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公開番号
2025006752
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023107735
出願日
2023-06-30
発明の名称
光ファイバセンシングシステム、光ファイバセンシング装置、及び光ファイバセンシング方法
出願人
日本電気株式会社
代理人
個人
主分類
G01H
9/00 20060101AFI20250109BHJP(測定;試験)
要約
【課題】通信用ファイバと同じルートに敷設された光ファイバを見つけること。
【解決手段】本開示は、第1の地点と第2の地点とに接続された光ファイバ(10AZ)を収容すると共に、光ファイバ(11)を収容する光ファイバケーブル(20)と、光ファイバ(10AZ)又は光ファイバ(11)との間でパルス光の送信及び光信号の受信を行う通信部(31)と、第1の地点側で通信部(31)に光ファイバ(10AZ)が接続された状態で、第2の地点側で光ファイバケーブル(20)に与えられた振動を検知する第1のセンシングを実行すると共に、第1の地点側で通信部(31)に光ファイバ(11)が接続された状態で、上記の振動を検知する第2のセンシングを実行する検知部(32)と、第1及び第2のセンシングの結果に基づいて、光ファイバ(11)が第1の地点と第2の地点とに接続されているか否かを判定する判定部(33)と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の地点と第2の地点とに接続された第1の光ファイバを収容すると共に、第2の光ファイバを収容する光ファイバケーブルと、
前記第1の光ファイバ又は前記第2の光ファイバが接続され、接続された前記第1の光ファイバ又は前記第2の光ファイバにパルス光を送信すると共に、接続された前記第1の光ファイバ又は前記第2の光ファイバから光信号を受信する通信部と、
前記第1の地点側で前記通信部に前記第1の光ファイバが接続された状態で、前記第1の光ファイバから受信された光信号に基づいて、前記第2の地点側で前記光ファイバケーブルに与えられた振動を検知する第1の光ファイバセンシングを実行すると共に、前記第1の地点側で前記通信部に前記第2の光ファイバが接続された状態で、前記第2の光ファイバから受信された光信号に基づいて、前記第2の地点側で前記光ファイバケーブルに与えられた前記振動を検知する第2の光ファイバセンシングを実行する検知部と、
前記第1の光ファイバセンシングの結果及び前記第2の光ファイバセンシングの結果に基づいて、前記第2の光ファイバが前記第1の地点と前記第2の地点とに接続されているか否かを判定する判定部と、を備える、
光ファイバセンシングシステム。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
前記検知部は、
前記第1の光ファイバセンシングでは、前記第2の地点側で前記光ファイバケーブルに与えられた前記振動を検知し、前記振動が検知できた場合は、前記通信部の場所から前記振動が発生した場所までの前記第1の光ファイバの距離を特定し、
前記第2の光ファイバセンシングでは、前記第2の地点側で前記光ファイバケーブルに与えられた前記振動を検知し、前記振動が検知できた場合は、前記通信部の場所から前記振動が発生した場所までの前記第2の光ファイバの距離を特定し、
前記判定部は、
前記第1の光ファイバセンシング及び前記第2の光ファイバセンシングで前記振動が検知できた場合には、前記第1の光ファイバセンシングで特定された前記第1の光ファイバの距離と、前記第2の光ファイバセンシングで特定された前記第2の光ファイバの距離と、の差分を算出し、
前記差分に基づいて、前記第2の光ファイバが前記第1の地点と前記第2の地点とに接続されているか否かを判定する、
請求項1に記載の光ファイバセンシングシステム。
【請求項3】
前記判定部は、前記第1の光ファイバセンシング及び前記第2の光ファイバセンシングで前記振動が検知でき、かつ、前記差分が所定の範囲内にある場合には、前記第2の光ファイバは前記第1の地点と前記第2の地点とに接続されていると判定する、
請求項2に記載の光ファイバセンシングシステム。
【請求項4】
前記判定部は、前記第2の光ファイバセンシングで前記振動が検知できない場合には、前記第2の光ファイバは前記第1の地点と前記第2の地点との間で断線していると判定する、
請求項2に記載の光ファイバセンシングシステム。
【請求項5】
前記第1の光ファイバは、通信回線に使用される通信用ファイバである、
請求項1に記載の光ファイバセンシングシステム。
【請求項6】
第1の地点と第2の地点とに接続された第1の光ファイバ又は前記第1の光ファイバと同じ光ファイバケーブルに収容された第2の光ファイバが接続され、接続された前記第1の光ファイバ又は前記第2の光ファイバにパルス光を送信すると共に、接続された前記第1の光ファイバ又は前記第2の光ファイバから光信号を受信する通信部と、
前記第1の地点側で前記通信部に前記第1の光ファイバが接続された状態で、前記第1の光ファイバから受信された光信号に基づいて、前記第2の地点側で前記光ファイバケーブルに与えられた振動を検知する第1の光ファイバセンシングを実行すると共に、前記第1の地点側で前記通信部に前記第2の光ファイバが接続された状態で、前記第2の光ファイバから受信された光信号に基づいて、前記第2の地点側で前記光ファイバケーブルに与えられた前記振動を検知する第2の光ファイバセンシングを実行する検知部と、
