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公開番号2024119690
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2023026770
出願日2023-02-22
発明の名称フィードスルー構造、及び水中機器
出願人日本電気株式会社,NECプラットフォームズ株式会社
代理人個人
主分類H02G 3/22 20060101AFI20240827BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】水中機器において、フィードスルーにおける水密性を向上する。
【解決手段】ボディ部品12及びプロテクタ部品13は、端面板22の貫通孔に挿入される。プロテクタ部品13は、貫通孔において、ボディ部品12よりも端面板22の外面側に配置される。ボディ部品12は、テールケーブル25を耐圧筐体本体21の内部空間側に導入する。プロテクタ部品13は、テールケーブル25を保護する。ナット14は、プロテクタ部品13を端面板22に固定する。弾性部材15は、プロテクタ部品13とナット14との境界部分を覆うように端面板22とに取り付けられる。絶縁性液体16は、弾性部材15と、プロテクタ部品13との間の空間に充填される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
貫通孔が形成される耐圧筐体の端面板の前記貫通孔に挿入され、テールケーブルを前記耐圧筐体の内部空間側に導入するボディ部品と、
前記貫通孔において、前記ボディ部品よりも前記端面板の外面側に配置され、前記テールケーブルを保護するプロテクタ部品と、
前記プロテクタ部品を前記端面板に固定するナットと、
前記プロテクタ部品と前記ナットとの境界部分を覆うように前記端面板に取り付けられる第1の弾性部材と、
前記第1の弾性部材と前記プロテクタ部品との間の空間に充填される絶縁性液体とを有するフィードスルー構造。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1の弾性部材の一端は、テープを用いて前記端面板に水密に固定され、前記第1の弾性部材の他端は、テープを用いて前記プロテクタ部品に水密に固定される、請求項1に記載のフィードスルー構造。
【請求項3】
前記ボディ部品は第1の金属材料を用いて形成され、前記プロテクタ部品、前記ナット、及び前記端面板は、前記第1の金属材料とは異なる第2の金属材料を用いて形成される、請求項1又は2に記載のフィードスルー構造。
【請求項4】
前記テールケーブルと前記プロテクタ部品とを水密に固定する第2の弾性部材を更に有する、請求項1又は2に記載のフィードスルー構造。
【請求項5】
前記第2の弾性部材と前記プロテクタ部品との間に、前記テールケーブルを保持するホルダを更に有する、請求項4に記載のフィードスルー構造。
【請求項6】
前記絶縁性液体は、更に、前記プロテクタ部品と前記テールケーブルとの間の空間に充填される、請求項1又は2に記載のフィードスルー構造。
【請求項7】
前記プロテクタ部品は、前記プロテクタ部品と前記テールケーブルとの間の空間と、前記第1の弾性部材と前記プロテクタ部品との間の空間とをつなぐ孔を有し、
前記絶縁性液体は、前記孔を通じて、前記第1の弾性部材と前記プロテクタ部品との間の空間と、前記プロテクタ部品と前記テールケーブルとの間の空間とに充填される、請求項6に記載のフィードスルー構造。
【請求項8】
少なくとも一方の端部に開口が形成され、内部空間を有する耐圧筐体本体と、
貫通孔が形成され、前記開口に配置される少なくとも1つの端面板と、
前記内部空間に配置される内部ユニットと、
前記貫通孔に挿入されるフィードスルー構造とを有し、
前記フィードスルー構造は、
前記端面板の前記貫通孔に挿入され、テールケーブルを前記耐圧筐体本体の内部空間側に導入するボディ部品と、
前記貫通孔において、前記ボディ部品よりも前記端面板の外面側に配置され、前記テールケーブルを保護するプロテクタ部品と、
前記プロテクタ部品を前記端面板に固定するナットと、
前記プロテクタ部品と前記ナットとの境界部分を覆うように前記端面板に取り付けられる第1の弾性部材と、
前記第1の弾性部材と前記プロテクタ部品との間の空間に充填される絶縁性液体とを有する、水中機器。
【請求項9】
前記第1の弾性部材の一端は、テープを用いて前記端面板に水密に固定され、前記第1の弾性部材の他端は、テープを用いて前記プロテクタ部品に水密に固定される、請求項8に記載の水中機器。
【請求項10】
