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公開番号2024113490
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-22
出願番号2023018513
出願日2023-02-09
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類B60C 11/00 20060101AFI20240815BHJP(車両一般)
要約【課題】ウェットグリップ性能及び低燃費性能の総合性能に優れたタイヤを提供する。
【解決手段】少なくとも1つの周方向溝部を有するトレッドを備えたタイヤであって、
前記トレッドは、イソプレン系ゴム及びスチレンブタジエンゴムを含有するゴム成分と、シリカと、モノアミン化合物と、樹脂とを含むゴム組成物で構成され、
前記スチレンブタジエンゴム成分のスチレン量が、30質量%以下であり、
前記ゴム組成物のガラス転移温度が、-30℃以上であり、
前記ゴム組成物の30℃でのtanδ(30℃tanδ)をA、前記ゴム組成物の0℃でのtanδ(0℃tanδ)をB、前記周方向溝部の溝深さをT(mm)としたときの、Bに対するAの比とTとの積((A/B)×T)が、4.0以下であるタイヤ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1つの周方向溝部を有するトレッドを備えたタイヤであって、
前記トレッドは、イソプレン系ゴム及びスチレンブタジエンゴムを含有するゴム成分と、シリカと、モノアミン化合物と、樹脂とを含むゴム組成物で構成され、
前記スチレンブタジエンゴム成分のスチレン量が、30質量%以下であり、
前記ゴム組成物のガラス転移温度が、-30℃以上であり、
前記ゴム組成物の30℃でのtanδ(30℃tanδ)をA、前記ゴム組成物の0℃でのtanδ(0℃tanδ)をB、前記周方向溝部の溝深さをT(mm)としたときの、Bに対するAの比とTとの積((A/B)×T)が、4.0以下であるタイヤ。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記ゴム組成物が、前記ゴム成分100質量%中、スチレンブタジエンゴムを30質量%以上含む請求項1記載のタイヤ。
【請求項3】
前記モノアミン化合物が、下記式(I)で表される化合物である請求項1又は2記載のタイヤ。
TIFF
2024113490000010.tif
22
156
(式(I)中、R

は、炭化水素基を表す。R

、R

は、同一若しくは異なって、水素原子、炭化水素基、又は-(AO)

-H基(nは1以上の整数を表し、R

、R

の各nは、それぞれ同一でも異なっていてもよい。AOは、同一又は異なって、炭素数2以上のオキシアルキレン基を表す。)を表し、R

、R

のうち少なくとも1つが-(AO)

