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公開番号
2024123679
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-12
出願番号
2023031290
出願日
2023-03-01
発明の名称
積層コイル部品
出願人
TDK株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01F
17/00 20060101AFI20240905BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】浮遊容量の低減を図ることができる積層コイル部品を提供する。
【解決手段】積層コイル部品1は、素体2と、素体2における主面2cに設けられた端子電極3A,3Bと、素体2内に配置され、端子電極3A,3Bのそれぞれに電気的に接続されたコイル4と、を備え、コイル4は、主面2cに近い第1の配線部11と、主面2dに近い第2の配線部12と、を含み、端子電極3A,3Bにおいて、第1面3aの少なくとも第1の配線部11との対向部分に凹部15が設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
一対の端面、一対の主面、及び一対の側面を有する素体と、
前記素体における前記一対の主面の一方に設けられた一対の端子電極と、
前記素体内に配置され、前記一対の端子電極のそれぞれに電気的に接続されたコイルと、を備え、
前記コイルは、前記一対の主面の一方に近い第1の配線部と、前記一対の主面の他方に近い第2の配線部と、を含み、
前記一対の端子電極において、前記第1の配線部と向き合う面の少なくとも第1の配線部との対向部分に凹部が設けられている積層コイル部品。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記凹部の幅は、前記第1の配線部の幅よりも広くなっている、請求項1記載の積層コイル部品。
【請求項3】
前記凹部の断面形状は、前記第1の配線部における前記端子電極側の断面形状に対応した形状となっている、請求項1記載の積層コイル部品。
【請求項4】
前記凹部は、前記一対の端子電極において、前記第1の配線部の延在方向の縁まで延びている、請求項1記載の積層コイル部品。
【請求項5】
前記凹部は、前記一対の端子電極において、前記第1の配線部の延在方向の縁まで延びていない、請求項1記載の積層コイル部品。
【請求項6】
前記凹部は、前記第1の配線部の延在方向と交差する方向に更に設けられている、請求項1~5のいずれか一項記載の積層コイル部品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、積層コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の積層コイル部品として、例えば特許文献1に記載のコイル部品がある。この従来のコイル部品は、絶縁性の素体と、素体内に設けられたコイルと、コイルに電気的に接続された端子電極とを備えている。素体は、直方体形状をなしており、素体の幅は、高さと同等以上、かつ長さ未満となっている。素体内のコイルは、素体の幅方向の略平行となるようにコイル軸を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-232815公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような積層コイル部品では、素体内にコイルを形成にするにあたって、端子電極の近くに位置する第1の配線部と、端子電極から遠くに位置する第2の配線部とが存在する。第1の配線部と端子電極との間の間隔が狭まると、浮遊容量(意図しない部位での容量成分)が生じるおそれがある。したがって、積層コイル部品において、このような浮遊容量を低減できる技術が求められている。
【0005】
本開示は、上記課題の解決のためになされたものであり、浮遊容量の低減を図ることができる積層コイル部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面に係る積層コイル部品は、一対の端面、一対の主面、及び一対の側面を有する素体と、素体における一対の主面の一方に設けられた一対の端子電極と、素体内に配置され、一対の端子電極のそれぞれに電気的に接続されたコイルと、を備え、コイルは、一対の主面の一方に近い第1の配線部と、一対の主面の他方に近い第2の配線部と、を含み、一対の端子電極において、第1の配線部と向き合う面の少なくとも第1の配線部との対向部分に凹部が設けられている。
【0007】
この積層コイル部品では、一対の端子電極において、第1の配線部と向き合う面の少なくとも第1の配線部との対向部分に凹部が設けられている。かかる凹部の形成により、第1の配線部と一対の端子電極との対向部分の間隔を確保できる。したがって、この積層コイル部品では、浮遊容量の低減が図られる。また、一対の端子電極において、第1の配線部と向き合う面は素体と向き合う面であり、当該面に凹部による凹凸が設けられることで、素体と一対の端子電極との固着強度を向上できる。
【0008】
凹部の幅は、第1の配線部の幅よりも広くなっていてもよい。この場合、第1の配線部と一対の端子電極との対向部分の間隔を一層十分に確保できる。したがって、浮遊容量の一層の低減が図られる。
【0009】
凹部の断面形状は、第1の配線部における端子電極側の断面形状に対応した形状となっていてもよい。この場合、第1の配線部と一対の端子電極との対向部分の間隔を一層十分に確保できる。したがって、浮遊容量の一層の低減が図られる。
【0010】
凹部は、一対の端子電極において、第1の配線部の延在方向の縁まで延びていてもよい。この場合、凹部の形状が簡単化され、凹部の形成が容易となる。凹部の形成が容易となることで、凹部の形状のばらつきを抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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