TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024128751
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037926
出願日2023-03-10
発明の名称車両用エンジンのインシュレータ
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F02B 77/11 20060101AFI20240913BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】車両用エンジンの排気部に配置するインシュレータに関し、冷却性能と防錆効果とを向上させる。
【解決手段】インシュレータ8は、第1部分21と壁部21b~21dとからなるシェル構造を成した第1部分21と、第1部分21における上面部21aの基端から立ち上がった第2部分22と、第2部分22の上端からシリンダヘッド2の側に延出された第3部分23とで構成されている。上面部21aの基端部に左右長手の通風用開口32,33を設けて、第1部分21の基端寄り部位に左右長手の上向き通風用開口32,33を設けて、第1部分21の先端壁部21dの上端部に左右長手の第4通風用開口35を設けている。上面部21の中間的な高さ位置に左右長手の通風用開口35を設けることも可能である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
横置き前排気方式の車両用エンジンにフランジ板を介して固定された排気マニホールドを覆うインシュレータであって、
上端に、平面視で前記排気マニホールドのフランジ板を覆うと共に前記エンジンにおける排気側面の凹部に入り込む内向き進入部が形成されて、前記内向き進入部よりも外側に位置した部位に、少なくとも1つの通風用開口が形成されている、
車両用エンジンのインシュレータ。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記エンジンに近い部位は主として上向きになっていて前記エンジンから離れるに従って下向きになるように湾曲しており、前記エンジンに近い部位に上向き通風用開口を設けて、前記エンジンから遠い部位に、車体の前方に向いた前向き通風用開口を設けている、
請求項1に記載した車両用エンジンのインシュレータ。
【請求項3】
前記平面視で前記エンジンから遠ざかるに従って車幅方向の間隔が小さくなっていると共に、車幅方向に位置した壁部とを有してシェル状に形成されている、
請求項1に記載した車両用エンジンのインシュレータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、車両用のエンジンの排気側に配置される遮熱用インシュレータに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンの排気ガスは排気マニホールドから排出されるが、排気マニホールドは高温になるため、金属板製のインシュレータによって遮熱していることが多い。このインシュレータは排気マニホールドを覆う形態になっているが、排気マニホールドはシリンダヘッドから横方向に向いてのち下方に向かうように曲がっているため、インシュレータも、特許文献1,2に開示されているように、排気マニホールドを上から覆う上面部と側方(外周方向)から覆う壁部とを有してシェル構造になっている。
【0003】
インシュレータは排気マニホールドを覆っているため、その内部に熱が籠もることになる。この点、特許文献1には、シリンダヘッドの排気側面に凹部が形成されていることに着目して、インシュレータの上端部をシリンダヘッドの凹部に入り込ませことにより、走行風をインシュレータの内部に取り込む通風路を形成することが開示されている。また、特許文献1では、インシュレータに暖気導入管を接続して、排気マニホールドで加温された暖気を吸気系に取り込んでいる。
【0004】
他方、特許文献2では、平面視(シリンダボア軸心方向視)でインシュレータのフランジ部がシリンダヘッドの排気側面と重なっており、このことから、排気マニホールドのフランジ板とインシュレータのフランジ部とは同一面を成していると推測される。そして、特許文献2では、インシュレータの上面部に通気用の開口部を設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平8-319886号公報
特開2002-235554号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のように、インシュレータの上端部をシリンダヘッドの凹部に入り込ませると、エンジンルームに入り込んだ雨水が排気マニホールドに触れることを抑制できるのみならず、インシュレータを内側から冷却してその耐久性を向上できる利点がある。しかし、冷間始動状態を脱した後は、インシュレータの内部で発生した熱気は暖気導入管を介して排出されるため、熱気の排除が不完全になることが懸念される。
【0007】
他方、特許文献2では、インシュレータのフランジ部と排気マニホールドのフランジ板とは同一面なっていると推測されるため、特許文献1に開示されているように排気マニホールド取り付け面の上に凹部が存在すると、熱気がインシュレータとシリンダヘッドとの間の隙間から上方に立ち上ってヘッドカバーに熱害を及ぼすことが懸念される。
【0008】
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
車両用エンジンの配置態様としては、クランク軸の姿勢については、クランク軸を車幅方向に長い姿勢として横置きとクランク軸を車体の前後方向に長い姿勢とした縦置きとがあり、また、横置きでは、排気側面を車体の前方に向けた前排気と、排気側面を車体の後方に向けた後ろ排気とがあり、横置き・前排気方式では、走行風を有効利用してエンジンや排気系部材を冷却できる利点がある。
【0010】
本願発明は、横置き前排気方式の車両用エンジンを前提にして、エンジン(シリンダヘッド)の排気側面にフランジ板を介して固定されて排気マニホールドを覆うインシュレータに係るもので、このインシュレータは、
「上端に、平面視で前記排気マニホールドのフランジ板を覆うと共に前記エンジンにおける排気側面の凹部に入り込む内向き進入部が形成されて、前記内向き進入部よりも外側に位置した部位に、少なくとも1つの通風用開口が形成されている」
という構成になっている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
車のエンジンの設置のあり方
10日前
スズキ株式会社
車両の制御装置
23日前
スズキ株式会社
エンジン
8日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
16日前
ダイハツ工業株式会社
エンジン
4日前
スズキ株式会社
エンジン
8日前
マツダ株式会社
カム切替制御装置
1か月前
マツダ株式会社
カム切替制御装置
1か月前
株式会社やまびこ
エンジン制御用電磁弁
9日前
株式会社三五
遮熱カバーの排油構造
8日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
1か月前
株式会社デンソー
電子制御装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関制御装置
9日前
ライズピットカンパニー株式会社
ガスエンジン
19日前
株式会社Willbe
ガバナ装置
26日前
トヨタ自動車株式会社
燃焼トルクの算出装置
1か月前
ニコ精密機器株式会社
気体燃料インジェクタ
25日前
ニコ精密機器株式会社
気体燃料インジェクタ
25日前
株式会社アイシン
弁開閉時期制御装置
16日前
ダイハツ工業株式会社
エンジン用インシュレータ
4日前
三菱自動車工業株式会社
車両
16日前
株式会社豊田自動織機
内燃機関
25日前
三菱重工業株式会社
漏洩ガス排出システム
1日前
川崎重工業株式会社
エンジンシステム
19日前
三菱自動車工業株式会社
内燃機関
25日前
愛三工業株式会社
排ガス浄化装置
9日前
トヨタ自動車株式会社
排気浄化装置の取り外し判定装置
15日前
スズキ株式会社
バイフューエル車両
26日前
三菱重工業株式会社
絞り機構、および、圧縮機
25日前
ダイハツ工業株式会社
車両用エンジンのインシュレータ
4日前
東邦瓦斯株式会社
混合燃料供給装置
4日前
ダイハツ工業株式会社
エンジンシステム
29日前
株式会社SUBARU
エンジン制御装置
1か月前
株式会社SUBARU
エンジンシステム
1か月前
北越工業株式会社
防音型作業機の冷却風流路
19日前
株式会社パイオラックス
燃料タンク用弁装置
19日前
続きを見る