TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024134324
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044562
出願日2023-03-20
発明の名称回転電機のステータ
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類H02K 3/04 20060101AFI20240926BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ステータコイルに捻りを加えることなく、ステータコイルに発生する渦電流損失を低減する。
【解決手段】略円環形状のヨーク11と、ヨーク11から径方向に延びる複数のティース12と、を有し、周方向に隣接するティース12の間にスロット13が形成されるステータコア1と、ティース12に巻回されるステータコイル2と、を備え、ステータコイル2は、複数のセグメントコイル21、22を順次接続することによって形成される回転電機のステータ10であって、セグメントコイル21、22は、スロット13の軸方向中央部で接続されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
略円環形状のヨークと、前記ヨークから径方向に延びる複数のティースと、を有し、周方向に隣接する前記ティースの間にスロットが形成されるステータコアと、
前記ティースに巻回されるステータコイルと、を備え、
前記ステータコイルは、複数のセグメントコイルを順次接続することによって形成される回転電機のステータであって、
前記セグメントコイルは、前記スロットの軸方向中央部で接続されていることを特徴とする回転電機のステータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステータコイルがステータコアに巻回される回転電機のステータに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、円環形状のヨークから径方向内側へ向かって延びるティースを有するステータコアを備え、複数の導線を束ねた集合導線がティースに巻回された回転電機のステータが開示されている。この回転電機のステータでは、集合導線を捻ることにより、各導線に生じる渦電流の発生を抑制し、渦電流により生じる損失を低減させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-135240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
回転電機のステータコアに巻回されたステータコイルを通過する磁束が変化することによって、ステータコイルに渦電流が発生すると、渦電流損失によりモータトルク及びモータ効率が低下する。このような渦電流損失の発生を抑制するために、複数の導線を束ねたセグメントコイルを順次接続したステータコイルが回転電機のステータに用いられることがある。このように複数の導線を束ねたセグメントコイル同士を溶接して繋げた場合、束ねられた導線同士も導通することになる。そのため、セグメントコイル同士を溶接する位置によっては、渦電流の経路が再形成され、渦電流損失が目論見通りに減少しないことがある。
【0005】
特許文献1に開示された回転電機のステータでは、セグメントコイル同士を溶接する位置に関わらず渦電流損失を低減させるため、ステータコイルに流れる電流の向きに着眼して、渦電流を相殺するようにステータコイルに捻りを加えている。しかし、ステータコイルに捻りを加えると、捻りを入れた部位は螺旋構造となるため、束ねた導線に隙が生じて小型化し難くなる。そのため、特許文献1に開示された回転電機のステータでは、ステータコイルの螺旋部に孔型圧延を行って、一様な平角線となるように圧縮成形することにより、隙が生じないようにしている。しかし、このようにステータコイルの螺旋部に追加工を行うと、追加工によるコストが発生する。また、ステータコイルに捻りを加えると、電流が螺旋状に流れるようになるため、電流経路が長くなる。電流経路が長くなると、ステータコイルの抵抗が増加して、モータ効率が低下する。
【0006】
そこで、本発明は、ステータコイルに捻りを加えることなく、ステータコイルに発生する渦電流損失を低減できる回転電機のステータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る回転電機のステータは、略円環形状のヨークと、前記ヨークから径方向に延びる複数のティースと、を有し、周方向に隣接する前記ティースの間にスロットが形成されるステータコアと、前記ティースに巻回されるステータコイルと、を備え、前記ステータコイルは、複数のセグメントコイルを順次接続することによって形成される回転電機のステータであって、前記セグメントコイルは、前記スロットの軸方向中央部で接続されていることを特徴とする。
【0008】
本発明は、ステータコイルに捻りを加えることなく、ステータコイルに発生する渦電流損失を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態の回転電機のステータの分解斜視図である。
本実施形態の回転電機のステータにおいて、第1セグメントコイルと第2セグメントコイルをステータコアのスロットに挿入して、第1セグメントコイルと第2セグメントコイルを接続した状態を示す図である。
比較例1のステータでステータコアの軸方向端部で第1セグメントコイルと第2セグメントコイルを接続した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1~2を参照しながら、本開示の実施形態の回転電機のステータ10について説明する。図1は、ステータ10の分解斜視図である。ステータ10は、ステータ10の径方向内側に配置される不図示のロータと組み合わされて回転電機を構成する。ステータ10が適用される回転電機は、電動機として用いられてもよいし、発電機として用いられてもよい。ステータ10は、例えば、電気自動車やハイブリッドカーに搭載されて走行用動力を生成する電動機として機能すると共に、回生トルク等で発電を行う発電機として機能する回転電機に適用されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
ファラデー発電改良型
21日前
個人
共振形AC-DC電源
4日前
中国電力株式会社
梯子
4日前
キヤノン電子株式会社
モータ
14日前
個人
磁気浮上モーター
9日前
キヤノン株式会社
制御装置
14日前
オムロン株式会社
保護装置
4日前
株式会社ミクロブ
駆動装置
7日前
トヨタ自動車株式会社
ロータ
15日前
サンデン株式会社
電力変換装置
7日前
オムロン株式会社
フィルタ装置
7日前
本田技研工業株式会社
回転電機
22日前
本田技研工業株式会社
回転電機
22日前
株式会社豊田自動織機
ロータ
3日前
個人
多目的 プロペラコアモーター
8日前
株式会社アイシン
回転電機駆動装置
4日前
個人
引掛け金具付きソーラーパネル用架台
15日前
矢崎総業株式会社
電力供給装置
1日前
富士電機株式会社
電力変換装置
4日前
アイシン高丘株式会社
ロータシャフト
10日前
株式会社ダイヘン
電力システム
4日前
富士電機株式会社
電力変換装置
7日前
ミネベアミツミ株式会社
モータ
10日前
株式会社デンソー
電気部品
14日前
住友電装株式会社
ワイヤハーネス
4日前
住友電装株式会社
ワイヤハーネス
3日前
豊田合成株式会社
携帯型充電端末
1日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
3日前
株式会社日立製作所
回転電機
10日前
株式会社東芝
電力変換装置
22日前
株式会社明電舎
回転機
4日前
国立大学法人 長崎大学
誘導電動機
10日前
ダイハツ工業株式会社
充電制御装置
14日前
株式会社明電舎
回転電機
4日前
株式会社豊田自動織機
無人走行体の走行制御システム
4日前
オムロン株式会社
モータ
14日前
続きを見る