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公開番号2024136731
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023047943
出願日2023-03-24
発明の名称内燃機関の排気制御装置
出願人三菱自動車工業株式会社
代理人個人,弁理士法人真田特許事務所
主分類F02D 41/04 20060101AFI20240927BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】排気通路内の煤を自動的に除去し、エンジン性能を確保しつつ利便性を高められる内燃機関の排気制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関1の排気制御装置20は、内燃機関1の排気通路3内に存在する煤の量を推定煤量として算出する算出部21と、算出部21で算出された推定煤量が所定量を超えた場合に、内燃機関1の排気流量を増大させて排気通路3内の煤を除去する煤除去制御を行う第一制御部22と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関の排気通路内に存在する煤の量を推定煤量として算出する算出部と、
前記推定煤量が所定量を超えた場合に、前記内燃機関の排気流量を増大させて前記煤を除去する煤除去制御を行う第一制御部と、を備えた
ことを特徴とする、内燃機関の排気制御装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第一制御部は、前記煤除去制御において、前記内燃機関の回転数を増加させることで前記排気流量を増大させる
ことを特徴とする、請求項1記載の内燃機関の排気制御装置。
【請求項3】
前記内燃機関と、
前記内燃機関と駆動輪とを繋ぐ動力伝達経路上に介装されたクラッチと、
前記内燃機関の吸気通路に介装され、吸気を過給する過給機と、を備えた車両に適用される前記排気制御装置であって、
前記第一制御部は、アクセルオフでの減速時には、前記煤除去制御において、前記クラッチの切断状態で前記内燃機関の回転数を増加させるとともに前記過給機の過給圧を高めることで前記排気流量を増大させる
ことを特徴とする、請求項2記載の内燃機関の排気制御装置。
【請求項4】
前記内燃機関と、
前記内燃機関と駆動輪とを繋ぐ動力伝達経路上に介装されたクラッチと、を備えた車両に適用される前記排気制御装置であって、
前記第一制御部は、アクセル開度が0以外の略一定の走行時に、前記煤除去制御において、シフトダウンして前記クラッチを接続することで前記内燃機関の回転数を増加させて前記排気流量を増大させる
ことを特徴とする、請求項2又は3記載の内燃機関の排気制御装置。
【請求項5】
前記内燃機関には、前記排気通路に介装され、前記内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集するフィルタが設けられ、
所定の第一開始条件が成立した場合に、前記内燃機関の排気温度を高めて前記フィルタに捕集された前記粒子状物質を焼却する再生制御を実施する第二制御部を備え、
前記第二制御部は、前記第一制御部により前記煤除去制御が実施された場合には、前記第一開始条件を緩和した第二開始条件が成立した場合に前記再生制御を開始する
ことを特徴とする、請求項1記載の内燃機関の排気制御装置。
【請求項6】
前記第二制御部は、前記第二開始条件の成立に従い開始した第二の前記再生制御では、前記第一開始条件の成立に従い開始する通常の前記再生制御と比較して、前記排気温度の目標値を低くする
ことを特徴とする、請求項5記載の内燃機関の排気制御装置。
【請求項7】
前記第二制御部は、前記第二の再生制御では、前記通常の再生制御と比較して、当該制御の実施時間を長くする
ことを特徴とする、請求項6記載の内燃機関の排気制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本件は、内燃機関(以下、「エンジン」ともいう)の排気通路内に存在する煤を除去する制御を行う排気制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば車両や船舶等に搭載されるエンジンの排気は、排気通路を通じて車外や船外等に排出されるが、この排気には煤が含まれているため、エンジンの作動時間や作動形態によっては、排気通路を含む排気系に煤が堆積していくことが知られている。例えば特許文献1には、排気の一部を吸気に還流させるEGR配管の内壁に、煤が堆積しているか否かを判定する技術が開示されている。この技術では、煤の堆積状況を推定し、堆積していると判定した場合には、ドライバに対して、ランプ点灯等で、その旨を知らせている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-89073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の特許文献1の技術では、煤の堆積状況を知らせるのみであるため、煤の堆積状況を知ったドライバが適切な対応をとる必要があり、ドライバの負担が大きい。そのため、排気通路内に存在する(堆積する)煤の量を把握し、自動的に(ドライバの手を煩わせることなく)煤を除去することができれば、エンジン性能を確保しつつ利便性の向上を図れる。
【0005】
本件は、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、排気通路内の煤を自動的に除去し、エンジン性能を確保しつつ利便性を高めることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の内燃機関の排気制御装置は、以下に開示する態様(適用例)として実現でき、上記の課題の少なくとも一部を解決する。態様2以降の各態様は、何れもが付加的に適宜選択されうる態様であって、何れもが省略可能な態様である。態様2以降の各態様は、何れもが本件にとって必要不可欠な態様や構成を開示するものではない。
【0007】
態様1.開示する内燃機関の排気制御装置は、内燃機関の排気通路内に存在する煤の量を推定煤量として算出する算出部と、前記推定煤量が所定量を超えた場合に、前記内燃機関の排気流量を増大させて前記煤を除去する煤除去制御を行う第一制御部と、を備えている。
態様2.上記の態様1において、前記第一制御部は、前記煤除去制御において、前記内燃機関の回転数を増加させることで前記排気流量を増大させることが好ましい。
【0008】
態様3.上記の態様2において、前記排気制御装置は、前記内燃機関と、前記内燃機関と駆動輪とを繋ぐ動力伝達経路上に介装されたクラッチと、前記内燃機関の吸気通路に介装され、吸気を過給する過給機と、を備えた車両に適用される前記排気制御装置であることが好ましい。この場合、前記第一制御部は、アクセルオフでの減速時には、前記煤除去制御において、前記クラッチの切断状態で前記内燃機関の回転数を増加させるとともに前記過給機の過給圧を高めることで前記排気流量を増大させることが好ましい。
【0009】
態様4.上記の態様2又は3において、前記排気制御装置は、前記内燃機関と、前記内燃機関と駆動輪とを繋ぐ動力伝達経路上に介装されたクラッチと、を備えた車両に適用される前記排気制御装置であることが好ましい。この場合、前記第一制御部は、アクセル開度が0以外の略一定の走行時に、前記煤除去制御において、シフトダウンして前記クラッチを接続することで前記内燃機関の回転数を増加させて前記排気流量を増大させることが好ましい。
【0010】
態様5.上記の態様1~4のいずれかにおいて、前記内燃機関には、前記排気通路に介装され、前記内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集するフィルタが設けられることが好ましい。この場合、前記排気制御装置は、所定の第一開始条件が成立した場合に、前記内燃機関の排気温度を高めて前記フィルタに捕集された前記粒子状物質を焼却する再生制御を実施する第二制御部を備え、前記第二制御部は、前記第一制御部により前記煤除去制御が実施された場合には、前記第一開始条件を緩和した第二開始条件が成立した場合に前記再生制御を開始することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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