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公開番号2024085645
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200271
出願日2022-12-15
発明の名称タイヤ空気圧監視システム
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類B60C 23/04 20060101AFI20240620BHJP(車両一般)
要約【課題】消費電力を抑えつつ、駐車中であっても現状に即したタイヤ空気圧を取得可能なタイヤ空気圧監視システム(TPMS)を提供する。
【解決手段】TPMSは、センサユニット2a~2dと車載機3との双方向通信が可能になっている。車載機3は、フレームに双方向コマンドが示されている場合はセンサユニット2a~2dにおけるタイヤ空気圧に関する検知データの送信間隔が定期送信間隔よりも長くなるように次回のタイヤ空気圧の取得タイミングを設定する。そして、取得タイミングに対応する時刻データをレスポンス信号に付加して送信する。各センサユニット2a~2dは、車両の徐行・停車状態になると、双方向コマンドを示すフレームを作成して送信する。そして、双方向コマンドに対応するレスポンス信号を受信すると、定期送信間隔ではなくレスポンス信号に付加された時刻データに対応する取得タイミングでフレームを送信する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両(1)のタイヤ空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムであって、
タイヤを含む複数の車輪(5a~5d)それぞれに対応して設けられた複数のセンサユニット(2a~2d)と、
車体(6)に設けられた車載機(3)と、を備え、
複数の前記センサユニットそれぞれは、前記タイヤ空気圧を示す検出信号を出力する圧力センサ(21a)と、前記タイヤ空気圧を示す検出信号を信号処理して前記タイヤ空気圧に関する検知データとして格納し、且つ、単方向コマンドと双方向コマンドの一方を示すフレームを作成して所定の定期送信間隔で送信を行わせる第1制御部(22)と、前記フレームの送信および前記車載機から送信されるレスポンス信号の受信を行う第1送受信部(23)と、を有し、
前記車載機は、前記フレームの受信および前記レスポンス信号の送信を行う第2送受信部(32)と、前記第2送受信部で受信した前記フレームに格納された前記検知データに基づいて前記タイヤ空気圧を検出する第2制御部(33)と、を有し、
前記第2制御部は、前記フレームに前記双方向コマンドが示されている場合は前記センサユニットにおける前記検知データの送信間隔が前記定期送信間隔よりも長くなるように次回の前記タイヤ空気圧の取得タイミングを設定するとともに、設定した前記取得タイミングに対応する時刻データを前記レスポンス信号に付加して前記第2送受信部から送信させ、前記車両の起動スイッチがオフされると、次回の前記取得タイミングが到来するまでの間、前記センサユニットからの前記フレームを受信する動作を一時的に停止させるようになっており、
前記第1制御部は、前記車両の徐行・停車状態になると、前記双方向コマンドを示す前記フレームを作成して前記第1送受信部から送信させ、前記双方向コマンドに対応する前記レスポンス信号を受信すると、前記定期送信間隔ではなく前記レスポンス信号に付加された前記時刻データに対応する前記取得タイミングで前記検知データを含む前記フレームを作成して前記第1送受信部から送信させる、タイヤ空気圧監視システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第2制御部は、前記双方向コマンドを示す前記フレームを受信した際に、前記タイヤ空気圧の変動傾向、前記車両の運転状態、前記車両が駐車されてからの経過時間の少なくとも1つに応じて、前記取得タイミングを変化させる、請求項1に記載のタイヤ空気圧監視システム。
【請求項3】
前記第2制御部は、前記起動スイッチがオフされた際に、複数の前記センサユニットの少なくとも1つの前記取得タイミングが未設定の場合には、所定の受信継続時間を設定し、前記受信継続時間が経過するまで前記フレームの受信動作および前記レスポンス信号の送信動作を継続させる、請求項1または2に記載のタイヤ空気圧監視システム。
【請求項4】
前記受信継続時間は、前記取得タイミングが未設定となる前記センサユニットの数に、前記徐行・停車状態における前記定期送信間隔を乗じた値以上に設定される、請求項3に記載のタイヤ空気圧監視システム。
【請求項5】
前記第2制御部は、前記フレームに前記双方向コマンドが示されている場合には複数の前記センサユニット毎に異なる前記取得タイミングを設定し、設定した前記取得タイミングに対応する前記時刻データを前記レスポンス信号に付加して前記第2送受信部から送信させる、請求項1または2に記載のタイヤ空気圧監視システム。
【請求項6】
前記第2制御部は、前記双方向コマンドを示す前記フレームの受信から前記時刻データを含む前記レスポンス信号の送信までの一連の動作が、少なくとも2つの前記センサユニットに対して連続して実施されるように前記取得タイミングを設定する、請求項1または2に記載のタイヤ空気圧監視システム。
【請求項7】
前記第2制御部は、一部の前記センサユニットに対する前回の前記取得タイミングが他の前記センサユニットに対する前回の前記取得タイミングと基準時間以上離れている場合、一部の前記センサユニットについては前記一連の動作が連続しないように前記取得タイミングを設定する、請求項6に記載のタイヤ空気圧監視システム。
【請求項8】