-H基である。)
【請求項4】
前記ゴム組成物が、前記ゴム成分100質量部に対して、シリカを60質量部以上含む請求項1又は2記載のタイヤ。
【請求項5】
前記シリカの平均粒子径が、16nm以下である請求項1又は2記載のタイヤ。
【請求項6】
前記ゴム組成物が、前記ゴム成分100質量部に対して、樹脂を5~50質量部含む請求項1又は2記載のタイヤ。
【請求項7】
前記周方向溝部の溝深さT(mm)が、5.0mm以下である請求項1又は2記載のタイヤ。
【請求項8】
前記ゴム組成物が、メルカプト系シランカップリング剤を含む請求項1又は2記載のタイヤ。
【請求項9】
前記ゴム組成物が、スチレン量が30質量%以下のスチレンブタジエンゴムを含む請求項1又は2記載のタイヤ。
【請求項10】
前記ゴム組成物のアセトン抽出量が、20.0質量%以上である請求項1又は2に記載のタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、安全性等の観点から、自動車用タイヤのグリップ性能を改善することが望まれ、特に低温でのウェットグリップ性能の改善が望まれている。これまでに、スチレンブタジエンゴムやシリカを用いることでウェットグリップ性能を向上させることができることが知られていた(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2013-544936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、自動車用タイヤに要求される他の性能である低燃費性能は、ウェットグリップ性能と背反する性能であるため、これらの性能をバランス良く改善することが望まれており、更なる改善の余地があると考えられる。
本発明は、前記課題を解決し、ウェットグリップ性能及び低燃費性能の総合性能に優れたタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、少なくとも1つの周方向溝部を有するトレッドを備えたタイヤであって、前記トレッドは、イソプレン系ゴム及びスチレンブタジエンゴムを含有するゴム成分と、シリカと、モノアミン化合物と、樹脂とを含むゴム組成物で構成され、前記スチレンブタジエンゴム成分のスチレン量が、30質量%以下であり、前記ゴム組成物のガラス転移温度が、-30℃以上であり、前記ゴム組成物の30℃でのtanδ(30℃tanδ)をA、前記ゴム組成物の0℃でのtanδ(0℃tanδ)をB、前記周方向溝部の溝深さをT(mm)としたときの、Bに対するAの比とTとの積((A/B)×T)が、4.0以下であるタイヤである。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、少なくとも1つの周方向溝部を有するトレッドを備えたタイヤであって、前記トレッドは、イソプレン系ゴム及びスチレンブタジエンゴムを含有するゴム成分と、シリカと、モノアミン化合物と、樹脂とを含むゴム組成物で構成され、前記スチレンブタジエンゴム成分のスチレン量が、30質量%以下であり、前記ゴム組成物のガラス転移温度が、-30℃以上であり、前記ゴム組成物の30℃でのtanδ(30℃tanδ)をA、前記ゴム組成物の0℃でのtanδ(0℃tanδ)をB、前記周方向溝部の溝深さをT(mm)としたときの、Bに対するAの比とTとの積((A/B)×T)が、4.0以下であるタイヤであるので、ウェットグリップ性能及び低燃費性能の総合性能に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
空気入りタイヤの一部が示された断面図である。
図1のタイヤ2のトレッド4の近辺が示された拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のタイヤは、少なくとも1つの周方向溝部を有するトレッドを備えたタイヤであって、前記トレッドは、イソプレン系ゴム及びスチレンブタジエンゴムを含有するゴム成分と、シリカと、モノアミン化合物と、樹脂とを含むゴム組成物で構成され、前記スチレンブタジエンゴム成分のスチレン量が、30質量%以下であり、前記ゴム組成物のガラス転移温度が、-30℃以上であり、前記ゴム組成物の30℃でのtanδ(30℃tanδ)をA、前記ゴム組成物の0℃でのtanδ(0℃tanδ)をB、前記周方向溝部の溝深さをT(mm)としたときの、Bに対するAの比とTとの積((A/B)×T)が、4.0以下である。前記タイヤは、ウェットグリップ性能及び低燃費性能の総合性能に優れている。
【0009】
上記ゴム組成物において、前述の効果が得られる理由は必ずしも明らかではないが、以下のように推察される。
[1]トレッドを構成するゴム組成物に、シリカ及びモノアミン化合物を配合することにより、モノアミン化合物とシリカ表面の水酸基とが反応し、シリカが疎水化されやすくなることで、せん断変形を効率よく伝えることができ、ゴム中でのシリカの分散性を高めることができると考えられる。
[2]イソプレン系ゴムとスチレンブタジエンゴムとは互いに非相溶であり、海相及び島相を形成するため、通常はシリカが一方のポリマー相に偏在すると考えられるが、モノアミン化合物を配合することで、シリカの偏在を抑制でき、シリカの分散性が向上すると考えられる。
[3]イソプレン系ゴムとスチレンブタジエンゴムとは互いに非相溶であるが、スチレンブタジエン成分中のスチレン量を小さくすることで、スチレンブタジエンゴムがイソプレン系ゴムと相溶しやすくなり、ポリマーのモルフォロジーがより均一に近い状態となるため、シリカが一方のポリマー相に偏在しにくくなり、シリカの分散性が向上すると考えられる。
[4]樹脂を配合すると、樹脂は粘着性があり、ゴム成分と馴染みやすいため、凝集したシリカを補足し、ゴム中への分散性を向上させ、シリカ表面の水酸基が露出させることができ、モノアミン化合物とシリカとの反応性を向上させることができると考えられる。
[5]前記ゴム組成物のガラス転移温度が-30℃以上であると低燃費性能に寄与する温度領域のtanδが高くなりすぎず、かつウェットグリップ性能に寄与する低温領域のtanδを高くし、よりウェットグリップ性能及び低燃費性能の総合性能に優れたトレッドゴムを提供することができると推察される。
[6]周方向溝部の溝深さはリブの変形量と相関があり、(30℃tanδ/0℃tanδ)×周方向溝部の溝深さ(mm)で示される指標を一定以下とすることで、リブの変形量に応じて適切なゴム組成物をトレッド部に配置できると考えられる。
上記[1]~[6]により、ウェットグリップ性能及び低燃費性能の総合性能に優れたタイヤを提供できると推察される。
【0010】
このように、本発明は、少なくとも1つの周方向溝部を有するトレッドを備えたタイヤであって、前記トレッドは、イソプレン系ゴム及びスチレンブタジエンゴムを含有するゴム成分と、シリカと、モノアミン化合物と、樹脂とを含むゴム組成物で構成され、前記スチレンブタジエンゴム成分のスチレン量が、30質量%以下であり、前記ゴム組成物のガラス転移温度が、-30℃以上であり、前記ゴム組成物の30℃でのtanδ(30℃tanδ)をA、前記ゴム組成物の0℃でのtanδ(0℃tanδ)をB、前記周方向溝部の溝深さをT(mm)としたときの、Bに対するAの比とTとの積((A/B)×T)が、4.0以下であるタイヤの構成にすることにより、ウェットグリップ性能及び低燃費性能の総合性能に優れたタイヤを提供するという課題(目的)を解決するものである。すなわち、「前記ゴム組成物の30℃でのtanδ(30℃tanδ)をA、前記ゴム組成物の0℃でのtanδ(0℃tanδ)をB、前記周方向溝部の溝深さをT(mm)としたときの、Bに対するAの比とTとの積((A/B)×T)が、4.0以下」のパラメータは課題(目的)を規定したものではなく、本願の課題は、ウェットグリップ性能及び低燃費性能の総合性能に優れたタイヤを提供することであり、そのための解決手段として前記パラメータを満たすような構成としたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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