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公開番号2024103004
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023007117
出願日2023-01-20
発明の名称防災用車両
出願人帝国繊維株式会社
代理人個人
主分類F02D 41/08 20060101AFI20240725BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】投光器および作業関連の車載電気機器の全体で消費電力が大きい場合であっても、補機用バッテリのバッテリ上がりを防ぎ、消防活動や救助活動が制限されることのない防災用車両を提供する。
【解決手段】走行用エンジン8によって駆動されるオルタネータ14と、補機用バッテリ16と、投光器4および車載電気機器18と、走行用エンジン8から動力取出装置11によって取り出された動力により駆動される油圧作業装置15と、投光器4および車載電気機器18に対する補機用バッテリ16の電力供給の制御および油圧作業装置15の制御を行う架装物主制御部21とを備える。架装物主制御部21は、バッテリ電圧が所定の閾値を下回り、作動状態判定部21bによって油圧作業装置15が動作していないと判定し、さらに、停車状態判定部21cによって停車中であると判定した場合に、エンジン回転数をアイドリングより上昇させる発電量増加モードを行う。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
走行用エンジンと、前記走行用エンジンの動力によって駆動されるオルタネータと、前記オルタネータによって充電される補機用バッテリと、前記補機用バッテリの電力により作動する投光器および車載電気機器と、前記走行用エンジンから動力取出装置によって取り出された動力により駆動される油圧作業装置と、前記投光器および前記車載電気機器に対する前記補機用バッテリの電力供給の制御および前記油圧作業装置の制御を行う架装物主制御部と、を備え、
前記架装物主制御部は、前記補機用バッテリのバッテリ残量を取得するバッテリ残量取得部と、前記油圧作業装置の作動状態を判定する作動状態判定部と、を有し、
前記架装物主制御部は、前記バッテリ残量取得部によって取得された前記バッテリ残量が所定の閾値を下回り、かつ、前記作動状態判定部によって前記油圧作業装置が動作していないと判定した場合に、前記走行用エンジンのエンジン回転数をアイドリングより上昇させる発電量増加モードを行うように構成した、
ことを特徴とする防災用車両。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記架装物主制御部は、前記エンジン回転数をアイドリングより上昇させてから所定時間経過後に前記エンジン回転数をアイドリングに戻し、前記バッテリ残量が前記閾値を下回っているかどうかを判定するように構成した、
ことを特徴とする請求項1に記載の防災用車両。
【請求項3】
前記架装物主制御部は、停車中であるか否かを判定する停車状態判定部を有し、
前記架装物主制御部は、前記バッテリ残量が所定の閾値を下回るとともに前記油圧作業装置が動作しておらず、さらに、前記停車状態判定部によって停車中であると判定した場合に、前記発電量増加モードを行うように構成した、
ことを特徴とする請求項2に記載の防災用車両。
【請求項4】
前記架装物主制御部は、前記動力取出装置のオンオフを切り替えるPTOスイッチと電気的に接続され、
前記作動状態判定部は、前記PTOスイッチがオフの場合に前記油圧作業装置が動作していないと判定するように構成した、
ことを特徴とする請求項3に記載の防災用車両。
【請求項5】
前記架装物主制御部は、パーキングブレーキのオンオフを切り替えるパーキングブレーキスイッチと電気的に接続され、
前記停車状態判定部は、前記パーキングブレーキスイッチがオンの場合に停車中であると判定するように構成した、
ことを特徴とする請求項3または4に記載の防災用車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーン装置等の油圧作業装置と投光器とを搭載した防災用車両に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、火災や災害時において、消防活動や救助活動を円滑に支援するための防災用車両が用いられている。防災用車両としては、クレーン装置やウインチ装置等の油圧作業装置と、投光器と、活動支援のための必要な機材を収納するための収納庫とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
