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公開番号2024132862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023216220
出願日2023-12-21
発明の名称エンジン
出願人カワサキモータース株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F02F 1/24 20060101AFI20240920BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】1気筒あたり2本の点火プラグを配置しながらも、多気筒エンジンの幅寸法を抑制することができるエンジンを提供する。
【解決手段】本開示のエンジンEは、燃焼室20で混合気に点火する点火プラグ26と、吸排気弁17、19の動弁機構21にクランクシャフト2の回転を伝達する動力伝達部材23と、動力伝達部材23が配置される伝達部材収納空間CTとを備えている。点火プラグ26は、燃焼室20毎に第1の点火プラグ30および第2の点火プラグ32を有し、第1の点火プラグ30がシリンダ6の軸心上に配置され、第2の点火プラグ32が、クランクシャフト2が延びるエンジン幅方向WDにおいて、第1の点火プラグ30に対して、伝達部材収納空間CTの反対側にオフセットして配置されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ピストンの往復運動を回転運動に変えるクランクシャフトと、
前記クランクシャフトを支持するクランクケースと、
前記クランクケースからピストンの往復方向に突出し、前記クランクシャフトが延びるエンジン幅方向に並ぶ複数のシリンダと、
前記シリンダの突出端に連結されたシリンダヘッドと、
前記シリンダおよび前記シリンダヘッドの内部に形成された燃焼室で混合気に点火する点火プラグと、
前記燃焼室に吸気を導入する吸気ポートを開閉する吸気バルブと、
前記燃焼室から排気を導出する排気ポートを開閉する排気バルブと、
前記クランクシャフトの回転に連動して前記吸気バルブおよび前記排気バルブを開閉する動弁機構と、
前記動弁機構に前記クランクシャフトの回転を伝達する動力伝達部材と、
前記シリンダおよび前記シリンダヘッドに形成されて前記往復方向に延び、前記動力伝達部材が配置される伝達部材収納空間と、を備えたエンジンであって、
前記点火プラグは、前記燃焼室毎に第1の点火プラグおよび第2の点火プラグを有し、
前記第1の点火プラグが前記シリンダの軸心上に配置され、
前記第2の点火プラグが、前記エンジン幅方向において、前記第1の点火プラグに対して、前記伝達部材収納空間の反対側にオフセットして配置されているエンジン。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載のエンジンにおいて、前記第2の点火プラグは、前記エンジン幅方向において、各気筒で同じ側にオフセットしているエンジン。
【請求項3】
請求項1または2に記載のエンジンにおいて、前記往復方向と前記エンジン幅方向の両方に直交する直交方向に関して、前記第2の点火プラグは、前記第1の点火プラグと同じ位置で、前記エンジン幅方向に並んで配置され、
前記シリンダヘッドに、前記第1および第2の点火プラグを冷却する冷却液が循環する循環通路が形成され、
前記循環通路の入口部および出口部の一方が、前記シリンダヘッドにおけるエンジン幅方向の一方側端部に形成されているエンジン。
【請求項4】
請求項3に記載のエンジンにおいて、前記伝達部材収納空間が、前記エンジン幅方向の端部に設けられ、
前記循環通路の入口部および出口部の一方が、前記伝達部材収納空間と反対側の前記エンジン幅方向の端部に設けられているエンジン。
【請求項5】
請求項1または2に記載のエンジンにおいて、さらに、
複数の前記シリンダで構成されるシリンダブロックの吸気側の壁面に形成された前記循環通路の入口部と、
前記エンジン幅方向における前記伝達部材収納空間と反対側に形成された前記循環通路の出口部と、
前記シリンダブロックから前記シリンダヘッドに向かって前記往復方向に冷却液を導出する複数の冷却液縦通路と、を備え、
複数の前記冷却液縦通路のうち、前記エンジン幅方向に関して前記伝達部材収納空間に近い冷却液縦通路が、他の冷却液縦通路よりも流路抵抗が小さく設定されているエンジン。
【請求項6】
請求項5に記載のエンジンにおいて、さらに、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとの間に介在されたガスケットを備え、
前記ガスケットにより複数の前記冷却液縦通路の一部の開口を部分的に覆うことで、前記冷却液縦通路の通路面積を調整して、前記伝達部材収納空間に近い冷却液縦通路の流路抵抗を他の冷却液縦通路の流路抵抗よりも小さくしているエンジン。
【請求項7】
請求項1または2に記載のエンジンにおいて、さらに、
複数の前記シリンダで構成されるシリンダブロックの吸気側の壁面に形成された前記循環通路の入口部と、
前記エンジン幅方向における前記伝達部材収納空間と反対側に形成された前記循環通路の出口部と、
前記循環通路の入口部に装着された接続金具と、
冷却液の温度調節を行うサーモスタットが収納されたサーモケースと、を備え、
前記接続金具と前記サーモケースが一体に構成されているエンジン。
【請求項8】
請求項1または2に記載のエンジンにおいて、さらに、
前記シリンダヘッドにおける前記往復方向の端部に連結されたヘッドカバーと、