前記第1の光ファイバセンシングの結果及び前記第2の光ファイバセンシングの結果に基づいて、前記第2の光ファイバが前記第1の地点と前記第2の地点とに接続されているか否かを判定する判定部と、を備える、
光ファイバセンシング装置。
【請求項7】
前記検知部は、
前記第1の光ファイバセンシングでは、前記第2の地点側で前記光ファイバケーブルに与えられた振動を検知し、前記振動が検知できた場合は、前記通信部の場所から前記振動が発生した場所までの前記第1の光ファイバの距離を特定し、
前記第2の光ファイバセンシングでは、前記第2の地点側で前記光ファイバケーブルに与えられた前記振動を検知し、前記振動が検知できた場合は、前記通信部の場所から前記振動が発生した場所までの前記第2の光ファイバの距離を特定し、
前記判定部は、
前記第1の光ファイバセンシング及び前記第2の光ファイバセンシングで前記振動が検知できた場合には、前記第1の光ファイバセンシングで特定された前記第1の光ファイバの距離と、前記第2の光ファイバセンシングで特定された前記第2の光ファイバの距離と、の差分を算出し、
前記差分に基づいて、前記第2の光ファイバが前記第1の地点と前記第2の地点とに接続されているか否かを判定する、
請求項6に記載の光ファイバセンシング装置。
【請求項8】
前記判定部は、前記第1の光ファイバセンシング及び前記第2の光ファイバセンシングで前記振動が検知でき、かつ、前記差分が所定の範囲内にある場合には、前記第2の光ファイバは前記第1の地点と前記第2の地点とに接続されていると判定する、
請求項7に記載の光ファイバセンシング装置。
【請求項9】
前記判定部は、前記第2の光ファイバセンシングで前記振動が検知できない場合には、前記第2の光ファイバは前記第1の地点と前記第2の地点との間で断線していると判定する、
請求項7に記載の光ファイバセンシング装置。
【請求項10】
前記第1の光ファイバは、通信回線に使用される通信用ファイバである、
請求項6に記載の光ファイバセンシング装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、光ファイバセンシングシステム、光ファイバセンシング装置、及び光ファイバセンシング方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
光ファイバをセンサとして使用する光ファイバセンシングでは、光ファイバセンシング装置(例えば、DFOS(Distributed Fiber Optic Sensing)装置)が、光ファイバ周辺で発生した事象に起因する振動を検知し、検知された振動に基づいて、光ファイバ周辺で発生した事象を特定できるという特徴がある。
【0003】
しかし、光ファイバセンシングでは、光ファイバセンシング装置の場所から、振動が発生した場所までの光ファイバの距離は特定できるものの、振動が発生した位置(緯度/経度)を特定できないため、事象が発生した位置(緯度/経度)を特定できない。
【0004】
そのため、最近は、光ファイバセンシング装置の場所からの光ファイバの距離と位置情報とを対応付けるための技術が提案されている。例えば、特許文献1には、振動を発生させる機能及びGPS(Global Positioning System)機能を備えた振動発生器を用いて、光ファイバセンシング装置の場所からの光ファイバの距離とGPS位置情報とを対応付けたり、この対応付けの結果に基づいて、光ファイバの敷設ルートを特定したりする技術が開示されている。
【0005】
具体的には、特許文献1に記載された技術では、振動発生器により発生させた振動を光ファイバセンシングにより検知し、光ファイバセンシング装置の場所から振動が発生した場所までの光ファイバの距離を特定し、特定された光ファイバの距離と、振動を発生させたときの振動発生器のGPS位置情報とを対応付ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2022/113252号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、最近は、通信回線に使用されている光ファイバである通信用ファイバの敷設ルートを特定したいという要求がある。例えば、特許文献1に記載された技術により、通信用ファイバの敷設ルートを特定することが可能であるが、そのためには、通信用ファイバを用いて、光ファイバセンシングを実行する必要がある。
【0008】
しかし、通信用ファイバは、通信回線に使用されているため、通信量が少ない時間帯などに一時的に光ファイバセンシングのために利用できるに留まり、長時間利用することはできない。また、通信用ファイバと同じ光ファイバケーブルに収容されている光ファイバの中には、未使用の光ファイバであるダークファイバが存在する場合がある。
【0009】
これを踏まえると、特許文献1に記載された技術により通信用ファイバの敷設ルートを特定するには、通信用ファイバと同じルートに敷設されたダークファイバなどの光ファイバを用いて、光ファイバセンシングを実行することが好適である。
そのため、通信用ファイバと同じルートに敷設された光ファイバを見つけることが望まれている。
【0010】
そこで本開示の目的は、上述した課題に鑑み、通信用ファイバと同じルートに敷設された光ファイバを見つけることが可能な光ファイバセンシングシステム、光ファイバセンシング装置、及び光ファイバセンシング方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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