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公開番号2024104295
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-02
出願番号2024006544
出願日2024-01-19
発明の名称浸透接合CVDダイヤモンドと接合ダイヤモンド+SiC複合体の反応
出願人ツー-シックス デラウェア インコーポレイテッド,II-VI Delaware,Inc.
代理人弁理士法人北青山インターナショナル
主分類C04B 37/00 20060101AFI20240726BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】従来技術のものと比較して有利な熱的特性を設ける接合ダイヤモンド複合材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】セラミック複合層、ダイヤモンド膜層、及び前記ダイヤモンド膜層を前記セラミック複合層に接合する炭化ケイ素接合層を含む、接合ダイヤモンド複合材であり、その製造方法は、ダイヤモンド膜層をセラミックプリフォーム上に配置することであって、前記セラミックプリフォームは、ダイヤモンド粒子と炭素含有バインダとを含む、前記配置すること、前記セラミックプリフォームを溶融シリコンに曝すこと、及びセラミック複合層、及び前記セラミック複合層に前記ダイヤモンド膜を接合する炭化ケイ素接合層を形成するために、前記溶融シリコンを、前記ダイヤモンド膜及び前記セラミックプリフォームと反応させることを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
接合ダイヤモンド複合材であって、
セラミック複合層、
ダイヤモンド膜層、及び
前記ダイヤモンド膜層を前記セラミック複合層に接合する炭化ケイ素接合層、
を含む、前記接合ダイヤモンド複合材。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記セラミック複合層が、炭化ケイ素を含むマトリックスと共に接合された複数のダイヤモンド粒子を含む、請求項1に記載の接合ダイヤモンド複合材。
【請求項3】
前記マトリックスが前記炭化ケイ素接合層に接続されている、請求項2に記載の接合ダイヤモンド複合材。
【請求項4】
前記マトリックスの前記炭化ケイ素が前記炭化ケイ素接合層に接合されている、請求項2に記載の接合ダイヤモンド複合材。
【請求項5】
前記ダイヤモンド粒子が、約10ミクロン~約120ミクロンの中央粒径(D50)を有する、請求項1に記載の接合ダイヤモンド複合材。
【請求項6】
前記セラミック複合層が、約50体積%~約75体積%の前記ダイヤモンド粒子を含む、請求項2に記載の接合ダイヤモンド複合材。
【請求項7】
前記炭化ケイ素接合層が、前記セラミック複合層と前記ダイヤモンド膜層との間で測定して、約20ミクロン~約200ミクロンという平均の厚さである、請求項1に記載の接合ダイヤモンド複合材。
【請求項8】
前記炭化ケイ素接合層が10体積%未満という残留元素のケイ素を含む、請求項1に記載の接合ダイヤモンド複合材。
【請求項9】
ダイヤモンド膜層をセラミック複合層に接合する方法であって、
ダイヤモンド膜層をセラミックプリフォーム上に配置することであって、前記セラミックプリフォームは、ダイヤモンド粒子と炭素含有バインダとを含む、前記配置すること、
前記セラミックプリフォームを溶融シリコンに曝すこと、及び
セラミック複合層、及び前記セラミック複合層に前記ダイヤモンド膜を接合する炭化ケイ素接合層を形成するために、前記溶融シリコンを、前記ダイヤモンド膜及び前記セラミックプリフォームと反応させること、
を含む、前記方法。
【請求項10】
前記セラミック複合層が、炭化ケイ素を含むマトリックスと共に接合された複数のダイヤモンド粒子を含む、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【背景技術】
【0001】
ダイヤモンドは、公知の最も硬い材料の1つであり、工業的な環境及び光学的な環境で使用するための優れた特性を有する。しかしながら、そのような環境においてダイヤモンド材料を成功裏に使用するためには、ダイヤモンド粒子及びダイヤモンド膜を表面に取り付け、接合しなければならない。
続きを表示(約 2,600 文字)【0002】
ダイヤモンド膜を表面に接着する1つの従来公知の方法は、ろう付け化合物、例えば4047-F Temper Aluminumを利用することである。そのようなろう付け化合物は、ダイヤモンド膜の間で溶融及び再凝固して、膜を表面に保持することができる。残念ながら、典型的なろう付け化合物は、典型的にはダイヤモンド膜及び/または取付け表面からの異なる熱膨張係数を有するか、またはより高い温度で液化するので、それらの熱サイクルの範囲が限定される。そのような特性は、応力を受けた接合及び/または不具合をもたらす。
【発明の概要】
【0003】
