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公開番号2024132580
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043412
出願日2023-03-17
発明の名称空気量調整バルブおよび多連スロットル装置
出願人株式会社ミクニ
代理人SSIP弁理士法人
主分類F02D 9/02 20060101AFI20240920BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】燃料蒸気のパージ量調節機能を有し、コンパクトな多連スロットル装置を提供する。
【解決手段】多連スロットル装置は、複数の吸気通路を有するスロットルボデー12と、複数のスロットルバルブと、複数のスロットルバルブをそれぞれ迂回する複数の副通路102と、複数の副通路を流れる空気量を調整するための空気量調整バルブ30と、を備える。空気量調整バルブは、弁体40と、弁体を軸方向に案内するためのガイド部50とを含む。ガイド部の内周面51には、複数の吸気通路のうちスロットルバルブの下流側にそれぞれ連通する複数の第1連通孔52と、燃料蒸気を回収するためのキャニスタと連通する第2連通孔54と、が開口する。アクチュエータ60は、各々の第1連通孔のうち弁体によって塞がれていない第1有効開口面積および第2連通孔54のうち弁体によって塞がれていない第2有効開口面積が変化するよう弁体の軸方向における位置を調節する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
複数の吸気通路を有するスロットルボデーと、
前記複数の吸気通路にそれぞれ設けられる複数のスロットルバルブと、
前記複数のスロットルバルブをそれぞれ迂回する複数の副通路と、
前記複数の副通路を流れる空気量を調整するための空気量調整バルブと、
を備え、
前記空気量調整バルブは、
弁体と、
前記弁体を取り囲むように前記弁体の径方向外側に設けられ、前記弁体を軸方向に案内するためのガイド部と、
前記ガイド部の内周面に沿って前記弁体が前記軸方向に摺動するように前記弁体を駆動するためのアクチュエータと、
を含み、
前記ガイド部の前記内周面には、
前記複数の吸気通路のうち前記スロットルバルブの下流側にそれぞれ連通する複数の第1連通孔と、
燃料蒸気を回収するためのキャニスタと連通する第2連通孔と、
が開口し、
前記アクチュエータは、各々の前記第1連通孔のうち前記弁体によって塞がれていない第1有効開口面積、および、前記第2連通孔のうち前記弁体によって塞がれていない第2有効開口面積が変化するよう、前記弁体の前記軸方向における位置を調節するように構成された
多連スロットル装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記複数の第1連通孔は、同一の軸方向位置、かつ、互いに異なる周方向位置に設けられる
請求項1に記載の多連スロットル装置。
【請求項3】
前記第2連通孔は、各々の前記第1連通孔から前記軸方向にずれた位置に設けられる
請求項1又は2に記載の多連スロットル装置。
【請求項4】
前記アクチュエータは、外周に雄ねじが設けられた出力軸を含むステッピングモータであり、
前記空気量調整バルブは、
前記出力軸の前記雄ねじと螺合する雌ねじを有する可動部と、
前記可動部の回転を規制するための回り止め部と、
を含み、
前記ステッピングモータは、前記出力軸の回転に伴い前記可動部を前記軸方向に移動させ、前記可動部を介して前記弁体を前記軸方向に動かすように構成された
請求項1又は2に記載の多連スロットル装置。
【請求項5】
前記ガイド部は、前記弁体を取り囲むガイド筒である
請求項1又は2に記載の多連スロットル装置。
【請求項6】
前記複数の吸気通路は、前記スロットルバルブの弁軸方向に並ぶように、前記弁軸方向に直交する方向に沿って延在し、
前記空気量調整バルブは、前記複数の吸気通路のうち前記弁軸方向において隣り合う一対の吸気通路の間に設けられる
請求項1又は2に記載の多連スロットル装置。
【請求項7】
前記スロットルボデーは、前記複数の第1連通孔のうち2個の連通孔をそれぞれ前記隣り合う一対の吸気通路に連通させるための内部通路を含み、
前記複数の吸気通路のうち前記隣り合う一対の吸気通路を除く他の吸気通路と、前記他の吸気通路に対応する前記第1連通孔とを連通させるためのフレキシブルチューブを備える
請求項6に記載の多連スロットル装置。
【請求項8】
多連スロットル装置の複数のスロットルバルブをそれぞれ迂回する複数の副通路の空気量を調整するための空気量調整バルブであって、
弁体と、
前記弁体を取り囲むように前記弁体の径方向外側に設けられ、前記弁体を軸方向に案内するためのガイド部と、
前記ガイド部の内周面に沿って前記弁体が前記軸方向に摺動するように前記弁体を駆動するためのアクチュエータと、
を備え、
前記ガイド部の前記内周面には、
複数の第1連通孔と、
各々の前記第1連通孔から前記軸方向にずれた位置に設けられる第2連通孔と、
が開口し、
前記アクチュエータは、各々の前記第1連通孔のうち前記弁体によって塞がれていない第1有効開口面積、および、前記第2連通孔のうち前記弁体によって塞がれていない第2有効開口面積が変化するよう、前記弁体の前記軸方向における位置を調節するように構成された
