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公開番号
2024153868
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-29
出願番号
2024126071,2023109727
出願日
2024-08-01,2018-10-19
発明の名称
加熱式揮発物吸引カートリッジ
出願人
Future Technology株式会社
代理人
主分類
A24B
15/16 20200101AFI20241022BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約
【課題】熱源によって伝達された熱によってエアロゾルを発生するエアロゾルフォーマ含有エアロゾル形成体を構成する組成物であって、芳香を有すると共に加熱によって芳香を発生する、新規な被加熱芳香発生体を構成する組成物を提供する。
【解決手段】本発明は、エアロゾル形成体を加熱式喫煙具に装着した時エアロゾル形成体そのものから漂う香り(フレグランス)と、エアロゾル形成体を加熱した時空間に漂う香り(アロマ)と、エアロゾル形成体を加熱してエアロゾルと共に吸引した時口に漂う香り(フレーバー)の三要素にそれぞれ適した植物の種類、植物の部位、及び、加工植物から構成される被加熱芳香発生体組成物であることを特徴とする。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
熱源によって伝達された熱によってエアロゾルを発生するエアロゾルフォーマ含有エアロゾル形成体を構成する組成物であって、
前記エアロゾル形成体を加熱式喫煙具に装着した時に前記エアロゾル形成体そのものから漂う香りと定義されるフレグランスを放つ素材として、被子植物の花、茶類、及び、穀物又は豆の発酵物から選択される少なくとも一つ以上と、
前記エアロゾル形成体を加熱した時に空間に漂う香りと定義されるアロマを放つ素材として、被子植物の根、地下茎、及び、幹枝、並びに、キノコのツボ以外の部位、並びに、コケ植物の仮根以外の部位から選択される少なくとも一つ以上と、
前記エアロゾル形成体を加熱してエアロゾルと共に吸引した時に口に漂う香りと定義されるフレーバーを放つ素材として、被子植物の種子及び/又は果実、地上茎葉、及び、発芽野菜、並びに、海藻の仮根以外の部位、並びに、シダ植物の葉から選択される少なくとも一つ以上とから選択される少なくとも一つ以上とから構成される、
ことを特徴とする加熱式揮発物吸引カートリッジ用被加熱芳香発生体組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、火炎ではなく、ヒーター等の熱源によって伝達された熱によってエアロゾルを発生するエアロゾルフォーマ含有エアロゾル形成体を構成する組成物に関し、特に、芳香を有すると共に加熱によって芳香を発生する被加熱芳香発生体を構成する組成物に関する。更に、その被加熱芳香発生体を製造する方法、及び、その被加熱芳香発生体を用いた加熱式喫煙具に必要とする機能を備えたカートリッジに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【0002】
そして、本発明の被加熱芳香発生体を構成する組成物は、ナス科タバコ属であるタバコ
及びその同属植物、並びに、その成分を含まず、植物等に由来する組成物自体の芳香及び熱によって発生する芳香を提供することができ、その組成物を用いたカートリッジの加熱式喫煙による心身の安らぎ、健康及び美容の増進に役立つ効果がある。
【背景技術】
【0003】
近年、タバコの禁煙が、職場や飲食店等の人が集う空間に幅広く普及する傾向に従って、タバコを火炎で燃焼して喫煙する人が減少するのに対し、ヒーター等の熱源によって伝達された熱によってエアロゾルを発生するエアロゾルフォーマ含有エアロゾル形成体を備えた電子タバコタートリッジを加熱式喫煙具で喫煙する人が急激に増加している。それと共に、加熱式喫煙を楽しむための各種電子タバコ製品が販売されるようになってきた。この原因は、正しく、この加熱式喫煙によれば、従来のタバコの熱分解及び燃焼によって生成される有害成分の吸引が低減されることにある。従って、電子タバコ製品に関する技術開発が活発に行われている(例えば、特許文献1~5)。
【0004】
