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公開番号2024141866
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053720
出願日2023-03-29
発明の名称電源制御装置および電源制御方法
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02J 7/00 20060101AFI20241003BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】バックアップ電源の劣化を抑えることができる電源制御装置および電源制御方法を提供すること。
【解決手段】本願に係る電源制御装置は、コントローラを備える。コントローラは、第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と、第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続する系統間ラインに設けられた接続装置を制御する。また、コントローラは、第1系統または第2系統において地絡に相当する電圧低下を検出した場合に、接続装置を遮断し、第1電源から第1系統への電力供給および第2電源から第2系統への電力供給を行うことで電圧低下による地絡が発生した系統を特定する特定処理を行い、特定処理を行った際の第2電源の放電に基づき第2電源のセル抵抗値を計測し、計測したセル抵抗値に基づき第2電源の劣化状態を判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と、第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続する系統間ラインに設けられた接続装置を制御するコントローラを有し、
前記コントローラは、
前記第1系統または前記第2系統において地絡に相当する電圧低下を検出した場合に、前記接続装置を遮断し、
前記第1電源から前記第1系統への電力供給および前記第2電源から前記第2系統への電力供給を行うことで前記電圧低下による前記地絡が発生した系統を特定する特定処理を行い、
前記特定処理を行った際の前記第2電源の放電に基づき前記第2電源のセル抵抗値を計測し、計測した前記セル抵抗値に基づき前記第2電源の劣化状態を判定する
電源制御装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記コントローラは、
前記特定処理を行った際の前記第2電源の放電による前記第2電源の電圧変化量と電流変化量とに基づいて前記セル抵抗値を計測する
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記電圧低下による前記地絡が両系統に発生していないことを前記特定処理により特定した場合に、前記接続装置を接続するとともに、
前記第2電源の劣化状態に基づいて、前記第2電源による前記第1電源のバックアップが可能か否かを判定する
請求項2に記載の電源制御装置。
【請求項4】
車両に搭載される電源制御装置であって、
前記コントローラは、
前記車両の電源がオンされてからオフされるまでのトリップ期間中に前記特定処理を複数回行う場合、2回目以降の前記特定処理においては、前記セル抵抗値の計測処理を行わない
請求項3に記載の電源制御装置。
【請求項5】
前記コントローラは、
計測した前記セル抵抗値を、車両の電源がオフされるタイミングで記憶部に記憶し、
前記車両の電源が次回にオンされたタイミングで、前記記憶部に記憶された前記セル抵抗値を読み出して前記第1電源のバックアップが可能か否かを判定する
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項6】
前記コントローラは、
計測した前記セル抵抗値を、当該計測したタイミングで記憶部に記憶し、
車両の電源が次回にオンされたタイミングで、前記記憶部に記憶された前記セル抵抗値を読み出して前記第1電源のバックアップが可能か否かを判定する
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項7】
前記コントローラは、
前記特定処理を行わない前記トリップ期間が複数回連続した場合、前記第2電源の放電を強制的に行って前記セル抵抗値を計測する
請求項4に記載の電源制御装置。
【請求項8】
第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と、第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続する系統間ラインに設けられた接続装置を制御する電源制御装置が実行する電源制御方法であって、
前記第1系統または前記第2系統において地絡に相当する電圧低下を検出した場合に、前記接続装置を遮断し、
前記第1電源から前記第1系統への電力供給および前記第2電源から前記第2系統への電力供給を行うことで前記電圧低下による前記地絡が発生した系統を特定する特定処理を行い、
前記特定処理を行った際の前記第2電源の放電に基づき前記第2電源のセル抵抗値を計測し、計測した前記セル抵抗値に基づき前記第2電源の劣化状態を判定する
電源制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電源制御装置および電源制御方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動運転が可能な車両において、主電源と、バックアップ電源とを備え、主電源の失陥時にバックアップ電源により電力供給をバックアップする電源システムが知られている。この種の電源システムでは、手動運転中にバックアップ電源を充放電させて電源の劣化状態を検出することで、バックアップ可能な状態であるか否かを判定する技術が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-156228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、バックアップの可否判定を行うためにバックアップ電源を強制的に充放電させるため、充放電の繰り返しによってバックアップ電源の劣化が進んでしまう。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、バックアップ電源の劣化を抑えることができる電源制御装置および電源制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る電源制御装置は、コントローラを備える。前記コントローラは、第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と、第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続する系統間ラインに設けられた接続装置を制御する。また、前記コントローラは、前記第1系統または前記第2系統において地絡に相当する電圧低下を検出した場合に、前記接続装置を遮断し、前記第1電源から前記第1系統への電力供給および前記第2電源から前記第2系統への電力供給を行うことで前記電圧低下による前記地絡が発生した系統を特定する特定処理を行い、前記特定処理を行った際の前記第2電源の放電に基づき前記第2電源のセル抵抗値を計測し、計測した前記セル抵抗値に基づき前記第2電源の劣化状態を判定する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、バックアップ電源の劣化を抑えることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る電源制御装置の構成例を示す説明図である。
図2は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
図3は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
図4は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
図5は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
図6は、実施形態に係る電源制御装置の動作例を示す説明図である。
図7は、コントローラの機能構成を示すブロック図である。
図8は、実施形態に係るバックアップ可否マップの一例を示す図である。
図9は、実施形態に係るセル抵抗値マップの一例を示す図である。
図10は、実施形態に係る電源制御装置のコントローラが実行するバックアップ可否判定処理の一例を示すフローチャートである。
図11は、実施形態に係る電源制御装置のコントローラが実行するセル抵抗の計測処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、電源制御装置および電源制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。以下では、自動運転機能を備える車両に搭載されて負荷へ電力を供給する電源制御装置を例に挙げて説明するが、実施形態に係る電源制御装置は、自動運転機能を備えていない車両に搭載されてもよい。
【0010】
また、以下では、電源制御装置が搭載される車両が電気自動車またはハイブリッド自動車である場合について説明するが、電源制御装置が搭載される車両は、内燃機関によって走行するエンジン自動車であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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