空気量調整バルブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の吸気通路にそれぞれスロットルバルブが設けられた多連スロットル装置およびこれに用いられる空気量調整バルブに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、複数の吸気通路にスロットルバルブがそれぞれ設けられた多連スロットル装置が知られている。
例えば、特許文献1には、スロットルバルブを迂回するバイパス空気通路を流れるバイパス空気の流量を単一の空気制御弁により調節可能とした多連スロットル装置が記載されている。
【0003】
また、多連スロットル装置に関するものではないが、特許文献2には、副通路を流れる空気量を調節するための第1調整弁と、吸気通路への燃料蒸発ガスのパージ量を調節するための第2調整弁とを同一の駆動源によって駆動するようにしたスロットル装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-132235号公報
特開2019-143586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
燃料タンクで発生する燃料蒸気は、大気に排出せずに、キャニスタで回収してエンジンで燃焼させることが望ましい。例えば特許文献2に記載されるように、吸気通路への燃料蒸発ガスのパージ量の調節機能を有するパージ量調整弁が知られている。
しかし、多連スロットル装置において、各吸気通路のためにパージ量調整弁を個別に設けると、多連スロットル装置のコンパクト化の要請を果たすことができない。
【0006】
この点、特許文献1には、バイパス空気の流量を単一の空気制御弁により調節可能とした多連スロットル装置が記載されているものの、多連スロットル装置の大型化を回避しながら燃料蒸発ガスのパージ量の調節機能を如何に実現するかについて何ら記載されていない。
【0007】
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、燃料蒸気のパージ量の調節機能の実現とコンパクト化の両立が可能な多連スロットル装置およびこれに用いられる空気量調整バルブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係る多連スロットル装置は、
複数の吸気通路を有するスロットルボデーと、
複数の吸気通路にそれぞれ設けられる複数のスロットルバルブと、
複数のスロットルバルブをそれぞれ迂回する複数の副通路と、
複数の副通路を流れる空気量を調整するための空気量調整バルブと、
を備え、
空気量調整バルブは、
弁体と、
弁体を取り囲むように弁体の径方向外側に設けられ、弁体を軸方向に案内するためのガイド部と、
ガイド部の内周面に沿って弁体が軸方向に摺動するように弁体を駆動するためのアクチュエータと、
を含み、
ガイド部の内周面には、
複数の吸気通路のうちスロットルバルブの下流側にそれぞれ連通する複数の第1連通孔と、
燃料蒸気を回収するためのキャニスタと連通する第2連通孔と、
が開口し、
アクチュエータは、各々の第1連通孔のうち弁体によって塞がれていない第1有効開口面積、および、第2連通孔のうち弁体によって塞がれていない第2有効開口面積が変化するよう、弁体の軸方向における位置を調節するように構成される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の少なくとも幾つかの実施形態によれば、空気量調整バルブが、副通路を流れるバイパス空気の流量の調節機能、および、燃料蒸気パージ量の調節機能を兼備するから、空気量調整バルブとは別に燃料蒸気パージ量の調節弁を設ける場合に比べて部品点数を削減できる。よって、多連スロットル装置のコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係るスロットル装置の概略構成を示す斜視図である。
一実施形態に係るスロットル装置およびその周辺機器を示す概略構成図である。
一実施形態に係る空気量調整バルブの構造を示す断面図であり、図1の空気量調整バルブを通るxz平面に沿ったスロットル装置の部分断面図である。
空気量調整バルブのガイド筒の第1連通孔の配置例を示す断面図である。
空気量調整バルブのガイド筒の第2連通孔の配置例を示す断面図である。
第1連通孔および第2連通孔の位置関係を説明するためのガイド筒の斜視断面図である。
スロットルボデーの斜視断面図である。
一実施形態に係る空気量調整バルブの一部の部品群を示す斜視図である。
組立て後の図7に示す部品群の斜視断面図である。
一実施形態に係る第1連通孔及び第2連通孔のz方向における位置関係を示す図である。
一実施形態に係るバイパス空気量および燃料蒸気量の制御特性を示す図である。
他の実施形態に係る第1連通孔及び第2連通孔のz方向における位置関係を示す図である。
他の実施形態に係るバイパス空気量および燃料蒸気量の制御特性を示す図である。
さらに別の実施形態に係る第1連通孔及び第2連通孔のz方向における位置関係を示す図である。
さらに別の実施形態に係るバイパス空気量および燃料蒸気量の制御特性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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