TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024133886
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023043888
出願日2023-03-20
発明の名称内燃機関の制御装置
出願人日立Astemo株式会社
代理人個人,個人
主分類F02D 41/34 20060101AFI20240926BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】冷却装置での暖機処理によって筒内壁面温度のばらつきが生じても、未燃HCの増加や気筒間での空燃比差の拡大などを抑止できる、内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る内燃機関の制御装置は、その一態様において、暖機処理によって部位に応じてばらつく筒内壁面温度に関する情報を取得し、燃料噴射弁の噴射パターンを、燃料噴射弁によって燃料が供給される部位の筒内壁面温度に応じて、同一気筒に設けられた複数の燃料噴射弁の間、または、気筒間で異ならせる。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関は、
吸気ポートに燃料を噴射する燃料噴射弁と、
シリンダの周囲に形成される流水通路のうちの一部に対する冷却水の循環量を冷機状態で低下させる暖機処理を実施する冷却装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記暖機処理によって部位に応じてばらつく筒内壁面温度に関する情報を取得し、
前記燃料噴射弁の噴射パターンを、前記燃料噴射弁によって燃料が供給される部位の筒内壁面温度に応じて、同一気筒に設けられた複数の前記燃料噴射弁の間、または、気筒間で異ならせる、
内燃機関の制御装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
請求項1に記載の内燃機関の制御装置であって、
前記噴射パターンは、噴射タイミング、燃料噴射量の分担比、分割噴射の分割回数のうちの少なくとも1つである、
内燃機関の制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載の内燃機関の制御装置であって、
燃料が供給される部位の筒内壁面温度が相対的に低い前記燃料噴射弁の噴射タイミングを、燃料が供給される部位の筒内壁面温度が相対的に高い前記燃料噴射弁の噴射タイミングより早くする、
内燃機関の制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載の内燃機関の制御装置であって、
燃料の気化率及び混合気の均質度に基づく指標が前記燃料噴射弁によって燃料が供給される部位の筒内壁面温度においてピーク値となるような前記噴射パターンを選定する、
内燃機関の制御装置。
【請求項5】
請求項4に記載の内燃機関の制御装置であって、
前記指標は前記均質度の重み付けを前記気化率の重み付けより大きくして定められる、
内燃機関の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示される内燃機関の冷却構造は、シリンダを取り囲むように環状に形成されたブロック側ウォータージャケットを周方向に仕切る閉位置と周方向に開放する開位置とを取り得る可動パーティション部材を、冷却水入口と主冷却水出口との間に設ける。
可動パーティション部材が開位置にある開放状態では、冷却水が直接的に主冷却水出口に流れることで早期暖機が図られ、可動パーティション部材が閉位置にある閉塞状態では、冷却水が可動パーティション部材を迂回するように流れて効果的な冷却が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2016/203707号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、シリンダの周囲に形成される流水通路のうちの一部に対する冷却水の循環量を冷機状態で低下させる暖機処理が冷却装置で実施される場合、1つの気筒内で、また、気筒間で、筒内壁面温度(ライナ壁面温度)のばらつき、つまり、筒内壁面の部位による温度の違いが生じる。
そして、筒内壁面温度が低い部位に付着した燃料の気化量が減ることで未燃HCが増加し、また、気筒間で筒内壁面温度がばらつくと、気筒間での空燃比差が拡大してノッキングが悪化する可能性があった。
【0005】
本発明は、従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷却装置での暖機処理によって筒内壁面温度のばらつきが生じても、未燃HCの増加や気筒間での空燃比差の拡大などを抑止できる、内燃機関の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る内燃機関の制御装置は、その一態様において、暖機処理によって部位に応じてばらつく筒内壁面温度に関する情報を取得し、燃料噴射弁の噴射パターンを、燃料噴射弁によって燃料が供給される部位の筒内壁面温度に応じて、同一気筒に設けられた複数の燃料噴射弁の間、または、気筒間で異ならせる。
【発明の効果】
【0007】
上記発明によると、冷却装置での暖機処理によって筒内壁面温度のばらつきが生じても、未燃HCの増加や気筒間での空燃比差の拡大などを抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
内燃機関の冷却装置の構成図である。
冷却装置の暖機処理を示す状態図である。
吸排気バルブ及び燃料噴射の制御系を示す図である。
第1気筒における吸排気バルブと冷却系統との位置関係を示す図である。
気化率マップを示す図である。
均質度マップを示す図である。
HC低減指標マップを示す図である。
水温センサの配置例を示す図である。
水温センサの配置例を示す図である。
水温センサの配置例を示す図である。
冷機始動直後の温度状態を例示する図である。
冷機始動直後での噴射タイミングの設定処理を示す図である。
冷機始動直後での噴射パルス信号を示す図である。
暖機途中での温度状態を例示する図である。
暖機途中での噴射タイミングの設定処理を示す図である。
暖機途中での噴射パルス信号を示す図である。
暖機完了後の温度状態を例示する図である。
暖機完了後での噴射タイミングの設定処理を示す図である。
暖機完了後での噴射パルス信号を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付した図面を参照して、本発明を実施するための実施形態を説明する。
図1は、内燃機関10の冷却装置20の構造を示す概略図である。
内燃機関10は、第1気筒#1、第2気筒#2、第3気筒#3を、クランク軸方向に一直線に配列した3気筒直列機関である。
但し、内燃機関10の気筒数を3気筒に限定するものではない。
【0010】
冷却装置20は、冷却水(冷却液)を使って内燃機関10を冷却する水冷式である。
そして、冷却装置20は、シリンダブロック11に形成されたブロック側ウォータージャケット21、ラジエータ22、ウォーターポンプ23、第1サーモスタット24、第2サーモスタット25、さらに、これらを互いに接続する冷却水配管などを有する。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社アイシン
冷媒マニホールド
3日前
トヨタ自動車株式会社
リーク診断装置
3日前
日立Astemo株式会社
内燃機関の制御装置
1日前
日立建機株式会社
作業車両
4日前
カワサキモータース株式会社
エンジン
3日前
カワサキモータース株式会社
エンジン
3日前
ダイハツ工業株式会社
エンジンシステム
3日前
カワサキモータース株式会社
パワーユニット
3日前
株式会社ミクニ
空気量調整バルブおよび多連スロットル装置
3日前
本田技研工業株式会社
パワーユニットの制御装置および制御方法
4日前
株式会社SUBARU
対向ピストンエンジンおよび車両
1日前
ダイハツ工業株式会社
エンジンの排気装置
4日前
本田技研工業株式会社
制御方法、制御装置、および鞍乗型車両
4日前
いすゞ自動車株式会社
供給システム
4日前
国立大学法人信州大学
ハイブリッドロケット用の酸化剤注入システム、ハイブリッドロケット、及び、ハイブリッドロケットの飛翔方法
3日前