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公開番号
2024115971
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-27
出願番号
2023021913
出願日
2023-02-15
発明の名称
タイヤ
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60C
11/13 20060101AFI20240820BHJP(車両一般)
要約
【課題】 ノイズ性能を維持しつつ、マッド性能を向上する。
【解決手段】 少なくとも1本の溝3が設けられたタイヤ1である。溝3は、一対の溝壁4を含んでいる。一対の溝壁4の少なくとも一方は、溝深さ方向に延びる複数の深さ方向面8と、溝幅方向にのびる複数の幅方向面9とを交互に含む階段状部6を含んでいる。複数の深さ方向面8は、踏面2aから延びる第1深さ方向面8aと、そのタイヤ半径方向内側に続く第2深さ方向面8bとを含んでいる。第2深さ方向面8bでの溝幅Wbは、第1深さ方向面8aでの溝幅Waよりも小さい。第2深さ方向面8bの溝深さ方向の長さHbが第1深さ方向面8aの溝深さ方向の長さHaよりも小さい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部には、少なくとも1本の溝が設けられており、
前記溝は、前記トレッド部の踏面からタイヤ半径方向の内側に延びる一対の溝壁を含み、
前記一対の溝壁の少なくとも一方は、溝深さ方向に延びる複数の深さ方向面と、溝幅方向にのびる複数の幅方向面とを交互に含む階段状部を含み、
前記複数の深さ方向面は、前記踏面から延びる第1深さ方向面と、そのタイヤ半径方向内側に続く第2深さ方向面とを含み、
前記第2深さ方向面での溝幅は、前記第1深さ方向面での溝幅よりも小さく、
前記第2深さ方向面の溝深さ方向の長さが前記第1深さ方向面の溝深さ方向の長さよりも小さい、
タイヤ。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記一対の溝壁の両方は、前記階段状部を含む、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記溝の溝中心線と直交する横断面において、前記複数の深さ方向面は、トレッド接線に対して85~95度の角度を有する、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記複数の深さ方向面は、前記第2深さ方向面のタイヤ半径方向内側に続く第3深さ方向面を含み、
前記第3深さ方向面での溝幅は、前記第2深さ方向面での溝幅よりも小さく、
前記第3深さ方向面の溝深さ方向の長さが前記第2深さ方向面の溝深さ方向の長さよりも小さい、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記複数の深さ方向面は、タイヤ半径方向の最も内側に位置する最内側深さ方向面を含み、
前記最内側深さ方向面での溝幅は、前記複数の深さ方向面での各溝幅の中で最も小さく、
前記最内側深さ方向面での溝幅は、前記第1深さ方向面での溝幅の30%~50%である、請求項4に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記複数の幅方向面のそれぞれの幅は、1~2mmである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記トレッド部の平面視において、前記溝は、前記踏面上でジグザグ状に延びる、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記溝は、タイヤ軸方向に延びる横溝である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記溝は、タイヤ周方向に延びる周方向溝である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、トレッド部に横溝が設けられた空気入りタイヤが記載されている。前記横溝の溝壁部は、トレッド部の踏面に沿った1~3個の横面を含んだ階段状部を含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5913192号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、泥に対するせん断力を高めて、マッド性能を向上することが求められている。例えば、溝の溝容積を大きくすることで、前記せん断力を大きくすることが知られている。しかしながら、単に、溝容積を大きくしただけでは、ノイズ性能が悪化するという問題があった。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ノイズ性能を維持しつつ、マッド性能を向上させることを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部には、少なくとも1本の溝が設けられており、前記溝は、前記トレッド部の踏面からタイヤ半径方向の内側に延びる一対の溝壁を含み、前記一対の溝壁の少なくとも一方は、溝深さ方向に延びる複数の深さ方向面と、溝幅方向にのびる複数の幅方向面とを交互に含む階段状部を含み、前記複数の深さ方向面は、前記踏面から延びる第1深さ方向面と、そのタイヤ半径方向内側に続く第2深さ方向面とを含み、前記第2深さ方向面での溝幅は、前記第1深さ方向面での溝幅よりも小さく、前記第2深さ方向面の溝深さ方向の長さが前記第1深さ方向面の溝深さ方向の長さよりも小さい、タイヤである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のタイヤは、上記の構成を採用することで、ノイズ性能を維持しつつ、マッド性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明のタイヤの一実施形態を示すトレッド部の溝の横断面図である。
図1の溝の斜視断面図である。
図1の溝の横断面図である。
(A)は、角度θが90度を超える階段状部を有する溝の横断面図、(B)は、(A)の溝が接地したときの状態を説明するための図である。
トレッド部の平面図である。
他の実施形態の溝の斜視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図面は、本発明の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれている。また、複数の実施形態がある場合、明細書を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。
【0010】
本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ1の各部の寸法等は、正規状態で測定された値である。前記「正規状態」とは、各種の規格が定められた空気入りタイヤの場合、タイヤ1を正規リム(図示省略)に装着して正規内圧を充填し、かつ、無負荷の状態である。各種の規格が定められていないタイヤの場合、前記正規状態は、タイヤの使用目的に応じた標準的な使用状態であって車両に未装着かつ無負荷の状態を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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