防災用車両には、投光器の他に、走行や作業のために使用される各種の車載電気機器が搭載されている。従来の防災用車両には、投光器および車載電気機器への電力供給が、補器用バッテリから行われるものがあった。補機用バッテリは、走行関連の車載電気機器に電力を供給するためにシャシメーカーが設けたものであり、オルタネータの発電電力によって充電される。オルタネータは、走行用エンジンの動力がオルタネータベルトを介して伝達されることによって駆動される。オルタネータは、シャシメーカーによって設けられる。オルタネータは、補機用バッテリを充電することによって、投光器や車載電気機器への電力供給を行って補機用バッテリのバッテリ残量を一定レベルに維持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-008146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の防災用車両では、消防活動や救助活動の間、投光器や作業関連の車載電気機器は、走行用エンジンの停止状態またはアイドリング状態で使用されていた。この際、投光器の他、消費電力の大きい複数の車載電機器を同時に使用することがあった。そのため、走行用エンジンをアイドリング状態にしてオルタネータにより補機用バッテリを充電しながら機器を使用した場合であっても、消費電力がオルタネータの発電量を上回ることがあった。そして、投光器および車載電気機器の全体の消費電力がオルタネータの発電量を上回った状態が長く続くと、バッテリ上がりが生じるおそれがあった。これにより、従来では、投光器および作業関連の車載電気機器の搭載数が制限されたり、消防活動や救助活動の時間が制限されたりするという問題があった。
【0006】
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、その目的は、投光器および作業関連の車載電気機器の全体で消費電力が大きい場合であっても、補機用バッテリのバッテリ上がりを防ぎ、消防活動や救助活動が制限されることのない防災用車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために本明細書に開示する発明は、以下のように構成されている。すなわち、第1の発明は、走行用エンジンと、前記走行用エンジンの動力によって駆動されるオルタネータと、前記オルタネータによって充電される補機用バッテリと、前記補機用バッテリの電力により作動する投光器および車載電気機器と、前記走行用エンジンから動力取出装置によって取り出された動力により駆動される油圧作業装置と、前記投光器および前記車載電気機器に対する前記補機用バッテリの電力供給の制御および前記油圧作業装置の制御を行う架装物主制御部と、を備え、前記架装物主制御部は、前記補機用バッテリのバッテリ残量を取得するバッテリ残量取得部と、前記油圧作業装置の作動状態を判定する作動状態判定部と、を有し、前記架装物主制御部は、前記バッテリ残量取得部によって取得された前記バッテリ残量が所定の閾値を下回り、かつ、前記作動状態判定部によって前記油圧作業装置が動作していないと判定した場合に、前記走行用エンジンのエンジン回転数をアイドリングより上昇させる発電量増加モードを行うように構成したことを特徴とする。
【0008】
第1の発明によれば、補機用バッテリのバッテリ残量が所定の閾値を下回り、かつ、油圧作業装置が動作していない場合に、走行用エンジンのエンジン回転数をアイドリングより上昇させる発電量増加モードが行われる。この構成により、バッテリ残量が所定の閾値を下回るとオルタネータの発電量を増加させることができる。これにより、消防活動や救助活動の活動中に使用される投光器および作業関連の車載電気機器の全体の消費電力が大きくなったとしても、その消費電力よりもオルタネータで発電される電力の方が大きくなるようにできる。これにより、バッテリ残量が活動中に閾値よりも減少していくことを防ぐことができ、活動中における投光器および作業関連の車載電気機器の数や活動時間が制限されることのない防災用車両にできる。
【0009】
また、油圧作業装置は、走行用エンジンから動力取出装置によって取り出された動力により駆動されるところ、油圧作業装置が動作していない場合に、走行用エンジンのエンジン回転数をアイドリングより上昇させる。これにより、走行用エンジンのエンジン回転数が油圧作業装置の動作中に不適切に上昇して油圧作業装置の動作に不具合が生じることを防止することができ、安全である。一方で、油圧作業装置の使用時には、油圧作業装置の油圧アクチュエータに十分な作動油を供給するために、油圧アクチュエータの動作に合わせて走行用エンジンのエンジン回転数を上昇させることが一般的である。これにより、油圧作業装置を使用した活動中は、油圧アクチュエータの動作に合わせてオルタネータの発電量が増加するので、バッテリ残量が活動中に閾値よりも減少していくことを防ぐことができる。
【0010】
第2の発明では、第1の発明において、前記架装物主制御部は、前記エンジン回転数をアイドリングより上昇させてから所定時間経過後に前記エンジン回転数をアイドリングに戻し、前記バッテリ残量が前記閾値を下回っているかどうかを判定するように構成したことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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