セラミック複合層と、ダイヤモンド膜層と、ダイヤモンド膜層をセラミック複合層に接合する炭化ケイ素接合層とを含む接合ダイヤモンド複合材が、本明細書に開示される。本開示の一態様では、セラミック複合層は、炭化ケイ素を含むマトリックスと共に接合された複数のダイヤモンド粒子を含む。本開示の別の態様では、マトリックスが炭化ケイ素接合層に接続される。本開示の別の態様では、マトリックスの炭化ケイ素が、炭化ケイ素接合層に接合される。
【0004】
本開示の一態様において、ダイヤモンド粒子は、約10ミクロン~約120ミクロンの中央粒径(D50)を有する。本開示の別の態様では、セラミック複合層は、約50体積%~約75体積%のダイヤモンド粒子を含む。本開示のさらに別の態様では、炭化ケイ素接合層は、セラミック複合層とダイヤモンド膜層との間で測定した場合、約20ミクロン~約200マイクロメートルという平均の厚さである。本開示のさらに別の態様では、炭化ケイ素接合層は、10体積%未満という残留元素のケイ素を含む。
【0005】
ダイヤモンド膜層をセラミック複合層に接合する方法であって、ダイヤモンド膜層をセラミックプリフォーム上に配置することであって、セラミックプリフォームは、ダイヤモンド粒子と炭素含有バインダとを含む、配置すること、セラミックプリフォームを溶融シリコンに曝すこと、及びセラミック複合層、及びセラミック複合層にダイヤモンド膜を接合する炭化ケイ素接合層を形成するために、溶融シリコンを、ダイヤモンド膜及びセラミックプリフォームと反応させること、を含む方法が、本明細書に開示される。本開示の一態様では、セラミック複合層は、炭化ケイ素を含むマトリックスと共に接合された複数のダイヤモンド粒子を含む。本開示の別の態様では、反応させるステップは、ダイヤモンド膜層の少なくとも一部を炭化ケイ素接合層に変換する。本開示のさらに別の態様では、セラミックプリフォームは、炭素含有バインダを含み、反応させるステップは、炭素含有バインダの少なくとも一部を炭化ケイ素に変換する。
【0006】
本開示の一態様では、セラミックプリフォームは、曝すステップ及び反応させるステップよりも前に、炭化ケイ素をさらに含む。本開示の別の態様では、反応させるステップは、真空下の高温で行われ、絶対的な圧力は約110パスカル未満であり、高温は約1680Kより高い。本開示の一態様では、開示される方法は、毛管作用により、ダイヤモンドプリフォームを通してダイヤモンド膜に向かって溶融シリコンを引き込むことを含む。本開示の別の態様では、曝すステップは、セラミックプリフォームをプリフォームフィーダ媒体上に配置し、プリフォームフィーダ媒体を溶融シリコンと接触させることを含む。
【0007】
本開示の一態様では、反応させるステップは、実質的にすべての炭素バインダを炭化ケイ素に変換するのに十分な時間の間に完了する。本開示の別の態様では、期間は約30分~約10時間である。本開示のさらに別の態様では、方法は、約10ミクロン~約120ミクロンの中央粒径(D50)を有するダイヤモンド粒子を利用する。本開示の一態様では、セラミック複合層は、約50体積%~約75体積%のダイヤモンド粒子を含む。本開示の別の態様では、開示の方法は、セラミック複合層とダイヤモンド膜層との間で測定した場合、約20ミクロン~約200マイクロメートルという平均の厚さである炭化ケイ素接合層を生成する。本開示のさらに別の態様では、セラミック複合層及び炭化ケイ素接合層の各々は、約10体積%未満という残留元素のケイ素を含む。本開示の別の態様では、開示される方法で利用されるダイヤモンド膜層は、約500ミクロン~約2300ミクロンの厚さを有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、開示の実施形態による、接合ダイヤモンド複合材の概略図を示す。
図2は、開示の実施形態による、接合ダイヤモンド複合材の走査型電子顕微鏡による断面図を示す。
図3は、開示の実施形態による、接合ダイヤモンド複合材を形成する方法を示す。
図4は、開示の実施形態による、図3の方法の中間ステップを概略的に表したものを示す。
図5は、開示の実施形態による、図3の方法の中間ステップを概略的に表したものを示す。
図6は、開示の実施形態による、図3の方法の中間ステップを概略的に表したものを示す。
図7は、開示の実施形態による、接合ダイヤモンド複合材の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細に開示されるのは、従来技術のものと比較して有利な熱的特性を設ける接合ダイヤモンド複合材及びその製造方法である。
【0010】
図1及び図2は、例示的な接合ダイヤモンド複合材100を示す。図1は、拡大縮小して描かれたものではない例示的な接合ダイヤモンド複合材100を概略的に表したものを示す。図2は、例示的な接合ダイヤモンド複合材100の断面の走査型電子顕微鏡画像(拡大縮小)を示すが、図2は、例示的な接合ダイヤモンド複合材100全体の拡大部分のみを示す。接合ダイヤモンド複合材100は、例えば、セラミック複合層110と、ダイヤモンド膜層130と、ダイヤモンド膜層130とセラミック複合層110とを接合する接合層120とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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