このような加熱式喫煙のメカニズムは、加熱式喫煙具、電子タバコカートリッジ等の形態によって異なるが、典型的な例を次に示す。一端にエアロゾル形成体を、他端にマウスピースを備えた電子タバコカートリッジが、エアロゾル形成体を加熱式喫煙具の熱源と接触するように装着されて加熱されると、エアロゾル形成体からエアロゾルフォーマを含む揮発物が放出されると同時に、この揮発物は、喫煙者の吸引によって空気と共に他端のマウスピース側に吸い込まれる。この揮発物の搬送工程において、エアロゾルフォーマの揮発物は冷却、凝縮して、煙のようなエアロゾルを形成すると共に、その他の揮発物は、喫煙者の口及び鼻に芳香を与え、その結果として喫煙を楽しむことができる。従って、加熱式喫煙の場合、エアロゾル形成体に含まれるグリセリンまたはプロピレングリコール等のエアロゾルフォーマを揮発させることができる200~300℃程度、すなわち、タバコの葉の熱分解が開始する程度の温度で喫煙できることを示している。
【0005】
これに対し、従来の火炎によってタバコを燃焼する火炎式喫煙の場合、少なくとも燃焼するための600℃を超える温度が必要であり、喫煙時には最高900℃に達することがある。一般に、温度の上昇と共に有害物質の発生量が多いと言われていることから、加熱式喫煙の有害物質の発生量が極めて少ないことが分かる。
【0006】
その上、エアロゾル形成体に占めるタバコの葉の含有量が少なく、そのための材料設計が施されている。また、従来のタバコ製造工程で生じたタバコ茎、葉片、及び、タバコ粉塵等を使用してすることができ、材料の有効活用及び材料コストの削減が図られている。
【0007】
しかしながら、このようなエアロゾル形成体の材料設計には、タバコが嗜好品であり、喫煙者に要求される芳香の楽しみや心身の安らぎを高揚させることを阻害する要因が含まれている。第一に、電子タバコ製品を使用する喫煙者は、従来の火炎式喫煙の経験者であるため、タバコ成分の芳香を求めてしまうため、エアロゾル形成体のタバコ成分を排除することができない。第二に、エアロゾル形成体に占めるタバコ成分含有量を低減するため、非タバコ繊維を配合して入る上、エアロゾルフォーマをエアロゾル形成体に包容し、タバコ成分と非タバコ繊維を均質に一体化するための結合剤が配合されている。非タバコ繊維は、主に木材から抽出されるセルロース繊維であり、結合剤は、ゴム系、セルロース系、及び、多糖類系物質であるため、エアロゾル形成体が加熱された場合の芳香に極めて乏しい。そのため、エアロゾル形成体には、香味料も配合されている。香味料としては、メントール、スペアミント、ペパーミント、ユーカリ、ラベンダー、薬草、シナモン、カルダモン、セロリ、コロハ、コリアンダー、カモミール、ジンジャー、茶、バニラ、ココア、チョコレート、コーヒー等多種多様な物質が使用可能であることが開示されている(特許文献1~5)。更には、香味料をカプセル化してまで配合する技術も開示されている(特許文献1及び4)。しかしながら、未だ、タバコ成分が全く含有されておらず、火炎式
喫煙の経験者のみならず、初めての喫煙者にも、芳香の楽しみや心身の安らぎを高揚させることができる加熱式喫煙具に適用できるエアロゾル形成体を備えた電子タバコカートリッジは見出されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特表2008-518614号公報
特表2010-520764号公報
特表2013-519384号公報
特表2016-538848号公報
特許第6280287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、火炎ではなく、ヒーター等の熱源によって伝達された熱によってエアロゾルを発生するエアロゾルフォーマ含有エアロゾル形成体を構成する組成物であって、タバコ成分が全く含有されておらず、火炎式喫煙の経験者のみならず、初めての喫煙者にも、芳香の楽しみや心身の安らぎを高揚させることができる、また、芳香を有すると共に加熱によって芳香を発生する、新規な被加熱芳香発生体を構成する組成物及びその組成物を用いた被加熱芳香発生体を提供することを目的とする。更に、その被加熱芳香発生体を用いた加熱式喫煙具に必要とする機能を備えたカートリッジ、及び、その被加熱芳香発生体を製造する方法を提供することを目的とする。
【0010】
そして、本発明の被加熱芳香発生体を構成する組成物は、ナス科タバコ属であるタバコ及びその同属植物、並びに、その成分を含まず、植物等に由来する組成物自体の芳香を有すると共に、加熱されることによって芳香を発生することができ、これらのカートリッジの加熱式喫煙による心身の安らぎ、健康及び美容の増進に役立つ効果がある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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