TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024084947
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2022199166
出願日2022-12-14
発明の名称非接触給電システム、受電装置、および送電装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類H02J 50/12 20160101AFI20240619BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】給電を早期に開始することができる非接触給電システムを提供すること。
【解決手段】送電装置10から受電装置80に非接触で給電する非接触給電システム1であって、受電装置は、2次側共振回路81と、1次側コイルL1に放射する磁束を発生するための磁束生成用コイルL2と、磁束生成用コイルに電力を供給するパルス生成回路82と、パルス生成回路を制御する2次側制御回路85とを有する磁束生成回路86と、パルス生成回路に供給される電圧値と、2次側コイルに流れる電流値と、1次側コイルから発生する磁束の大きさとのうち少なくとも何れか1つを検出する2次側検出回路M2と、を有し、送電装置は、1次側検出回路によって、1次側コイルに鎖交する磁束の増加が検出された場合、待機状態から1次側コイルに送電電流を流す送電状態に移行し、磁束生成回路は、2次側検出回路の検出値を用いて、発生する磁束を調整する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
送電装置(10,210,310)から受電装置(80,280,380)に非接触で給電する非接触給電システム(1、201、301)であって、
前記送電装置は、
1次側コイル(L1)と、1次側コンデンサ(C1)とを有する1次側共振回路(12)と、
予め定められた動作周波数の交流電力を前記1次側共振回路に印加する交流電源(11)と、
前記1次側コイルに鎖交する磁束の大きさ、または、前記1次側コイル近傍の磁束の大きさを検出するための1次側検出回路(120)と、を有し、
前記受電装置は、
前記1次側コイルと磁気的に結合するための2次側コイル(L2)と、2次側コンデンサ(C2)とを有する2次側共振回路(81)と、
前記送電装置の待機状態において、前記1次側コイルへ放射する磁束を発生させるための磁束生成用コイル(L2)と、前記磁束生成用コイルに交流電力を供給するパルス生成回路(82)と、前記パルス生成回路を制御する2次側制御回路(85,285,385)とを有する磁束生成回路(86,286,386)と、
前記パルス生成回路に供給される電圧値と、前記2次側コイルまたは前記パルス生成回路に流れる電流値と、前記1次側コイルから発生する磁束の大きさとのうち少なくとも何れか1つを検出する2次側検出回路(M2,281,M3)と、を有し、
前記送電装置は、前記1次側検出回路によって、前記1次側コイルに鎖交する磁束、または、前記1次側コイル近傍の磁束の増加が検出された場合、前記待機状態から前記1次側コイルに送電電流を流す送電状態に移行し、
前記磁束生成回路は、前記2次側検出回路の検出値を用いて、発生する磁束を調整する、非接触給電システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の非接触給電システムであって、
前記受電装置は、さらに、
前記パルス生成回路に直流電力を供給するバッテリ(84)を有し、
前記2次側検出回路は、前記パルス生成回路に供給される電圧値としての前記バッテリの出力電圧値を検出する電圧検出回路である、非接触給電システム。
【請求項3】
請求項2に記載の非接触給電システムであって、
前記パルス生成回路は、インバータとして構成されており、
前記2次側制御回路は、前記パルス生成回路の駆動周波数とデューティ比との少なくとも何れか一方を調整することにより、発生する磁束を調整する、非接触給電システム。
【請求項4】
請求項2または3に記載の非接触給電システムであって、
前記2次側制御回路は、前記検出値が予め定められた範囲外である場合に、前記パルス生成回路による交流電力の供給を停止させる、非接触給電システム。
【請求項5】
請求項3に記載の非接触給電システムであって、
前記2次側制御回路は、非受電状態において、前記パルス生成回路から前記磁束生成用コイルに交流電力を供給させる供給駆動と、前記パルス生成回路に前記磁束生成用コイルへの交流電力の供給を休止させる休止駆動とを周期的に繰り返し、
前記送電装置は、
前記1次側検出回路によって、前記1次側コイルに鎖交する磁束、または前記1次側コイル近傍の磁束の増加が検出された後、前記休止駆動の期間中に前記送電状態に移行するための予め定められた待機時間経過後に、前記送電状態に移行する、非接触給電システム。
【請求項6】
請求項1に記載の非接触給電システムであって、
前記2次側検出回路は、前記1次側コイルで発生する磁束の大きさを検出する磁束検出回路である、非接触給電システム。
