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公開番号2024087588
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022202486
出願日2022-12-19
発明の名称鍵盤楽器および鍵盤楽器の製造方法
出願人ヤマハ株式会社
代理人弁理士法人旺知国際特許事務所
主分類G10C 3/12 20060101AFI20240624BHJP(楽器;音響)
要約【課題】鍵盤楽器について美観に優れた意匠を提供する。
【解決手段】鍵盤楽器100は、木質材を含む複数の鍵10を具備する。複数の鍵10は、幹音の発音のために操作される第1演奏面を有する複数の幹音鍵11と、派生音の発音のために操作される第2演奏面を有する複数の派生音鍵12とを含む。第1演奏面と第2演奏面とにおいて、L*a*b*色空間におけるSCI方式による測色値について、
条件1:ΔE*ab≦17、および、
条件2:ΔH*<15、かつ、かつ、-1.7<L*/c*<1.7
の少なくも一方が成立する。第1演奏面と第2演奏面とは、光反射率または表面粗さの少なくとも一方が相違する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
木質材を含む複数の鍵を具備し、
前記複数の鍵は、
幹音の発音のために操作される第1演奏面を有する複数の幹音鍵と、
派生音の発音のために操作される第2演奏面を有する複数の派生音鍵とを含み、
前記第1演奏面と前記第2演奏面とにおいて、L
*

*

*
色空間におけるSCI方式による測色値について、
条件1:ΔE
*
ab≦17、および、
条件2:ΔH
*
<15、かつ、-1.7<L
*
/c
*
<1.7
の少なくも一方が成立し、
前記第1演奏面と前記第2演奏面とは、光反射率または表面粗さの少なくとも一方が相違する
鍵盤楽器。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記第1演奏面の色を決定づける材料と、前記第2演奏面の色を決定づける材料とが共通する
請求項1の鍵盤楽器。
【請求項3】
前記第1演奏面および前記第2演奏面は、同じ樹種の木質材を含む
請求項2の鍵盤楽器。
【請求項4】
前記幹音鍵は、特定の樹種の木質材とプラスチックとが混合された複合材料により形成された成形体であり、
前記派生音鍵は、前記特定の樹種の木質材により形成された成形体である
請求項1の鍵盤楽器。
【請求項5】
前記第1演奏面と前記第2演奏面との間において、L
*

*

*
色空間におけるSCE方式による測色値についてΔE
*
ab≧1が成立する
請求項1の鍵盤楽器。
【請求項6】
前記幹音鍵のうち前記第1演奏面以外の表面は、特定の樹種の木質材とプラスチックとが混合された複合材料により形成された成形体の成形面で構成され、かつ、前記第1演奏面は、前記成形面が除去された吸湿面である
請求項1の鍵盤楽器。
【請求項7】
複数の鍵組立体を具備し、
前記複数の鍵組立体の各々は、
木質材を含む材料により形成された前記派生音鍵と、
木質材を含まない材料により形成され、前記派生音鍵を支持する支持部とを含む
請求項1の鍵盤楽器。
【請求項8】
前記支持部は、前記派生音鍵の変位に連動して他部材に対して摺動する摺動部を含む
請求項7の鍵盤楽器。
【請求項9】
前記支持部は、前記派生音鍵の変位に連動して弾性変形する変形部を含む
請求項7の鍵盤楽器。
【請求項10】
前記複数の鍵組立体の各々における前記変形部は、ひとつの連結部材に連結される
請求項9の鍵盤楽器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、鍵盤楽器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えばピアノ等の鍵盤楽器の鍵に関する各種の技術が従来から提案されている。例えば特許文献1には、染色済の木粉と樹脂と顔料とを含む材料により鍵盤楽器の黒鍵を成形する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-242792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
鍵盤楽器の鍵盤は、複数の白鍵と複数の黒鍵とが配列された構造である。以上の構造は周知の意匠であるが、例えば色の統一感等の多面的な観点から改善の余地はある。以上の事情を考慮して、本開示のひとつの態様は、鍵盤楽器について美観に優れた意匠を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本開示のひとつの態様に係る鍵盤楽器は、木質材を含む複数の鍵を具備し、前記複数の鍵は、幹音の発音のために操作される第1演奏面を有する複数の幹音鍵と、派生音の発音のために操作される第2演奏面を有する複数の派生音鍵とを含み、前記第1演奏面と前記第2演奏面とにおいて、L
*

*

*
色空間におけるSCI方式による測色値について、
条件1:ΔE
*
ab≦17、および
条件2:ΔH
*
<15、かつ、-1.7<L
*
/c
*
<1.7
の少なくも一方が成立し、前記第1演奏面と前記第2演奏面とは、光反射率または表面粗さの少なくとも一方が相違する。
【0006】
本開示のひとつの態様に係る鍵盤楽器の製造方法は、木質材とプラスチックとを含む複合材料の射出成形により成形体を形成し、前記成形体における成形面の一部を除去することで、鍵盤楽器の鍵のうち演奏者が楽音の発音のために接触する演奏面を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態における鍵盤楽器の斜視図である。
鍵盤楽器の内部的な構成を例示するブロック図である。
鍵盤の一部を拡大した平面図である。
鍵盤の正面図である。
幹音鍵の側面図である。
鍵組立体の側面図である。
各鍵の取付部の近傍を拡大した平面図である。
幹音鍵を製造する工程のフローチャートである。
派生音鍵を製造する工程のフローチャートである。
幹音鍵ユニットの平面図である。
派生音鍵ユニットの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A:第1実施形態
図1は、第1実施形態に係る鍵盤楽器100の斜視図である。鍵盤楽器100は、演奏者による演奏に応じて楽音を放射する電子楽器である。第1実施形態の鍵盤楽器100は、鍵盤1と支持体2とを具備する電子ピアノである。
【0009】
鍵盤1は、相異なる音高に対応する複数の鍵10を含む。各鍵10は、演奏者による押鍵および離鍵の操作を受付ける演奏操作子である。すなわち、演奏者は、所望の音高の楽音を発音するために各鍵10に順次に接触する。複数の鍵10は、X軸に沿って配列される。X軸は、演奏者の左右の方向に延在する軸線である。また、図1のY軸は、水平面内においてX軸に直交する軸線である。すなわち、Y軸は、演奏者の前後の方向に延在する。各鍵10は、Y軸の方向に長尺な部材である。
【0010】
鍵盤1を構成する複数の鍵10は、複数の幹音鍵11と複数の派生音鍵12とに区別される。すなわち、鍵盤1は、複数の幹音鍵11と複数の派生音鍵12とで構成される。各幹音鍵11は、幹音に対応する鍵であり、各派生音鍵12は、派生音に対応する鍵である。幹音は、音律において基礎となる楽音であり、具体的にはシャープ(♯)またはフラット(♭)等の変化記号が付加されていない楽音(C,D,E,F,G,A,B)を意味する。各幹音鍵11は、一般的な白黒の鍵盤における白鍵(長鍵)に対応する。他方、派生音は、音律において幹音以外の楽音であり、具体的には変化記号が付加された楽音(C#,D#,F#,G#,A#)を意味する。各派生音鍵12は、一般的な白黒の鍵盤における黒鍵(短鍵)に対応する。
(【0011】以降は省略されています)

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