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公開番号2024133428
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2024119185,2022540081
出願日2024-07-25,2021-06-25
発明の名称変倍光学系および光学機器
出願人株式会社ニコン
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 15/20 20060101AFI20240920BHJP(光学)
要約【課題】 合焦の際の収差変動を抑えた変倍光学系を提供する。
【解決手段】 変倍光学系ZLは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する前側レンズ群GAと、負の屈折力を有する第1中間レンズ群GM1と、正の屈折力を有する第2中間レンズ群GM2と、後続レンズ群GRとを有し、変倍の際に、隣り合う各レンズ群の間隔が変化し、後続レンズ群GRの最も物体側に配置された第1の合焦レンズ群GF1と、少なくとも一つの他の合焦レンズ群とを含み、第1の合焦レンズ群GF1に最も近い合焦レンズ群は1つのレンズ成分から構成され、以下の条件式を満足する。
-6.00<fFs/fw<6.00
但し、fFs:合焦レンズ群のうち最も屈折力が強い合焦レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における変倍光学系ZLの焦点距離
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する前側レンズ群と、負の屈折力を有する第1中間レンズ群と、正の屈折力を有する第2中間レンズ群と、後続レンズ群とを有し、
変倍の際に、隣り合う各レンズ群の間隔が変化し、
前記後続レンズ群は、前記後続レンズ群の最も物体側に配置され、合焦の際に光軸に沿って移動する第1の合焦レンズ群と、前記第1の合焦レンズ群より像側に配置され、合焦の際に前記第1の合焦レンズ群と異なる軌跡で光軸に沿って移動する少なくとも一つの他の合焦レンズ群とを含み、
前記他の合焦レンズ群のうち前記第1の合焦レンズ群に最も近い合焦レンズ群は、1つのレンズ成分から構成され、
以下の条件式を満足する変倍光学系。
-6.00<fFs/fw<6.00
但し、fFs:前記後続レンズ群に含まれる合焦レンズ群のうち最も屈折力が強い合焦レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、変倍光学系および光学機器に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、写真用カメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等に適した変倍光学系が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このような変倍光学系においては、合焦の際の収差変動を抑えることが難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-12243号公報
【発明の概要】
【0004】
本発明に係る変倍光学系は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する前側レンズ群と、負の屈折力を有する第1中間レンズ群と、正の屈折力を有する第2中間レンズ群と、後続レンズ群とを有し、変倍の際に、隣り合う各レンズ群の間隔が変化し、前記後続レンズ群は、前記後続レンズ群の最も物体側に配置され、合焦の際に光軸に沿って移動する第1の合焦レンズ群と、前記第1の合焦レンズ群より像側に配置され、合焦の際に前記第1の合焦レンズ群と異なる軌跡で光軸に沿って移動する少なくとも一つの他の合焦レンズ群とを含み、前記他の合焦レンズ群のうち前記第1の合焦レンズ群に最も近い合焦レンズ群は、1つのレンズ成分から構成され、以下の条件式を満足する。
-6.00<fFs/fw<6.00
但し、fFs:前記後続レンズ群に含まれる合焦レンズ群のうち最も屈折力が強い合焦レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
【0005】
本発明に係る光学機器は、上記変倍光学系を備えて構成される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す図である。
図2(A)、図2(B)はそれぞれ、第1実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図3(A)、図3(B)はそれぞれ、第1実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における近距離合焦時の諸収差図である。
第2実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す図である。
図5(A)、図5(B)はそれぞれ、第2実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図6(A)、図6(B)はそれぞれ、第2実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における近距離合焦時の諸収差図である。
第3実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す図である。
図8(A)、図8(B)はそれぞれ、第3実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図9(A)、図9(B)はそれぞれ、第3実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における近距離合焦時の諸収差図である。
第4実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す図である。
図11(A)、図11(B)はそれぞれ、第4実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図12(A)、図12(B)はそれぞれ、第4実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における近距離合焦時の諸収差図である。
第5実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す図である。
図14(A)、図14(B)はそれぞれ、第5実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図15(A)、図15(B)はそれぞれ、第5実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における近距離合焦時の諸収差図である。
第6実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す図である。
図17(A)、図17(B)はそれぞれ、第6実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図18(A)、図18(B)はそれぞれ、第6実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における近距離合焦時の諸収差図である。
第7実施例に係る変倍光学系のレンズ構成を示す図である。
図20(A)、図20(B)はそれぞれ、第7実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における無限遠合焦時の諸収差図である。
図21(A)、図21(B)はそれぞれ、第7実施例に係る変倍光学系の広角端状態、望遠端状態における近距離合焦時の諸収差図である。
本実施形態に係る変倍光学系を備えたカメラの構成を示す図である。
本実施形態に係る変倍光学系の製造方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明に係る好ましい実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る変倍光学系を備えたカメラ(光学機器)を図22に基づいて説明する。このカメラ1は、図22に示すように、本体2と、本体2に装着される撮影レンズ3により構成される。本体2は、撮像素子4と、デジタルカメラの動作を制御する本体制御部(不図示)と、液晶画面5とを備える。撮影レンズ3は、複数のレンズ群からなる変倍光学系ZLと、各レンズ群の位置を制御するレンズ位置制御機構(不図示)とを備える。レンズ位置制御機構は、レンズ群の位置を検出するセンサと、レンズ群を光軸に沿って前後に移動させるモータと、モータを駆動する制御回路などにより構成される。
【0008】
被写体からの光は、撮影レンズ3の変倍光学系ZLにより集光されて、撮像素子4の像面I上に到達する。像面Iに到達した被写体からの光は、撮像素子4により光電変換され、デジタル画像データとして不図示のメモリに記録される。メモリに記録されたデジタル画像データは、ユーザの操作に応じて液晶画面5に表示することが可能である。なお、このカメラは、ミラーレスカメラでも、クイックリターンミラーを有した一眼レフタイプのカメラであっても良い。また、図22に示す変倍光学系ZLは、撮影レンズ3に備えられる変倍光学系を模式的に示したものであり、変倍光学系ZLのレンズ構成はこの構成に限定されるものではない。
【0009】
次に、本実施形態に係る変倍光学系について説明する。本実施形態に係る変倍光学系(ズームレンズ)ZLの一例としての変倍光学系ZL(1)は、図1に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する前側レンズ群GAと、負の屈折力を有する第1中間レンズ群GM1と、正の屈折力を有する第2中間レンズ群GM2と、後続レンズ群GRとを有して構成される。変倍の際に、隣り合う各レンズ群の間隔が変化する。後続レンズ群GRは、後続レンズ群GRの最も物体側に配置され、合焦の際に光軸に沿って移動する第1の合焦レンズ群GF1と、第1の合焦レンズ群GF1より像側に配置され、合焦の際に第1の合焦レンズ群GF1と異なる軌跡で光軸に沿って移動する少なくとも一つの他の合焦レンズ群とを含む。また、当該他の合焦レンズ群のうち第1の合焦レンズ群GF1に最も近い合焦レンズ群は、1つのレンズ成分から構成される。
【0010】
上記構成の下、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、以下の条件式(1)を満足する。
-6.00<fFs/fw<6.00 ・・・(1)
但し、fFs:後続レンズ群GRに含まれる合焦レンズ群のうち最も屈折力が強い合焦レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における変倍光学系ZLの焦点距離
(【0011】以降は省略されています)

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