【請求項7】
請求項6に記載の非接触給電システムであって、
前記パルス生成回路はインバータとして構成されており、
前記2次側制御回路は、前記パルス生成回路の駆動周波数とデューティ比との少なくとも何れか一方を調整することにより、発生する磁束を調整する、非接触給電システム。
【請求項8】
請求項6または7に記載の非接触給電システムであって、
前記2次側制御回路は、前記検出値が予め定められた範囲外である場合に、前記パルス生成回路による交流電流の供給を停止させる、非接触給電システム。
【請求項9】
請求項7に記載の非接触給電システムであって、
前記2次側制御回路は、
前記パルス生成回路から前記磁束生成用コイルに交流電力を供給させる供給駆動と、前記パルス生成回路に前記磁束生成用コイルへの交流電力の供給を休止させる休止駆動とを周期的に繰り返し、
前記供給駆動を行った後、前記検出値が予め定められた磁束範囲内である場合に、前記休止駆動を予め定められた時間以上継続する、非接触給電システム。
【請求項10】
請求項6に記載の非接触給電システムであって、
前記2次側制御回路は、
前記検出値を用いて算出される結合係数を用いて、給電効率が最大となるように制御する、非接触給電システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、非接触給電装置、受電装置、および送電装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
送電側から受電側に電磁誘導により非接触にて給電を行う技術が種々提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の技術では、双方向無線通信を用いて、受電側である機器から送信される電磁界強度の測定結果を送電側である充電装置が受信することにより、充電装置は最適位置に移動した後、送電を開始する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-88178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、送電開始前の双方向無線通信でのやり取りに時間を要した場合に、送電開始が遅れるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
本開示の第1形態によれば、送電装置(10,210,310)から受電装置(80,280,380)に非接触で給電する非接触給電システム(1、201、301)が提供される。前記送電装置は、1次側コイル(L1)と、1次側コンデンサ(C1)とを有する1次側共振回路(12)と、予め定められた動作周波数の交流電力を前記1次側共振回路に印加する交流電源(11)と、前記1次側コイルに鎖交する磁束の大きさ、または、前記1次側コイル近傍の磁束の大きさを検出するための1次側検出回路(120)と、を有し、前記受電装置は、前記1次側コイルと磁気的に結合するための2次側コイル(L2)と、2次側コンデンサ(C2)とを有する2次側共振回路(81)と、前記送電装置の待機状態において、前記1次側コイルへ放射する磁束を発生させるための磁束生成用コイル(L2)と、前記磁束生成用コイルに交流電力を供給するパルス生成回路(82)と、前記パルス生成回路を制御する2次側制御回路(85,285,385)とを有する磁束生成回路(86,286,386)と、前記パルス生成回路に供給される電圧値と、前記2次側コイルまたは前記パルス生成回路に流れる電流値と、前記1次側コイルから発生する磁束の大きさとのうち少なくとも何れか1つを検出する2次側検出回路(M2,281,M3)と、を有し、前記送電装置は、前記1次側検出回路によって、前記1次側コイルに鎖交する磁束、または、前記1次側コイル近傍の磁束の増加が検出された場合、前記待機状態から前記1次側コイルに送電電流を流す送電状態に移行し、前記磁束生成回路は、前記2次側検出回路の検出値を用いて、発生する磁束を調整する。
【0007】
この形態によれば、送電装置は、磁束生成回路による1次側コイルに鎖交する磁束、または、1次側コイル近傍の磁束の増加を1次側検出回路で検出することにより、待機状態から送電状態に移行する。よって、非接触給電システムは、早期に非接触給電を開始することができる。また、磁束生成回路は、2次側検出回路の検出値を用いて、発生する磁束を調整することにより、磁束生成用コイルが発生する磁束の大きさを適切に制御することができる。
【0008】
