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公開番号2024108877
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-13
出願番号2023013498
出願日2023-01-31
発明の名称内燃機関の制御装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F02D 41/14 20060101AFI20240805BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】内燃機関に付帯するEGR装置の作動の如何によらず燃料噴射量を適正化して空燃比を良好に制御する。
【解決手段】排気通路を吸気通路に連通させるEGR通路、及びEGR通路を開閉するEGRバルブを有する排気ガス再循環装置が付帯した内燃機関を制御するものであって、燃料噴射量を決定するにあたり、気筒に吸入される空気量に比例する基本噴射量に、排気通路を流れるガスの空燃比を目標空燃比に追従させるフィードバック制御による補正を加え、さらに、EGRバルブを開いているか閉じているかに応じて異なる補正を加える内燃機関の制御装置を構成した。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
排気通路を吸気通路に連通させるEGR通路、及びEGR通路を開閉するEGRバルブを有する排気ガス再循環装置が付帯した内燃機関を制御するものであって、
燃料噴射量を決定するにあたり、気筒に吸入される空気量に比例する基本噴射量に、排気通路を流れるガスの空燃比を目標空燃比に追従させるフィードバック制御による補正を加え、さらに、EGRバルブを開いているか閉じているかに応じて異なる補正を加える内燃機関の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等に搭載される内燃機関を制御する制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、内燃機関の排気通路には、排ガス中に含まれる有害物質HC、CO、NO
x
を酸化/還元して無害化する三元触媒を装着している。HC、CO、NO
x
の全てを効率よく浄化するには、ガスの空燃比をウィンドウと称する理論空燃比近傍の一定範囲内に収める必要がある。
【0003】
そのために、内燃機関の排気通路に空燃比センサを設置し、空燃比センサの出力信号を参照するフィードバックループを構築して、ガスの空燃比をフィードバック制御することが行われる。内燃機関の運転制御を司る電子制御装置(Electronic Control Unit)は、気筒に吸入される空気(新気)の量に応じた基本噴射量に、排気通路を流れるガスの空燃比とその目標値との偏差を縮小するフィードバック補正係数を乗じて、インジェクタから噴射する燃料の量を決定する。
【0004】
内燃機関には、排気ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation)装置が付帯していることが多い。EGR装置は、内燃機関の排気通路と吸気通路とをEGR通路を介して接続し、排ガスの一部をEGR通路経由で吸気通路に還流させ吸入空気に混交するものである。EGR通路上には、これを開閉するEGRバルブを配設し、EGRバルブの開度操作を通じてEGRガスの還流量を調節する。EGRにより、気筒の燃焼室内での混合気の燃焼温度が低下してNO
x
の生成量が減少する。また、ポンピングロスの軽減にも繋がる(以上、例えば下記特許文献を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-133865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
内燃機関100の複数の気筒から排出されるガスはそれぞれ、幾何的に異なる経路で排気通路4を流れる。よって、図7に模式的に示すように、ある気筒からの排ガスE1は空燃比センサ43、44(特に、触媒41の下流のセンサ44)に多く接触する一方で、他の気筒からの排ガスE2は空燃比センサ43、44に接触する量が相対的に少ないといったことが起こる。しかも、EGRバルブを開いている(排気通路からEGR通路にガスが流入する)ときと閉じている(排気通路からEGR通路にガスが流入しない)ときとで、ガスE1、E2の流れの経路は変化し得る。
【0007】
空燃比センサに接触する量の多いガスの空燃比がリーンで、空燃比センサに接触する量の少ないガスの空燃比がリーンでない(あるいは、リッチである)場合、ECUはリーン寄りの空燃比を目標値に近づけようと燃料噴射量を増量補正する。逆に、空燃比センサへの接触が多いガスの空燃比がリッチで、空燃比センサへの接触が少ないガスの空燃比がリッチでない(あるいは、リーンである)場合、ECUはリッチ寄りの空燃比を目標値に近づけようと燃料噴射量を減量補正する。このように、単純に空燃比フィードバック制御を実施するのみでは、内燃機関総体として空燃比が目標値から逸脱し、有害物質の排出増を招く懸念がある。
【0008】
本発明は、内燃機関に付帯するEGR装置の作動の如何によらず燃料噴射量を適正化して空燃比を良好に制御することを所期の目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、排気通路を吸気通路に連通させるEGR通路、及びEGR通路を開閉するEGRバルブを有する排気ガス再循環装置が付帯した内燃機関を制御するものであって、燃料噴射量を決定するにあたり、気筒に吸入される空気量に比例する基本噴射量に、排気通路を流れるガスの空燃比を目標空燃比に追従させるフィードバック制御による補正を加え、さらに、EGRバルブを開いているか閉じているかに応じて異なる補正を加える内燃機関の制御装置を構成した。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、内燃機関に付帯するEGR装置の作動の如何によらず燃料噴射量を適正化して空燃比を良好に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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