前記シリンダヘッドおよび前記ヘッドカバーに形成されて前記往復方向に延び、前記点火プラグのコードが配置されるプラグ孔と、
前記ヘッドカバーに接続されて前記ヘッドカバーから突出する接続部品と、を備え、
前記点火プラグのコードが取り出される向きは、前記往復方向と前記エンジン幅方向の両方に直交する直交方向に関して、前記点火プラグに対して、前記接続部品の反対側に設定されているエンジン。
【請求項9】
請求項8に記載のエンジンにおいて、さらに、前記燃焼室内に燃料を直接噴射する直噴インジェクタを備え、
前記接続部品は、前記直噴インジェクタに燃料を圧送する圧送ポンプであるエンジン。
【請求項10】
請求項9に記載のエンジンにおいて、前記圧送ポンプは、吸気側または排気側の一方の動弁機構により駆動されているエンジン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、例えば、乗物の駆動源として用いられる多気筒エンジンに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
シリンダの内部に燃焼室が形成されるエンジンにおいて、燃焼不良を抑制するために、1気筒あたり2本の点火プラグを配置したものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1のエンジンでは、シリンダヘッドにおけるシリンダ軸線上と、シリンダヘッドにおけるクランク軸心方向の一側面に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-162084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のエンジンは単気筒エンジンである。クランク軸心方向に複数のシリンダが並ぶ多気筒エンジンでは、特許文献1のように点火プラグを配置すると、エンジンの幅方向(クランク軸心方向)の寸法が大きくなる。
【0005】
本出願の開示は、1気筒あたり2本の点火プラグを配置しながらも、多気筒エンジンの幅寸法を抑制することができるエンジンを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のエンジンは、ピストンの往復運動を回転運動に変えるクランクシャフトと、前記クランクシャフトを支持するクランクケースと、前記クランクケースからピストンの往復方向に突出して前記クランクシャフトが延びるエンジン幅方向に並ぶ複数のシリンダと、前記シリンダの突出端に連結されたシリンダヘッドと、前記シリンダおよび前記シリンダヘッドの内部に形成された燃焼室で混合気に点火する点火プラグと、前記燃焼室に吸気を導入する吸気ポートを開閉する吸気バルブと、前記燃焼室から排気を導出する排気ポートを開閉する排気バルブと、前記クランクシャフトの回転に連動して前記吸気バルブおよび前記排気バルブを開閉する動弁機構と、前記動弁機構に前記クランクシャフトの回転を伝達する動力伝達部材と、前記シリンダおよび前記シリンダヘッドに形成されて前記往復方向に延び、前記動力伝達部材が配置される伝達部材収納空間とを備えている。前記点火プラグは、前記燃焼室毎に第1の点火プラグおよび第2の点火プラグを有し、前記第1の点火プラグが前記シリンダの軸心上に配置され、前記第2の点火プラグが、前記エンジン幅方向において、前記第1の点火プラグに対して、前記伝達部材収納空間の反対側にオフセットして配置されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示のエンジンによれば、1気筒、すなわち燃焼室1つあたりに2つの点火プラグを配置することで、通常時には安定した燃焼を実現できるとともに、一方の点火プラグが故障した異常時でも点火性能を確保できる。その結果、エンジンの信頼性が向上する。また、伝達部材収納空間の反対側に第2の点火プラグを配置することで、燃焼室と伝達部材収納空間の反対側との間を詰め、且つ、エンジンの幅寸法を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の第1実施形態に係るエンジンを示す右側面図である。
同エンジンを示す左側面図である。
同エンジンを示す正面図である。
同エンジンを示す背面図である。
同エンジンを示す平面図である。
同エンジンのシリンダヘッドの縦断面図である。
同エンジンのシリンダヘッドの水平断面図である。
同エンジンのシリンダブロックを示す平面図である。
同エンジンの循環通路の入口部ユニットを示す斜視図である。
同入口部ユニットを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の好ましい実施形態について図1~10を参照しながら説明する。本実施形態のエンジンEは、レシプロエンジンであり、例えば、胴体の先端にプロペラが配置される飛行機に用いられる。この場合、胴体内にエンジンEが収容されて、エンジン動力がプロペラに伝達される。エンジンEの用途は、これに限定されず、例えば、船舶の駆動源としても適用可能である。二輪車や四輪車などの車両の駆動源としても適用可能である。
【0010】
以下の説明において、「幅方向WD」とは、エンジンEのクランクシャフト2の延びる方向をいう。幅方向WDにおいて、幅方向中心に向かう方向を「幅方向内側」といい、幅方向中心から離れる方向を「幅方向外側」という。「上下方向VD」とは、エンジンEのピストン3(図6)の往復動方向をいう。「幅方向」と「上下方向」の両方に直交する方向を「直交方向PD」という。
(【0011】以降は省略されています)

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