TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024126357
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034676
出願日2023-03-07
発明の名称ケース構造体
出願人古河AS株式会社,古河電気工業株式会社
代理人個人
主分類H02G 3/14 20060101AFI20240912BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】 天面部に薄肉部を形成せずに、電気接続箱の内部における結露水が電気部品へ落下することを抑制することが可能な電気接続箱を提供する。
【解決手段】 電気接続箱1は、電気部品等が収容される電気ブロックを有するケース部と、ケース部の上方に取り付けられるアッパーカバー5と、ケース部の下方に取り付けられるロアカバーとからなる。複数の第1リブ9aは、ケース部3の少なくとも一部の電気ブロック部の上方を通過するように、電気接続箱1の幅方向に向けて形成される。アッパーカバー5は、幅方向に対して、略中央が上方に突出し、幅方向の両側(外周部)に行くにつれて徐々に高さが低くなるように傾斜する。ケース部3の外周部近傍(アッパーカバー5との止水部材の内面側)であって、電気ブロック部15よりも外周側には、外周水受け部が設けられる。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
電気部品が収容される複数の電気ブロック部を有するケース部と、前記ケース部の上部を覆うアッパーカバーとを有するケース構造体であって、
前記アッパーカバーの内面には、複数のリブが設けられ、
前記リブは、少なくとも一部の前記電気ブロック部の上方を通過するように、一方の方向に向けて形成される複数の第1リブを有し、
前記一方の方向に対して、前記アッパーカバーの高さが外周に行くにつれて低くなるように形成され、
前記ケース部の外周部近傍には、前記第1リブから落ちる水滴を受ける外周水受け部が設けられることを特徴とするケース構造体。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記リブは、前記第1リブと異なる方向に向けて形成される第2リブを有し、
前記ケース部の前記電気ブロック部同士の間には前記第2リブから落ちる水滴を受けることが可能な内部水受け部が設けられ、
前記第2リブは、前記内部水受け部の上方において、前記アッパーカバーの内面からのリブ高さが高くなるように下方に向けて凸部が形成されることを特徴とする請求項1に記載のケース構造体。
【請求項3】
電気部品が収容される複数の電気ブロック部を有するケース部と、前記ケース部の上部を覆うアッパーカバーとを有するケース構造体であって、
前記アッパーカバーの内面には、複数のリブが設けられ、
前記リブは、少なくとも一部の前記電気ブロック部の上方を通過するように、一方の方向に向けて形成される第2リブを有し、
前記ケース部の前記電気ブロック部同士の間には前記第2リブから落ちる水滴を受けることが可能な内部水受け部が設けられ、
前記第2リブは、前記内部水受け部の上方において、前記アッパーカバーの内面からのリブ高さが高くなるように下方に向けて凸部が形成されることを特徴とするケース構造体。
【請求項4】
前記内部水受け部には、前記ケース部の下方に水を排出可能な孔が設けられることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のケース構造体。
【請求項5】
前記内部水受け部は、前記孔に向かって傾斜することを特徴とする請求項4に記載のケース構造体。
【請求項6】
前記外周水受け部には、前記ケース部の下方に水を排出可能な孔が設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のケース構造体。
【請求項7】
前記外周水受け部は、前記孔に向かって傾斜することを特徴とする請求項6に記載のケース構造体。
【請求項8】
前記リブには、長手方向に沿って少なくとも一つの溝を有することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載のケース構造体。
【請求項9】
前記リブの表面には撥水性を高めるための凹凸形状が形成されることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載のケース構造体。
【請求項10】
前記ケース構造体は、車両に搭載される電気接続箱であることを特徴とする請求項1又は請求項3記載のケース構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、自動車に搭載される電気接続箱などのケース構造体に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車には、内部にヒューズやリレー等が収容された電気接続箱が設置される。電気接続箱は、エンジンルームや車体の下方側部に配置されている場合が多いが、車外にむき出しに電気接続箱が搭載される場合もある。
【0003】
このように、電気接続箱が外部に搭載されると、アッパーカバー(電気接続箱の天井壁)の上に雪が積もる場合がある。この状態で自動車を始動し、電気接続箱の内部の電気部品に通電がなされると、電気接続箱内外の温度差からアッパーカバーの内面に結露が生じる。このように電気接続箱の内面に結露が生じると、水滴が落下して電気部品にかかり、ショートの原因になる。
【0004】
