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公開番号2024089983
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205575
出願日2022-12-22
発明の名称感覚提示装置およびプログラム
出願人日本放送協会
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G06F 3/01 20060101AFI20240627BHJP(計算;計数)
要約【課題】ユーザーの動きの位置の範囲等を極度に制限することなく、ユーザーに対して視覚や聴覚以外の感覚の提示をコントロールすることのできる感覚提示装置を提供する。
【解決手段】感覚提示装置は、帯電手段と、感覚制御部とを備える。帯電手段は、コロナ放電現象を起こして対象を帯電させる。感覚制御部は、帯電手段におけるコロナ放電の強さを制御する。なお、感覚提示装置は、前記対象が帯電した電荷を放電させるために前記対象に装着可能とした放電手段と、前記放電手段からアースへの接続のオン/オフを切り替えるスイッチとをさらに備えてもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コロナ放電現象を起こして対象を帯電させる帯電手段と、
前記帯電手段におけるコロナ放電の強さを制御する感覚制御部と、
を備える感覚提示装置。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記帯電手段がコロナ放電を起こす方向に設けられておりアースに接続された導電性マット、
をさらに備える請求項1に記載の感覚提示装置。
【請求項3】
前記対象が帯電した電荷を放電させるために前記対象に装着可能とした放電手段と、
前記放電手段からアースへの接続のオン/オフを切り替えるスイッチと、
をさらに備え、
前記感覚制御部は、前記スイッチのオン/オフを切り替える制御を行う、
請求項1に記載の感覚提示装置。
【請求項4】
前記感覚制御部は、前記対象の向きを検知し、前記対象の向きに応じて前記コロナ放電の強さを制御する、
請求項1に記載の感覚提示装置。
【請求項5】
前記感覚制御部は、映像を含んだ仮想現実コンテンツを出力するとともに、当該仮想現実コンテンツが想定する仮想空間における前記対象の向きと前記仮想空間内における仮想ターゲットの向きとの関係に応じて、前記コロナ放電の強さを制御する、
請求項4に記載の感覚提示装置。
【請求項6】
前記感覚制御部は、前記仮想空間における前記対象と前記仮想ターゲットとの間の距離にも応じて、前記コロナ放電の強さを制御する、
請求項5に記載の感覚提示装置。
【請求項7】
コロナ放電現象を起こして対象を帯電させる帯電手段におけるコロナ放電の強さを制御する感覚制御部、
としてコンピューターを機能させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、感覚提示装置およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、VR(バーチャルリアリティ(Virtual Reality),仮想現実)やAR(オーグメンテッドリアリティ(Augmented Reality),拡張現実)に関する研究においては、視野外問題(out-of-view problem)という課題がある。視野外問題は、VRやARをユーザーに対して提示している状況において、視野外のオブジェクトをどのように気付かせるかという問題である。
【0003】
非特許文献1や非特許文献2には、ユーザーの視線(視野)が所望のオブジェクトの方向に向かうように誘導するために、視覚的あるいは聴覚的な補助情報を提示する技術が記載されている。例えば視覚を用いる場合には、ユーザーの視野内に矢印を表示させるといったことが行われる。また、聴覚を用いる場合には、空間音響を利用することなどが行われる。
【0004】
また、非特許文献3や非特許文献4には、静電気を用いてユーザーに感覚を与えるための技術が記載されている。静電気力による体性感覚刺激を提示することによってユーザーの注意を視野外に誘導できることは有効である。非特許文献3の図1、図2、図3などには、前腕部に静電気を帯電させて前腕表面の体毛を逆立たせるためのデバイスが記載されている。また、非特許文献4の図2などには、被験者の前腕部を置くことによって静電気を帯電させるためのシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Uwe Gruenefeld, Abdallah El Ali, Wilko Heuten, and Susanne Boll, Visualizing out-of-view objects in head-mounted augmented reality, In Proceedings of the 19th International Conference on Human-Computer Interaction with Mobile Devices and Services (MobileHCI ’17), Association for Computing Machinery, Article 81, 1-7, 2017年,https://doi.org/10.1145/3098279.3122124
Yuki Harada, Junji Ohyama, Quantitative evaluation of visual guidance effects for 360-degree directions, Virtual Reality (2022) 26:759-770, 2021年, https://doi.org/10.1007/s10055-021-00574-7
Shogo Fukushima and Hiroyuki Kajimoto, Facilitating a surprised feeling by artificial control of piloerection on the forearm, In Proceedings of the 3rd Augmented Human International Conference (AH ’12), Association for Computing Machinery, Article 8, 1-4, 2012年, https://doi.org/10.1145/2160125.2160133
Mikiko Karasawa and Hiroyuki Kajimoto, Presentation of a Feeling of Presence Using an Electrostatic Field: Presence-like Sensation Presentation Using an Electrostatic Field, In Extended Abstracts of the 2021 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI EA '21), Association for Computing Machinery, Article 285, 1-4, 2021年, https://doi.org/10.1145/3411763.3451762
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の従来技術にはさらに次のような問題がある。非特許文献1や非特許文献2に記載された技術のように、ユーザーの視線(視野)を特定の方向に誘導するために視覚的あるいは聴覚的な補助情報(矢印の表示や、空間音響の使用など)を用いると、それらの補助情報が、本来の映像コンテンツや音声コンテンツに干渉してしまうという問題がある。また、非特許文献3や非特許文献4に記載された技術では、ユーザーの位置を制限する必要があった。つまり、従来技術による静電気提示装置は、高電圧を扱うものであるため、ユーザーの安全のためにユーザーが動ける範囲を制限していた。例えば、前腕部の位置を、静電気を与えるための装置の位置に固定することにより、ユーザーが動ける範囲を制限していた。つまり、ユーザーがある程度自由に動くことを前提としたVR/ARの環境では、非特許文献3や非特許文献4の技術を利用することが困難あるいは不可能であった。
【0007】
つまり、従来技術による静電気力の提示装置では、ユーザー(対象者)の動作は制限されることになる。従来技術による装置からユーザーが10センチメートル(cm)程度以上離れると、静電気力が低下することがわかっており、例えば360度VR映像視聴に合わせて静電気力を提示することは簡単ではないという問題があった。
【0008】
なお、例として説明したVRやARの用途に限らず、視覚や聴覚以外の方法を用いて、自由に動くことのできるユーザーに対して特定の感覚を提示できるようにできれば有用である。
【0009】
本発明は、上記のような事情を考慮して為されたものであり、ユーザー(感覚提示対象者)の動きの位置の範囲を極度に制限することなく、ユーザーに対して提示する感覚をコントロールすることのできる感覚提示装置およびプログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
[1]上記の課題を解決するため、本発明の一態様による感覚提示装置は、コロナ放電現象を起こして対象を帯電させる帯電手段と、前記帯電手段におけるコロナ放電の強さを制御する感覚制御部と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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