前記車載機は、前記起動スイッチがオフされている場合であっても、複数の前記センサユニット以外の他の機器からの要求に応じて前記タイヤ空気圧を含む情報を発信可能になっている、請求項1または2に記載のタイヤ空気圧監視システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、タイヤ空気圧監視システム(以下、TPMSとも呼ぶ)に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、TPMSとして、車載機とセンサユニットの双方に送受信部を設け、停車中にセンサユニットから双方向コマンドを示すフレームを送信し、これに対する車載機からのレスポンスがない場合にフレーム送信を停止させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-179752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示されたTPMSは、駐車によって車載機の動作が停止されると、センサユニットも連動して停止するため、駐車中に、現状に即したタイヤ空気圧を取得することができない。この場合、例えば、駐車中に現状に即したタイヤ空気圧に確認したくもできかったり、乗車直後に現状に即したタイヤ空気圧が表示されず、車両の走行前に安全確認ができなかったりする。
【0005】
本開示は、消費電力を抑えつつ、駐車中であっても現状に即したタイヤ空気圧を取得可能なTPMSを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、
車両(1)のタイヤ空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムであって、
タイヤを含む複数の車輪(5a~5d)それぞれに対応して設けられた複数のセンサユニット(2a~2d)と、
車体(6)に設けられた車載機(3)と、を備え、
複数のセンサユニットそれぞれは、タイヤ空気圧を示す検出信号を出力する圧力センサ(21a)と、タイヤ空気圧を示す検出信号を信号処理してタイヤ空気圧に関する検知データとして格納し、且つ、単方向コマンドと双方向コマンドの一方を示すフレームを作成して所定の定期送信間隔で送信を行わせる第1制御部(22)と、フレームの送信および車載機から送信されるレスポンス信号の受信を行う第1送受信部(23)と、を有し、
車載機は、フレームの受信およびレスポンス信号の送信を行う第2送受信部(32)と、第2送受信部で受信したフレームに格納された検知データに基づいてタイヤ空気圧を検出する第2制御部(33)と、を有し、
第2制御部は、フレームに双方向コマンドが示されている場合はセンサユニットにおける検知データの送信間隔が定期送信間隔よりも長くなるように次回のタイヤ空気圧の取得タイミングを設定するとともに、設定した取得タイミングに対応する時刻データをレスポンス信号に付加して第2送受信部から送信させ、車両の起動スイッチがオフされると、次回の前記取得タイミングが到来するまでの間、センサユニットからのフレームを受信する動作を一時的に停止させるようになっており、
第1制御部は、車両の徐行・停車状態になると、双方向コマンドを示すフレームを作成して第1送受信部から送信させ、双方向コマンドに対応するレスポンス信号を受信すると、定期送信間隔ではなくレスポンス信号に付加された時刻データに対応する取得タイミングで検知データを含むフレームを作成して第1送受信部から送信させる。
【0007】
これによると、駐車中であっても、車載機で設定された取得タイミングになると、センサユニットからタイヤ空気圧を含む検知データが車載機に送信される。この取得タイミングは、駐車中におけるセンサユニットから車載機への検知データの送信間隔が定期送信間隔よりも長くなるように設定されるので、駐車中におけるセンサユニットと車載機との通信頻度が抑制される。したがって、本開示のTPMSは、消費電力を抑えつつ、駐車中であっても現状に即したタイヤ空気圧を取得することができる。
【0008】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係るTPMSの概略構成図である。
センサユニットの構成を示すブロック図である。
車載機の構成を示すブロック図である。
センサ制御部が実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。
車載制御部が実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。
車載制御部が実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。
駐車中におけるタイヤ空気圧の変動傾向を説明するための説明図である。
次回取得時刻の求め方を説明するための説明図である。
駐車からの経過時間とフレーム取得の時間間隔との関係を説明するための説明図である。
タイヤ空気圧の変動傾向とフレーム取得の時間間隔との関係を説明するための説明図である。
車両の使用状態とフレーム取得の時間間隔との関係を説明するための説明図である。
フレーム取得の取得タイミングの重複による車載機とセンサユニット間の通信の衝突を説明するための説明図である。
フレーム取得の取得タイミングをずらした場合の車載機とセンサユニット間の通信を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の一実施形態について図1~図13に基づいて説明する。本実施形態では、本開示のTPMSを、4つの車輪5a~5dを有する車両1に適用した例について説明する。なお、図1の紙面上方向が車両1の前方、紙面下方が車両1の後方、紙面左右方向が車両1の左右方向となっている。また、4つの車輪5a~5dを区別して説明する場合等に、4つの車輪5a~5dを左前輪FL、右前輪FR、左後輪RL、右後輪RRと表記することがある。
(【0011】以降は省略されています)

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