、前記インバータを介して前記蓄電池に接続されるモータ(11)とを備え、単相充電器(42)に接続可能な電源システム(100)において、
前記蓄電池の正極端子と前記インバータの高電位側端子との間に設けられる正極側電源経路(H1)と、
前記蓄電池の負極端子と前記インバータの低電位側端子との間に設けられる負極側電源経路(L1)と、
第1整流器(D1,Dp,Dp1)と第2整流器(D2,Dn,Dn1)とが直列に接続されて構成され、前記負極側電源経路から前記正極側電源経路へ電流が流れることを許可する一方、前記正極側電源経路から前記負極側電源経路へ電流が流れることを制限する整流部材(15,115)と、を備え、
前記単相充電器が有する2つの接続端子のうち、第1の接続端子は、前記モータの電機子巻線の中性点に電気的に接続可能とされ、第2の接続端子は、前記第1整流器と前記第2整流器との間に電気的に接続可能とされる電源システム。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
前記インバータを制御する電源制御装置(50)を備え、
前記電源制御装置は、前記インバータを制御することにより、前記単相充電器から入力された交流電流を直流電流に変換し、前記蓄電池に入力して充電する請求項1に記載の電源システム。
【請求項3】
前記正極側電源経路に設けられる第1スイッチ(SMRH)と、
前記負極側電源経路に設けられる第2スイッチ(SMRL)と、
入力部と出力部とが電気的に絶縁された絶縁型の電圧変換回路(22)と、
前記蓄電池、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、及び前記電圧変換回路を収容する筐体(23)と、備え、
前記第1スイッチの両端のうち第1端側には、前記入力部の高電位側電気経路が接続され、前記第1スイッチの両端のうち残りの第2端側には、前記出力部の高電位側電気経路が接続され、
前記第2スイッチの両端のうち第1端側には、前記入力部の低電位側電気経路が接続され、前記第2スイッチの両端のうち残りの第2端側には、前記出力部の低電位側電気経路が接続され、
前記電源制御装置は、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがオフされ、前記単相充電器が接続されている場合、前記単相充電器からの交流電流を直流電流に変換させるように前記インバータを制御するとともに、前記インバータによって変換された直流電流の電圧を変換して前記蓄電池を充電するように前記電圧変換回路を制御する請求項2に記載の電源システム。
【請求項4】
前記第1整流器及び前記第2整流器は、それぞれ半導体スイッチと当該半導体スイッチに対して逆並列に接続されたダイオードから構成されている請求項1~3のうちいずれか1項に記載の電源システム。
【請求項5】
前記電機子巻線に対向配置される界磁巻線(301)と、
前記正極側電源経路と前記負極側電源経路との間に設けられ、前記界磁巻線に流れる界磁電流の向きを制御する界磁巻線回路(302)と、を備え、
前記単相充電器の前記第2の接続端子は、前記界磁巻線回路に含まれている前記整流部材に電気的に接続可能とされている請求項1~3のうちいずれか1項に記載の電源システム。
【請求項6】
前記正極側電源経路に設けられる第1スイッチ(SMRH)と、
前記負極側電源経路に設けられる第2スイッチ(SMRL)と、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチよりも前記インバータの側において、前記正極側電源経路及び前記負極側電源経路に接続される電圧変換回路(222)と、
前記電圧変換回路を介して前記正極側電源経路及び前記負極側電源経路に接続されている補助蓄電池(121)と、
前記インバータ及び前記電圧変換回路を制御する電源制御装置(50)と、を備え、
前記電源制御装置は、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがオフされ、前記単相充電器が接続されている場合、前記単相充電器からの交流電流を直流電流に変換させるように前記インバータを制御するとともに、前記インバータによって変換された直流電流の電圧を変換して前記補助蓄電池を充電するように前記電圧変換回路を制御する一方、
前記単相充電器が接続されてない場合であって、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがオンされている場合、前記補助蓄電池から出力された電圧を変換して、前記蓄電池に入力して充電するように前記電圧変換回路を制御する請求項1に記載の電源システム。
【請求項7】
蓄電池(21)と、インバータ(12)と、前記インバータを介して前記蓄電池に接続されるモータ(11)とを備え、単相充電器に接続可能な電源システム(100)の電源制御装置(50)が実施する電源制御プログラムにおいて、
前記電源システムは、
前記蓄電池の正極端子と前記インバータの高電位側端子との間に設けられる正極側電源経路(H1)と、
前記蓄電池の負極端子と前記インバータの低電位側端子との間に設けられる負極側電源経路(L1)と、
第1整流器と第2整流器とが直列に接続されて構成され、前記負極側電源経路から前記正極側電源経路へ電流が流れることを許可する整流部材(15)と、を備え、
前記単相充電器が有する2つの接続端子のうち、第1の接続端子は、前記モータの電機子巻線の中性点に電気的に接続可能とされ、第2の接続端子は、前記第1整流器と前記第2整流器との間に電気的に接続可能とされ、
前記電源制御装置に、前記単相充電器から入力された交流電流を直流電流に変換させるように前記インバータを制御する処理を実施させる電源制御プログラム。
