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公開番号2024120248
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023026916
出願日2023-02-24
発明の名称車載器、及びプログラム
出願人矢崎エナジーシステム株式会社
代理人個人,個人
主分類G01C 23/00 20060101AFI20240829BHJP(測定;試験)
要約【課題】加速度センサのゼロ点補正を理想的な環境下で実施できない場合でも、正確に、且つ、複雑な処理を要すること無く、坂道検出を実行する。
【解決手段】車載器は、加速度センサにより測定される車両の加速度に基づいて勾配値を算出し坂道判定閾値との比較により坂道を判定する坂道検出機能を備える車載器であって、車両が走行する特定区間の勾配値を記憶する記憶部と、加速度センサにより測定される車両の加速度に基づいて勾配値を算出する算出部と、算出部が特定区間を通過している車両の加速度に基づいて算出した勾配値と、記憶部に記憶された勾配値との差に応じて、坂道判定閾値を補正する閾値補正部とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
加速度センサにより測定される車両の加速度に基づいて勾配値を算出し坂道判定閾値との比較により坂道を判定する坂道検出機能を備える車載器であって、
車両が走行する特定区間の勾配値を記憶する記憶部と、
前記加速度センサにより測定される車両の加速度に基づいて勾配値を算出する算出部と、
前記算出部が前記特定区間を通過している車両の加速度に基づいて算出した勾配値と、前記記憶部に記憶された勾配値との差に応じて、前記坂道判定閾値を補正する閾値補正部と
を備える車載器。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記閾値補正部は、前記算出部が前記特定区間を通過している車両の加速度に基づいて算出した勾配値と、前記記憶部に記憶された勾配値との差が閾値以上である場合に、前記坂道判定閾値を補正する請求項1に記載の車載器。
【請求項3】
前記記憶部が記憶する前記特定区間の勾配値は一定であり、
前記算出部は、前記特定区間を通過している車両の加速度に基づいて勾配値の平均値又は中央値を算出し、
前記閾値補正部は、前記算出部が算出した勾配値の平均値又は中央値と前記記憶部に記憶された勾配値との差に応じて、前記坂道判定閾値を補正する請求項1又は2に記載の車載器。
【請求項4】
加速度センサにより測定される車両の加速度に基づいて勾配値を算出し坂道判定閾値との比較により坂道を判定する坂道検出機能を車載器に実行させるためのプログラムであって、
車両が走行する特定区間の勾配値を前記車載器が備える記憶部に記憶させる手順と、
前記加速度センサにより測定される車両の加速度に基づいて勾配値を算出する手順と、
前記特定区間を通過している車両の加速度に基づいて算出された勾配値と、前記記憶部に記憶された勾配値との差に応じて、前記坂道判定閾値を補正する手順と
を前記車載器に実行させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車載器、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
加速度センサを用いた道路勾配検出機能を備える車載器として、検出された道路勾配に基づいて坂道と判定した場合に、エンジン過回転数の警報の発生を抑制するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、加速度センサを用いた道路勾配検出機能を備える車載器として、加速度センサのゼロ点補正機能を備えるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2には、加速度センサのゼロ点補正処理を行う地点の実勾配を水準器で測定し、ゼロ点補正の補正値と実勾配との関係を示したテーブルを用いて、実勾配に応じたゼロ点補正を行うことが記載されている。
【0003】
また、車載器に備えられた加速度センサの校正方法として、列車が坂道で停車している時に、当該位置の勾配と加速度との関係を示した情報を用いて、加速度センサの測定値を補正する方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。また、車載器に備えられた加速度センサの校正方法として、車両が坂道で走行している時に、サーバから取得する勾配と、加速度センサの測定値から求められる勾配との一致性に応じて、加速度センサの測定値を補正する方法が知られている(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-190232号公報
特開2022-190463号公報
特開2017-147825号公報
特開2021-99374号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の車載器では、加速度センサのゼロ点補正に誤差が生じると道路勾配の検出結果に基づく坂道の判定に偏りが生じる。例えば、上り坂は緩勾配でも坂道と判定されるのに対して、下り坂は緩勾配では坂道と判定されず急勾配でなければ坂道と判定されない等の事態が生じ、坂道判定の信頼性が低下する。そのため、加速度センサのゼロ点補正の精度が重要となる。
【0006】
加速度センサのゼロ点補正の精度を確保するためには、車両を可能な限りに勾配がゼロ、且つ、凹凸の無い地点に移動させてゼロ点補正を行う必要がある。しかしながら、平らに舗装された一般的な駐車場の場合、路面に水勾配が設けられているうえに路面に窪みや凹凸や経時的な荒れが存在する。そのため、特許文献2に記載されているように路面の勾配を水準器で測定した場合、路面の勾配の測定値は、勾配の車両1台分の範囲でも測定位置によって変動する。従って、現状では、車両を可能な限りに勾配がゼロ、且つ、凹凸の無い地点に移動させてゼロ点補正を行うためには、車両検査場等の専用環境で行う必要があり、効率が悪い。
【0007】
他方で、車載器に備えられた加速度センサは、坂道判定機能以外に衝突検知等の他機能でも使用される。そのため、坂道判定機能の信頼性の向上を目的として加速度センサの測定値が補正されたり、加速度センサのゼロ点補正が行われたりする場合には、上記他機能の判定の基準値にズレが生じる。ここで、機能毎に加速度センサの測定値の補正を行うことも考えられるが、処理が複雑化する。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、加速度センサのゼロ点補正を理想的な環境下で実施できない場合でも、正確に、且つ、複雑な処理を要することなく、坂道検出を実行できる車載器、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の車載器は、加速度センサにより測定される車両の加速度に基づいて勾配値を算出し坂道判定閾値との比較により坂道を判定する坂道検出機能を備える車載器であって、車両が走行する特定区間の勾配値を記憶する記憶部と、前記加速度センサにより測定される車両の加速度に基づいて勾配値を算出する算出部と、前記算出部が前記特定区間を通過している車両の加速度に基づいて算出した勾配値と、前記記憶部に記憶された勾配値との差に応じて、前記坂道判定閾値を補正する閾値補正部とを備える。
【0010】
本発明のプログラムは、加速度センサにより測定される車両の加速度に基づいて勾配値を算出し坂道判定閾値との比較により坂道を判定する坂道検出機能を車載器に実行させるためのプログラムであって、車両が走行する特定区間の勾配値を前記車載器が備える記憶部に記憶させる手順と、前記加速度センサにより測定される車両の加速度に基づいて勾配値を算出する手順と、前記特定区間を通過している車両の加速度に基づいて算出された勾配値と、前記記憶部に記憶された勾配値との差に応じて、前記坂道判定閾値を補正する手順とを前記車載器に実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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