前記ボディ部品は第1の金属材料を用いて形成され、前記プロテクタ部品、前記ナット、及び前記端面板は、前記第1の金属材料とは異なる金属材料を用いて形成される、請求項8又は9に記載の水中機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フィードスルー構造、及び水中機器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
関連技術として、特許文献1は、海底中継装置を開示する。海底中継装置は、内部に中継器ユニットが格納される耐圧筐体と、耐圧筐体の両端に配置される耐圧筐体蓋とを有する。耐圧筐体蓋には、海底ケーブルを中継器ユニットに接続するためのフィードスルー構造が配置される。特許文献1に記載のフィードスルー構造は、テールケーブルを海底中継装置内に導入するテールケーブル導入部と、テールケーブル導入部に取り付けられるキャップ部材とを有する。キャップ部材が取り付けられたテールケーブル導入部は、耐圧筐体蓋に形成された開口に挿入され、ナットを用いて耐圧筐体蓋に固定される。
【0003】
特許文献1に記載のフィードスルー構造において、キャップ部材とテールケーブルとの間にゴムキャップが配置される。また、キャップ部材には、絶縁性オイルであるポリブデンを充填するためのポリブデン注入部が設けられており、ポリブデンは、ゴムキャップ及びキャップ部材とテールケーブル導入部との離間部分に充填される。ポリブデン注入部は、ポリブデンが充填された後、ネジにより閉塞される。ゴムキャップとテールケーブルとは、テープを用いてテーピングされ、ゴムキャップとテールケーブルとの隙間から海水が浸入することが抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2006/097972号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のフィードスルー構造では、フィードスルー構造と、耐圧筐体蓋との境界部分から海水が侵入することは考慮されていない。この部分から海水が侵入した場合、テールケーブル導入部と耐圧筐体蓋との境界にまで海水が到達する可能性がある。従って、水密性がより向上したフィードスルー構造が求められる。
【0006】
本開示は、上記事情に鑑み、フィードスルーにおける水密性を向上できるフィードスルー構造、及び水中機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示は、第1の態様において、フィードスルー構造を提供する。フィードスルー構造は、貫通孔が形成される耐圧筐体の端面板の前記貫通孔に挿入され、テールケーブルを前記耐圧筐体の内部空間側に導入するボディ部品と、前記貫通孔において、前記ボディ部品よりも前記端面板の外面側に配置され、前記テールケーブルを保護するプロテクタ部品と、前記プロテクタ部品を前記端面板に固定するナットと、前記プロテクタ部品と前記ナットとの境界部分を覆うように前記端面板に取り付けられる第1の弾性部材と、前記第1の弾性部材と前記プロテクタ部品との間の空間に充填される絶縁性液体とを含む。
【0008】
本開示は、第2の態様として、水中機器を提供する。水中機器は、少なくとも一方の端部に開口が形成され、内部空間を有する耐圧筐体本体と、貫通孔が形成され、前記開口に配置される少なくとも1つの端面板と、前記内部空間に配置される内部ユニットと、前記貫通孔に挿入されるフィードスルー構造とを含む。フィードスルー構造は、前記端面板の前記貫通孔に挿入され、テールケーブルを前記耐圧筐体本体の内部空間側に導入するボディ部品と、前記貫通孔において、前記ボディ部品よりも前記端面板の外面側に配置され、前記テールケーブルを保護するプロテクタ部品と、前記プロテクタ部品を前記端面板に固定するナットと、前記プロテクタ部品と前記ナットとの境界部分を覆うように前記端面板に取り付けられる第1の弾性部材と、前記第1の弾性部材と前記プロテクタ部品との間の空間に充填される絶縁性液体とを含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係るフィードスルー構造、及び水中機器は、フィードスルーにおける水密性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の水中機器の概略的な構成を示す断面図。
本開示の一実施形態に係る水中機器の構成例を示す断面図。
フィードスルー構造を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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