【請求項8】
前記電源システムは、
前記正極側電源経路に設けられる第1スイッチ(SMRH)と、
前記負極側電源経路に設けられる第2スイッチ(SMRL)と、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチよりも前記インバータの側において、前記正極側電源経路及び前記負極側電源経路に接続される電圧変換回路(222)と、
前記電圧変換回路を介して前記正極側電源経路及び前記負極側電源経路に接続されている補助蓄電池と(121)、を備え、
前記電源制御装置に、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがオフされ、前記単相充電器が接続されている場合、前記単相充電器からの交流電流を直流電流に変換させるように前記インバータを制御するとともに、前記インバータによって変換された直流電流の電圧を変換して前記補助蓄電池を充電するように前記電圧変換回路を制御する第1処理と、
前記単相充電器が接続されてない場合であって、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがオンされている場合、前記補助蓄電池から出力された電圧を変換して、前記蓄電池に入力し充電するように前記電圧変換回路を制御する第2処理と、を実施させる請求項7に記載の電源制御プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電源システム及び電源制御プログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、モータを駆動させるインバータを構成するレグの一部を、バッテリ充電用のDC/AC変換回路の一部として流用し、装置全体を小型化しているものが知られている。このような装置としては、例えば、特許文献1に示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5874990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、現在、車両バッテリを充電する充電器には、大電力を要するが高速充電可能な3相充電器と、高速充電できないが一般家庭においても設置容易な単相充電器が存在する。今後、車両用の充電器として、3相充電器が増加する見込みはあるものの、単相充電器も利用される可能性は高い。特に3相充電器が近くに存在しない場合に、単相充電器に利用される可能性が高い。その一方で、3相充電器が主に利用される可能性が高いことから、単相充電器を利用可能にするためだけに、装置の構成を複雑化することは望ましくない。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、簡素な回路構成で、単相充電器を利用することができる電源システム及び電源制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の手段は、蓄電池と、インバータと、前記インバータを介して前記蓄電池に接続されるモータとを備え、単相充電器に接続可能な電源システムにおいて、前記蓄電池の正極端子と前記インバータの高電位側端子との間に設けられる正極側電源経路と、前記蓄電池の負極端子と前記インバータの低電位側端子との間に設けられる負極側電源経路と、第1整流器と第2整流器とが直列に接続されて構成され、前記負極側電源経路から前記正極側電源経路へ電流が流れることを許可する一方、前記正極側電源経路から前記負極側電源経路へ電流が流れることを制限する整流部材と、を備え、前記単相充電器が有する2つの接続端子のうち、第1の接続端子は、前記モータの電機子巻線の中性点に電気的に接続可能とされ、第2の接続端子は、前記第1整流器と前記第2整流器との間に電気的に接続可能とされる。
【0007】
これにより、整流部材を加えるだけという、簡素な構成で単相充電器を利用することができる。
【0008】
第2の手段は、電池と、インバータと、前記インバータを介して前記蓄電池に接続されるモータとを備え、単相充電器に接続可能な電源システムの電源制御装置が実施する電源制御プログラムにおいて、前記電源システムは、前記蓄電池の正極端子と前記インバータの高電位側端子との間に設けられる正極側電源経路と、前記蓄電池の負極端子と前記インバータの低電位側端子との間に設けられる負極側電源経路と、第1整流器と第2整流器とが直列に接続されて構成され、前記負極側電源経路から前記正極側電源経路へ電流が流れることを許可する整流部材と、を備え、前記単相充電器が有する2つの接続端子のうち、第1の接続端子は、前記モータの電機子巻線の中性点に電気的に接続可能とされ、第2の接続端子は、前記第1整流器と前記第2整流器との間に電気的に接続可能とされ、前記電源制御装置に、前記単相充電器から入力された交流電流を直流電流に変換させるように前記インバータを制御する処理を実施させる。
【0009】
これにより、整流部材を加えるだけという、簡素な構成で単相充電器を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態の電源システムの構成図。
電池パックの筐体を示す模式図。
充電処理の手順を示すフローチャート。
第2実施形態の電源システムの構成図。
第2実施形態の充電処理の手順を示すフローチャート。
変形例の電源システムの構成図。
変形例の電源システムの構成図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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