このような結露に対する対応として、電気接続箱の天面に薄肉部を設け、結露の発生する部位を集中させる構造が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-88122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、アッパーカバーに薄肉部が形成されると、その部位の樹脂の流れが悪くなり、成形性が悪化し、また、薄肉部は反りの要因となる。また、電気部品の高密集化により、部分的に薄肉部を設けて結露発生部位を設けることは困難である。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、天面部に薄肉部を形成せずに、ケースの内部における結露水が電気部品へ落下することを抑制することが可能なケース構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するため、本発明は、電気部品が収容される複数の電気ブロック部を有するケース部と、前記ケース部の上部を覆うアッパーカバーとを有するケース構造体であって、前記アッパーカバーの内面には、複数のリブが設けられ、前記リブは、少なくとも一部の前記電気ブロック部の上方を通過するように、一方の方向に向けて形成される複数の第1リブを有し、前記一方の方向に対して、前記アッパーカバーの高さが外周に行くにつれて低くなるように形成され、前記ケース部の外周部近傍には、前記第1リブから落ちる水滴を受ける外周水受け部が設けられることを特徴とするケース構造体である。
【0009】
前記リブは、前記第1リブと異なる方向に向けて形成される第2リブを有し、前記ケース部の前記電気ブロック部同士の間には前記第2リブから落ちる水滴を受けることが可能な内部水受け部が設けられ、前記第2リブは、前記内部水受け部の上方において、前記第2リブは、前記内部水受け部の上方において、前記アッパーカバーの内面からのリブ高さが高くなるように下方に向けて凸部が形成されてもよい。
【0010】
また、第1の発明は、電気部品が収容される複数の電気ブロック部を有するケース部と、前記ケース部の上部を覆うアッパーカバーとを有するケース構造体であって、前記アッパーカバーの内面には、複数のリブが設けられ、前記リブは、少なくとも一部の前記電気ブロック部の上方を通過するように、一方の方向に向けて形成される第2リブを有し、前記ケース部の前記電気ブロック部同士の間には前記第2リブから落ちる水滴を受けることが可能な内部水受け部が設けられ、前記第2リブは、前記内部水受け部の上方において、前記アッパーカバーの内面からのリブ高さが高くなるように下方に向けて凸部が形成されることを特徴とするケース構造体であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

古河AS株式会社
ケース構造体
8日前
古河AS株式会社
ケース構造体
8日前
古河電気工業株式会社
救援端子
16日前
古河AS株式会社
回転規制構造及びワイヤーハーネス
8日前
古河電気工業株式会社
電流制御装置
4日前
古河AS株式会社
光センサ、バッテリーの異常検知システム
23日前
古河電気工業株式会社
スタータモータカバー
26日前
古河AS株式会社
ケース構造体の排水構造、電気接続箱の排水構造
15日前
古河電気工業株式会社
電線端末構造及び外嵌部材
15日前
古河電気工業株式会社
電気接続箱及びその取付構造
8日前
古河電気工業株式会社
コネクタ及びコネクタ接続構造
22日前
古河電気工業株式会社
コネクタ及びコネクタ接続構造
22日前
古河AS株式会社
バッテリーの異常検知システム、バッテリーの異常検知方法
23日前
古河電気工業株式会社
電気接続箱、ジョイント部の固定部材
8日前
古河電気工業株式会社
コネクタ部材、電線接続構造、電線配策方法
19日前
古河電気工業株式会社
ワイヤーハーネス連結部材および回転コネクタ装置
22日前
古河電気工業株式会社
回路遮断プラグ、電源分配ボックス、自動車の配策構造
16日前
古河電気工業株式会社
バスバー保持部材、バスバー保持構造及び電池モジュール
22日前
古河電気工業株式会社
バスバー保持構造、バスバー保持部材及び電池モジュール
19日前
古河電気工業株式会社
ハーネス取付具、及びハーネス取付具付ワイヤーハーネス
16日前
古河電気工業株式会社
編組線接続構造、編組線接続方法およびシールドブラケット
8日前
古河電気工業株式会社
電子部品収容体の固定構造、及び、電子部品収容体の製造方法
23日前
古河電気工業株式会社
バスバー保持構造、バスバー保持部材、バスバー及び電池モジュール
22日前
古河電気工業株式会社
装着部材、装着部材付き保護部材及び保護部材付きワイヤーハーネス
23日前
古河電気工業株式会社
装着部材、装着部材付きコルゲートチューブ及びコルゲート付きワイヤーハーネス
23日前
古河電気工業株式会社
メス型端子、コネクタ、端子付き電線、コネクタ付き電線及びワイヤーハーネスならびにメス型端子の生産方法
22日前
古河電気工業株式会社
ケーブルコネクタ組立体、ケーブルコネクタ組立体を用いた回転コネクタ装置及びケーブルコネクタ組立体の製造方法
26日前
個人
原動機
29日前
個人
ファラデー発電改良型
15日前
キヤノン電子株式会社
モータ
8日前
個人
磁気浮上モーター
3日前
ニデック株式会社
モータ
19日前
キヤノン株式会社
制御装置
8日前
株式会社ミクロブ
駆動装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
ロータ
9日前
サンデン株式会社
電力変換装置
26日前
続きを見る