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公開番号2024085303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2022199765
出願日2022-12-14
発明の名称信号処理装置、超音波センサ、及び車両
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類G01S 7/526 20060101AFI20240619BHJP(測定;試験)
要約【課題】風の影響による反射波信号の大きさの変動を抑制することができる信号処理装置を提供する。
【解決手段】信号処理装置(3)は、物体からの反射波に基づく反射波信号を生成するように構成された受信回路(5)と、前記反射波信号を包絡線検出した信号である包絡線検出信号を生成するように構成された包絡線検出回路(6)と、前記包絡線検出信号を微分増幅した信号である微分増幅信号を生成するように構成された微分増幅回路(7)と、第1信号と第2信号とのうち、どちらか一方を選択するように構成された選択回路(8)と、を備える。前記第1信号は、前記包絡線検出信号又は前記包絡線検出信号の遅延信号のいずれか一方である。前記第2信号は、前記微分増幅信号又は前記包絡線検出信号及び前記微分増幅信号の差分を用いて得られる信号のいずれか一方である。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
物体からの反射波に基づく反射波信号を生成するように構成された受信回路と、
前記反射波信号を包絡線検出した信号である包絡線検出信号を生成するように構成された包絡線検出回路と、
前記包絡線検出信号を微分増幅した信号である微分増幅信号を生成するように構成された微分増幅回路と、
第1信号と第2信号とのうち、どちらか一方を選択するように構成された選択回路と、
を備え、
前記第1信号は、前記包絡線検出信号又は前記包絡線検出信号の遅延信号のいずれか一方であり、
前記第2信号は、前記微分増幅信号又は前記包絡線検出信号及び前記微分増幅信号の差分を用いて得られる信号のいずれか一方である、信号処理装置。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記微分増幅回路は、前記微分増幅信号をクランプするように構成されている、請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項3】
前記包絡線検出信号は、前記反射波信号を上側包絡線検出した信号か、又は、前記反射波信号を上側包絡線検出した信号から前記反射波信号を下側包絡線検出した信号を引いて得られる信号かのいずれかであり、
前記選択回路は、前記第1信号と前記第2信号とのうち、小さい方を選択するように構成されている、請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項4】
前記微分増幅回路は、前記微分増幅信号が所定値を下回らないように前記微分増幅信号をクランプするように構成されている、請求項3に記載の信号処理装置。
【請求項5】
前記包絡線検出信号は、前記反射波信号を下側包絡線検出した信号か、又は、前記反射波信号を下側包絡線検出した信号から前記反射波信号を上側包絡線検出した信号を引いて得られる信号かのいずれかであり、
前記選択回路は、前記第1信号と前記第2信号とのうち、大きい方を選択するように構成されている、請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項6】
前記微分増幅回路は、前記微分増幅信号が所定値を上回らないように前記微分増幅信号をクランプするように構成されている、請求項5に記載の信号処理装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の信号処理装置と、
前記反射波を受け取るように構成された圧電素子と、
を備える、超音波センサ。
【請求項8】
請求項7に記載の超音波センサを備える、車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書中に開示されている発明は、信号処理装置、超音波センサ、及び車両に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
超音波センサは、超音波を発生させ、発生させた超音波が対象物に当たり超音波センサに帰ってくるまでの時間を測定し、測定した時間を用いて超音波センサから対象物までの距離を求める(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、反射波信号の大きさを測定することで、対象物の大きさ等の特徴を取得する超音波センサもある。反射波信号の大きさを測定する方法としては、図1に示すように閾値THを設けて、反射波信号S1が閾値THを超えた時間Tpwを測定する方法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-35323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図2は、超音波センサ100と対象物200との間に吹く風がない場合における超音波センサ100と対象物200との間の経路を示す図である。図3は、超音波センサ100と対象物200との間に吹く風がない場合における反射波信号S1の波形を示す図である。
【0006】
図4は、超音波センサ100と対象物200との間に吹く風Wがある場合における超音波センサ100と対象物200との間の経路を示す図である。図5は、超音波センサ100と対象物200との間に吹く風Wがある場合における反射波信号S1の波形を示す図である。
【0007】
対象物200から超音波センサ100に帰ってくる反射波は、経路A、B1、及びB2等の各反射波の合計になる。そして、図3及び図5に示すように、反射波信号S1は、経路A1の反射波に基づく信号、経路B1及びB2の反射波に基づく信号等の重ね合わせになる。
【0008】
超音波センサ100と対象物200との間に吹く風Wがある場合、風Wの影響による反射波の遅延量が経路B1と経路B2で異なる。これにより、図5に示す反射波信号S1は、図3に示す反射波信号S1と比較して、立下りの波形が崩れる。つまり、反射波信号S1の立下りの波形は、超音波センサ100と対象物200との間に吹く風Wの影響を受け易い。その結果、反射波信号S1の立下り時に反射波信号S1が閾値THを下回るタイミングが風Wの影響によってばらつき、対象物の大きさ等の特徴に関する情報もばらつくことになる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る信号処理装置は、物体からの反射波に基づく反射波信号を生成するように構成された受信回路と、前記反射波信号を包絡線検出した信号である包絡線検出信号を生成するように構成された包絡線検出回路と、前記包絡線検出信号を微分増幅した信号である微分増幅信号を生成するように構成された微分増幅回路と、第1信号と第2信号とのうち、どちらか一方を選択するように構成された選択回路と、を備える。前記第1信号は、前記包絡線検出信号又は前記包絡線検出信号の遅延信号のいずれか一方である。前記第2信号は、前記微分増幅信号又は前記包絡線検出信号及び前記微分増幅信号の差分を用いて得られる信号のいずれか一方である。
【0010】
本開示に係る超音波センサは、上記構成の信号処理装置と、前記反射波を受け取るように構成された圧電素子と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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