本開示の第2形態によれば、送電装置(10,210,310)から非接触で給電される受電装置(80,280,380)が提供される。前記送電装置は、1次側コイル(L1)と、1次側コンデンサ(C1)とを有する1次側共振回路(12)と、予め定められた動作周波数の交流電力を前記1次側共振回路に印加する交流電源(11)と、前記1次側コイルに鎖交する磁束の大きさ、または、前記1次側コイル近傍の磁束の大きさを検出するための1次側検出回路(120)と、を有し、前記受電装置は、前記1次側コイルと磁気的に結合するための2次側コイル(L2)と、2次側コンデンサ(C2)とを有する2次側共振回路(81)と、前記送電装置の待機状態において、前記1次側コイルへ放射する磁束を発生させるための磁束生成用コイル(L2)と、前記磁束生成用コイルに交流電力を供給するパルス生成回路(82)と、前記パルス生成回路を制御する2次側制御回路(85,285,385)とを有する磁束生成回路(86,286,386)と、前記パルス生成回路に供給される電圧値と、前記2次側コイルまたは前記パルス生成回路に流れる電流値と、前記1次側コイルから発生する磁束の大きさとのうち少なくとも何れか1つを検出する2次側検出回路(M2,281,M3)と、を有し、前記送電装置は、前記1次側検出回路によって、前記1次側コイルに鎖交する磁束、または、前記1次側コイル近傍の磁束の増加が検出された場合、前記待機状態から前記1次側コイルに送電電流を流す送電状態に移行し、前記磁束生成回路は、前記2次側検出回路の検出値を用いて、発生する磁束を調整する。
【0009】
この形態によれば、送電装置は、磁束生成回路による1次側コイルに鎖交する磁束、または、1次側コイル近傍の磁束の増加を1次側検出回路で検出することにより、待機状態から送電状態に移行する。よって、非接触給電システムは、早期に非接触給電を開始することができる。また、磁束生成回路は、2次側検出回路の検出値を用いて、発生する磁束を調整することにより、磁束生成用コイルが発生する磁束の大きさを適切に制御することができる。
【0010】
本開示の第3形態によれば、受電装置(80,280,380)に非接触で給電する送電装置(10,210,310)が提供される。前記送電装置は、1次側コイル(L1)と、1次側コンデンサ(C1)とを有する1次側共振回路(12)と、予め定められた動作周波数の交流電力を前記1次側共振回路に印加する交流電源(11)と、前記1次側コイルに鎖交する磁束の大きさ、または、前記1次側コイル近傍の磁束の大きさを検出するための1次側検出回路(120)と、を有し、前記受電装置は、前記1次側コイルと磁気的に結合するための2次側コイル(L2)と、2次側コンデンサ(C2)とを有する2次側共振回路(81)と、前記送電装置の待機状態において、前記1次側コイルへ放射する磁束を発生させるための磁束生成用コイル(L2)と、前記磁束生成用コイルに交流電力を供給するパルス生成回路(82)と、前記パルス生成回路を制御する2次側制御回路(85,285,385)とを有する磁束生成回路(86,286,386)と、前記パルス生成回路に供給される電圧値と、前記2次側コイルまたは前記パルス生成回路に流れる電流値と、前記1次側コイルから発生する磁束の大きさとのうち少なくとも何れか1つを検出する2次側検出回路(M2,281,M3)と、を有し、前記磁束生成回路は、前記2次側検出回路の検出値を用いて、発生する磁束を調整し、前記送電装置は、前記1次側検出回路によって、前記1次側コイルに鎖交する磁束、または、前記1次側コイル近傍の磁束の増加が検出された場合、前記待機状態から前記1次側コイルに送電電流を流す送電状態に移行する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社デンソー
車載器
2日前
株式会社デンソー
固定子
2日前
株式会社デンソー
変調器
10日前
株式会社デンソー
表示器
3日前
株式会社デンソー
電源回路
10日前
株式会社デンソー
電子装置
2日前
株式会社デンソー
表示装置
9日前
株式会社デンソー
表示装置
2日前
株式会社デンソー
回転体装置
19日前
株式会社デンソー
回転体装置
19日前
株式会社デンソー
ペダル装置
18日前
株式会社デンソー
半導体装置
2日前
株式会社デンソー
電子制御装置
9日前
株式会社デンソー
位置検出装置
16日前
株式会社デンソー
虚像表示装置
2日前
株式会社デンソー
車載システム
3日前
株式会社デンソー
車両用空調装置
2日前
株式会社デンソー
超音波発生装置
10日前
株式会社デンソー
スイッチング素子
16日前
株式会社デンソー
スイッチング素子
10日前
株式会社デンソーエレクトロニクス
継電器の製造方法
16日前
株式会社デンソー
無線送電システム
2日前
株式会社デンソー
エネルギー予測装置
4日前
株式会社デンソー
車両用電子制御装置
22日前
株式会社デンソー
半導体装置の製造方法
3日前
株式会社デンソー
半導体装置の製造方法
5日前
株式会社デンソー
半導体装置の製造方法
11日前
株式会社デンソー
半導体装置の製造方法
3日前
株式会社デンソー
半導体装置の製造方法
10日前
株式会社デンソー
半導体装置の製造方法
2日前
株式会社デンソー
中性線、及び回転電機
4日前
株式会社デンソー
MEMSマイクロフォン
10日前
株式会社デンソー
半導体装置とその製造方法
16日前
株式会社デンソー
タイヤ空気圧監視システム
2日前
株式会社デンソー
半導体装置とその製造方法
10日前
株式会社デンソーテン
制御装置、および、制御方法
18日前
続きを見る