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公開番号2024128298
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037216
出願日2023-03-10
発明の名称混合燃料供給装置
出願人東邦瓦斯株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類F02D 19/08 20060101AFI20240913BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】混合燃料利用機器の安定した混焼運転を実現可能な混合燃料供給装置を提供する。
【解決手段】混合燃料供給装置1は、主燃料Gmに対して副燃料Gsを混合した混合燃料Gを混合燃料利用機器2に供給するためのものであって、主燃料Gmの流量に対して供給する副燃料Gsの流量を制御して供給可能に構成されている。混合燃料供給装置1では、混合比増加時変化レートの設定値<目標混合比到達後変化レートの設定値の関係を満たす。混合燃料供給装置1は、現在の混合比が目標混合比に達した後において、現在の混合比と目標混合比とを比較して、両者に乖離が生じている場合に、現在の混合比が目標混合比に復帰するように目標混合比到達後変化レートの設定値を用いて副燃料の流量を制御するよう構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
主燃料に対して副燃料を混合した混合燃料を混合燃料利用機器に供給するための混合燃料供給装置であって、
上記主燃料の流量に対して供給する上記副燃料の流量を制御して供給可能に構成されており、
上記主燃料および上記副燃料の合計流量に対する上記副燃料の流量の体積割合を混合比、
単位時間当たりの上記混合比の変化量の絶対値を混合比変化レート、
目標の上記混合比である目標混合比となるように上記混合比を増加させるときの上記混合比変化レートを混合比増加時変化レート、
上記目標混合比に達した後から上記副燃料の混合終了が指示されるまでの間の上記混合比変化レートを目標混合比到達後変化レートとしたとき、
上記混合比増加時変化レートの設定値<上記目標混合比到達後変化レートの設定値の関係を満たしており、かつ、
現在の上記混合比が上記目標混合比に達した後において、現在の上記混合比と上記目標混合比とを比較して、両者に乖離が生じている場合に、現在の上記混合比が上記目標混合比に復帰するように上記目標混合比到達後変化レートの設定値を用いて上記副燃料の流量を制御するよう構成されている、
混合燃料供給装置。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
上記副燃料の混合を終了するために上記混合比を減少させるときの上記混合比変化レートを混合比減少時変化レートとしたとき、
上記混合比増加時変化レートの設定値<上記混合比減少時変化レートの設定値<上記目標混合比到達後変化レートの設定値の関係を満たしている、
請求項1に記載の混合燃料供給装置。
【請求項3】
上記主燃料は、都市ガスであり、
上記副燃料は、水素であり、
上記混合燃料利用機器は、ガスエンジンである、
請求項1または請求項2に記載の混合燃料供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、混合燃料供給装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、都市ガスなどの主燃料に対して水素などの副燃料を混合した混合燃料を、混合燃料供給装置を介して、ガスエンジンやバーナなどの混合燃料利用機器に供給し、混合燃料利用機器を混焼運転することが行われている。
【0003】
先行する特許文献1には、以下のようにしてガスエンジンを運転する技術が開示されている。先ず、第1燃料をガスエンジンに供給し、第1燃料に対応する第1運転パラメータに基づきガスエンジンを駆動する。次いで、第1燃料のガスエンジンへの供給量を連続的に減少させながら、第1燃料のガスエンジンへの供給量の減少割合に応じて定まる量に基づき、第1燃料とは異なる第2燃料をガスエンジンに供給し、第1燃料の供給量減少開始点から第1燃料の供給終了点までの時間に応じて定まる第3運転パラメータに基づきガスエンジンを運転する。次いで、第2燃料をガスエンジンに供給し、第2燃料に対応する第2運転パラメータに基づきガスエンジンを運転する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-101124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
主燃料と副燃料との混合燃料による混焼運転が行われる混合燃料利用機器では、安定した状態で混焼運転することができるように、主燃料と副燃料との混合比の管理が重要となる。例えば、主燃料に対して副燃料の混合を開始し、混合比が予め設定された目標混合比に達した後、混合比の制御を行わない場合には、次のような問題が生じる。
【0006】
すなわち、上記目標混合比に達した後から副燃料の混合終了が指示されるまでの間の混合比静定時においては、混合比をできる限り一定にしておきたいところ、実際には、主燃料流量に微小な変動が生じる。そのため、混合比静定時に混合比の制御を行わない場合には、主燃料流量の変動によって変化した混合比は、狙いの目標混合比に復帰することなく成り行き任せとなる。そのため、目標混合比到達後に混合比の制御を行わない混合燃料供給装置では、混合燃料利用機器を安定した状態で混焼運転させることができない。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、混合燃料利用機器の安定した混焼運転を実現可能な混合燃料供給装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る混合燃料供給装置は、以下の通りである。
【0009】
[1]
主燃料に対して副燃料を混合した混合燃料を混合燃料利用機器に供給するための混合燃料供給装置であって、
上記主燃料の流量に対して供給する上記副燃料の流量を制御して供給可能に構成されており、
上記主燃料および上記副燃料の合計流量に対する上記副燃料の流量の体積割合を混合比、
単位時間当たりの上記混合比の変化量の絶対値を混合比変化レート、
目標の上記混合比である目標混合比となるように上記混合比を増加させるときの上記混合比変化レートを混合比増加時変化レート、
上記目標混合比に達した後から上記副燃料の混合終了が指示されるまでの間の上記混合比変化レートを目標混合比到達後変化レートとしたとき、
上記混合比増加時変化レートの設定値<上記目標混合比到達後変化レートの設定値の関係を満たしており、かつ、
現在の上記混合比が上記目標混合比に達した後において、現在の上記混合比と上記目標混合比とを比較して、両者に乖離が生じている場合に、現在の上記混合比が上記目標混合比に復帰するように上記目標混合比到達後変化レートの設定値を用いて上記副燃料の流量を制御するよう構成されている、
混合燃料供給装置。
【0010】
[2]
上記副燃料の混合を終了するために上記混合比を減少させるときの上記混合比変化レートを混合比減少時変化レートとしたとき、
上記混合比増加時変化レートの設定値<上記混合比減少時変化レートの設定値<上記目標混合比到達後変化レートの設定値の関係を満たしている、
上記[1]に記載の混合燃料供給装置。
(【0011】以降は省略されています)

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