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公開番号
2024123549
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-12
出願番号
2023031062
出願日
2023-03-01
発明の名称
鍵盤装置
出願人
株式会社河合楽器製作所
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
G10B
3/12 20060101AFI20240905BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】鍵盤装置をコンパクトにすることができるとともに、適切な押鍵重さを確保することできる技術を提供すること。
【解決手段】鍵盤装置は、複数の鍵が回動可能に設けられた鍵盤と、押鍵時に鍵に押圧されて回動するハンマーと、鍵盤及びハンマーを支持する鍵盤シャーシと、を備える。ハンマーは、後端側に錘を備え、鍵は、前後方向に延びる鍵本体と、鍵盤シャーシに固定される固定部と、鍵本体の後端側と固定部とを接続する接続部と、を備える。この接続部は、上方に突出するように曲がった構造を有するとともに、接続部の上方に曲がった構造の下方に、押鍵時にハンマーの後端側の錘が入ることが可能な空間を有する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の鍵が回動可能に設けられた鍵盤と、押鍵時に前記鍵に押圧されて回動するハンマーと、前記鍵盤及び前記ハンマーを支持する鍵盤シャーシと、を備えた鍵盤装置であって、
前記ハンマーは、後端側に錘を備え、
前記鍵は、前後方向に延びる鍵本体と、前記鍵盤シャーシに固定される固定部と、前記鍵本体の後端側と前記固定部とを接続する接続部と、を備え、
前記接続部は、上方に突出するように曲がった構造を有するとともに、前記接続部の前記上方に曲がった構造の下方に、前記押鍵時に前記ハンマーの後端側の前記錘が入ることが可能な空間を有する、
鍵盤装置。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の鍵盤装置であって、
前記鍵盤を前記複数の鍵の並び方向から見た場合に、前記空間は、前記上方ほど幅が狭くなる形状を有する、
鍵盤装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の鍵盤装置であって、
前記ハンマーの後端側の前記錘は、前記押鍵時に回動する側に突出する形状を有する、
鍵盤装置。
【請求項4】
請求項3に記載の鍵盤装置であって、
前記鍵盤を前記複数の鍵の並び方向から見た場合に、前記ハンマーの後端側の前記錘は、前記押鍵時に回動する側ほど先端側の幅が小さくなる形状を有する、
鍵盤装置。
【請求項5】
請求項1に記載の鍵盤装置であって、
前記接続部の前記上方に曲がった構造の下方には、前記押鍵時に前記ハンマーの回動領域より上方に、支持部材が配置され、当該支持部材の上側には、前記接続部の前記複数の鍵の並び方向への移動を規制する規制部が設けられている、
鍵盤装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子ピアノ等の鍵盤楽器に用いることができる鍵盤装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、鍵盤装置を備えた鍵盤楽器が開示されており、鍵盤装置は、鍵盤及び鍵盤を支持する鍵盤シャーシを備えている。この鍵盤楽器では、鍵盤の各鍵の下方にそれぞれハンマーが配置されており、押鍵時に鍵のアクチュエータによってハンマーの先端側が押圧されると、ハンマーが回動して後端側が上昇するように構成されている。
【0003】
この種の鍵盤楽器では、押鍵時に適切な鍵の重さ(即ち、押鍵重さ)を得るために、ハンマーの後端に錘(即ち、ハンマー錘)を取り付けるとともに、錘を鍵盤シャーシの後端側に大きく突出させる構成が知られている。つまり、ハンマーの後端側に後方に突出するように錘を取り付けることによって、力のモーメントを大きくする工夫がなされている。
【0004】
また、特許文献2には、鍵盤装置を高くして(即ち、上下寸法を大きくして)、ハンマーを鍵盤装置の下部に延びるように配置するとともに、ハンマーの後端側に大きな錘を取り付けた構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-47578号公報
特開2022-132683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では、適切な押鍵重さを確保するために、ハンマーの後端側の錘は、鍵盤シャーシの後端側に大きく突出しているので、鍵盤装置の前後方向の寸法を大きくする必要がある。そのため、鍵盤装置(従って、鍵盤楽器)をコンパクトにすることが難しいという問題があった。
【0007】
また、特許文献2に記載の技術では、鍵盤装置を高くして下部に大きな錘のハンマーを配置するので、前記と同様に、鍵盤装置(従って、鍵盤楽器)をコンパクトにすることが難しいという問題があった。
【0008】
本開示の一局面は、鍵盤装置をコンパクトにすることができるとともに、適切な押鍵重さを確保することできる技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本開示の一態様は、複数の鍵が回動可能に設けられた鍵盤と、押鍵時に鍵に押圧されて回動するハンマーと、鍵盤及びハンマーを支持する鍵盤シャーシと、を備えた鍵盤装置である。
【0010】
この鍵盤装置では、ハンマーは、後端側に錘を備える。鍵は、前後方向に延びる鍵本体と、鍵盤シャーシに固定される固定部と、鍵本体の後端側と固定部とを接続する接続部と、を備える。接続部は、上方に突出するように曲がった構造を有するとともに、接続部の上方に曲がった構造の下方に、押鍵時にハンマーの後端側の錘が入ることが可能な空間を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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