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公開番号2024117998
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-30
出願番号2023024136
出願日2023-02-20
発明の名称コネクタ
出願人住友電装株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01R 13/42 20060101AFI20240823BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ランスの端子保持力を維持することができ、小型化に対応可能なコネクタを提供する。
【解決手段】ハウジング20は、キャビティ22の内面から前方に突出し、端子金具60を後方から抜け止め可能に係止するランス25と、ランス25の下側に配置される壁面部41と、を有している。ランス25は、壁面部41に対向する対向面33に、端子金具60を後退させる力が作用した場合に上側への屈曲を誘発する変形誘発部として、例えば、角部37を有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
キャビティを有するハウジングと、
前記キャビティの内側に配置される端子金具と、を備え、
前記ハウジングは、前記キャビティの内面から前方に突出し、前記端子金具を後方から抜け止め可能に係止するランスと、を有し、
前記ランスが前記キャビティへの挿入過程の前記端子金具によって押圧されて弾性変形する側を下側とした場合に、前記ハウジングは、前記ランスの下側に壁面部を有しており、
前記ランスは、前記壁面部に対向する対向面に、前記端子金具を後退させる力が作用した場合に上側への屈曲を誘発する変形誘発部を有している、コネクタ。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記ランスは、前記対向面に、凹部を有し、
前記変形誘発部は、前記凹部の奥に、前記ランスが弾性変形する方向と直交する幅方向に線状に延びる形状である、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記凹部は、前記対向面に、前記幅方向の全域に亘って設けられ、
前記変形誘発部は、前記対向面に、前記幅方向の全域に亘って線状に延びている、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記凹部の奥に形成された角部の内角は、150度以上170度以下である、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記壁面部は、前記ランスの前端側に対向する先端側壁面部と、前記先端側壁面部よりも前記対向面に近い位置に配置され、前記ランスの後端側に対向する基端側壁面部と、を有し、
前記凹部は、前記凹部の奥に形成された角部と、前記角部の前方に配置される前側辺部と、前記角部の後方に配置される後側辺部と、を有し、
前記基端側壁面部は、前記後側辺部と接触可能に対向している、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されたコネクタは、端子収容室(以下、キャビティ)を有するハウジングと、キャビティに収容される接続端子(以下、端子金具)と、を備えている。ハウジングは、キャビティの内面から前方に突出するランスを有している。ランスは、弾性変形可能であって、端子金具を後方から抜け止め可能に係止する。端子金具は、被覆(以下、電線)の端末部に接続されている。電線は、ハウジングから後方に引き出される。この種のランスを有するコネクタは、特許文献2-6にも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-155810号公報
特開2005-216810号公報
特開2018-206512号公報
特開2020-102338号公報
特開2021-18907号公報
特開2022-7492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ハウジングから引き出された電線が後方に引っ張られる等し、図7および図8に示すように、端子金具60Aが矢印方向に後退すると、ランス25Aが後退する端子金具60Aに押圧され、側面視V字形に変形することがあった。なお、図7および図8は、模式図であって、実際の態様を表していない。
【0005】
ここで、ランス25Aは、V字の中心に位置する屈曲部位を、端子金具60A側に近づける第1変形モード(図7を参照)と、端子金具60Aから遠ざける第2変形モード(図8を参照)の、いずれかの態様をとり得た。第1変形モードの場合、ランス25Aは端子金具60Aに強く接触してそれ以上の変形を規制できるため、端子金具60Aの後退を抑えることができた。これに対し、第2変形モードの場合、ランス25Aの変形を規制できないため、端子金具60Aの後退を抑えることができない懸念があった。特に、コネクタが小型になると、ランス25Aも小型になることから、第2変形モードをとったランス25Aが端子金具60Aに対する保持力を得ることが難しいという問題があった。
【0006】
そこで、本開示は、コネクタが小型化しても、端子金具に対するランスの保持力を確保することが可能な技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のコネクタは、キャビティを有するハウジングと、前記キャビティの内側に配置される端子金具と、を備え、前記ハウジングは、前記キャビティの内面から前方に突出し、前記端子金具を後方から抜け止め可能に係止するランスと、を有し、前記ランスが前記キャビティへの挿入過程の前記端子金具によって押圧されて弾性変形する側を下側とした場合に、前記ハウジングは、前記ランスの下側に壁面部を有しており、前記ランスは、前記壁面部に対向する対向面に、前記端子金具を後退させる力が作用した場合に上側への屈曲を誘発する変形誘発部を有している、コネクタである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、コネクタが小型化しても、端子金具に対するランスの保持力を確保することが可能な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態1において、コネクタの側断面図である。
図2は、ハウジングのキャビティに突出するランスを拡大して示す側面図である。
図3は、ハウジングのキャビティに突出するランスを拡大して示す平断面図である。
図4は、ハウジングのキャビティに挿入された端子金具を係止するランスの正断面図である。
図5は、ランスを変形させる力が加わり、ランスの後側辺部が基端側壁面部に接触した状態を示す側断面図である。
図6は、本実施形態1のランスが第1変形モードで変形した状態を拡大した示す側断面図である。
図7は、従来の参考図であって、ランスが第1変形モードで変形した状態を示す模式図である。
図8は、従来の参考図であって、ランスが第2変形モードで変形した状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)キャビティを有するハウジングと、前記キャビティの内側に配置される端子金具と、を備え、前記ハウジングは、前記キャビティの内面から前方に突出し、前記端子金具を後方から抜け止め可能に係止するランスと、を有し、前記ランスが前記キャビティへの挿入過程の前記端子金具によって押圧されて弾性変形する側を下側とした場合に、前記ハウジングは、前記ランスの下側に壁面部を有しており、前記ランスは、前記壁面部に対向する対向面に、前記端子金具を後退させる力が作用した場合に上側への屈曲を誘発する変形誘発部を有している。
(【0011】以降は省略されています)

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