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公開番号2024084409
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-25
出願番号2022198669
出願日2022-12-13
発明の名称触媒塗工装置用の器具、及び、触媒塗工装置
出願人株式会社キャタラー
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B01J 37/02 20060101AFI20240618BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】外筒延長部の内周面に触媒の塗工層を形成し難くすることが可能な触媒塗工装置用の器具を提供すること。
【解決手段】排出ガス浄化触媒のハニカム基材34への触媒塗工装置用の器具は、可撓性を有する筒状の仕切部材72を有し、金属製のハニカム基材よりも軸長が長い金属製の外筒32に内挿され、該外筒によって軸方向を上下方向に配置した状態に支持される前記ハニカム基材に対して触媒金属を含む触媒スラリーを塗工するときに用いる。前記仕切部材は、その外周面を前記ハニカム基材の上端面34aに対して上側に突出する前記外筒の外筒延長部33aの内周面に対向して配置される。前記ハニカム基材の上端面、かつ、前記仕切部材の内周面の内側に対して前記触媒スラリーが供給されたとき、該触媒スラリーが前記外筒延長部の内周面に接触することを抑制するように、前記仕切部材の下端が、前記ハニカム基材の上端面に近接して配置される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
金属製のハニカム基材よりも軸長が長い金属製の外筒に内挿され、該外筒によって軸方向を上下方向に配置した状態に支持される前記ハニカム基材に対して触媒金属を含む触媒スラリーを塗工する、排出ガス浄化触媒の前記ハニカム基材への触媒塗工装置用の器具であって、
可撓性を有する筒状の仕切部材を有し、前記仕切部材がその外周面を前記ハニカム基材の上端面に対して上側に突出する前記外筒の外筒延長部の内周面に対向して配置され、
前記ハニカム基材の上端面、かつ、前記仕切部材の内周面の内側に対して前記触媒スラリーが供給されたとき、該触媒スラリーが前記外筒延長部の内周面に接触することを抑制するように、前記仕切部材の下端が、前記ハニカム基材の上端面に近接して配置される、
器具。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記触媒スラリーが供給された状態で、前記ハニカム基材の下端面からの吸引により、前記仕切部材の下端は、前記外筒延長部の内周面に近接するようにフレア状に弾性変形する、請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記仕切部材はその外周面に鍔部を有し、該鍔部は、前記外筒延長部の端面に対向して配置され、
前記鍔部と前記外筒延長部の端面との間には、前記触媒スラリーが供給された状態での前記ハニカム基材の下端面の吸引により、前記仕切部材の外周面と前記外筒延長部の内周面との間に空気を取り込む空気取込口が設けられる、請求項1又は請求項2に記載の器具。
【請求項4】
前記排出ガス浄化触媒の前記外筒の軸方向を上下方向に配置したときに、前記外筒の下端を支持する台座と、
前記外筒の前記外筒延長部に取り付けられる、請求項1又は請求項2に記載の器具と、
前記ハニカム基材の上端面、かつ、前記仕切部材の内周面の内側に前記触媒スラリーを供給する触媒スラリー供給装置と、
前記台座を介して前記ハニカム基材の下端面を吸引することにより、前記ハニカム基材の前記上端面の前記触媒スラリーを前記ハニカム基材に塗工する吸引装置と
を有する、前記排出ガス浄化触媒の前記ハニカム基材への触媒塗工装置。
【請求項5】
外筒の内側に配置される金属製のハニカム基材よりも軸長が長い金属製の外筒に内挿され、該外筒によって軸方向を上下方向に配置した状態に支持される前記ハニカム基材の上端面の上側に、前記上下方向を前記外筒の軸方向に一致させた筒状で可撓性を有する仕切部材の外周面を、前記ハニカム基材の上端面に対して上側に突出する前記外筒の第1の外筒延長部の内周面に対向して配置すること、
前記ハニカム基材の上端面、かつ、前記仕切部材の内周面の内側に触媒スラリーを供給すること、
前記ハニカム基材の下端面の下側から前記触媒スラリーを吸引し、前記仕切部材の前記外周面と前記第1の外筒延長部の前記内周面との間の圧力を、前記仕切部材の前記内周面の内側の圧力よりも小さくし、前記仕切部材の下端を前記第1の外筒延長部の前記内周面に近づけるようにフレア状に弾性変形させること、
を有する、排出ガス浄化触媒の前記ハニカム基材への触媒塗工方法。
【請求項6】
前記仕切部材を前記ハニカム基材の前記上端面に対して配置することは、
前記ハニカム基材の前記上端面と前記仕切部材の下端との間を0mmから2mmに配置すること、及び、
前記触媒スラリーを、前記ハニカム基材の前記上端面と前記仕切部材の下端との間から前記触媒スラリーが前記第1の外筒延長部の前記内周面に向かうことを抑制する粘性とすること
を含む、請求項5に記載の触媒塗工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、触媒塗工装置用の器具、及び、触媒塗工装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
排出ガス浄化触媒は、触媒が塗工されたハニカム基材と、ハニカム基材の形状を維持するための外筒とを有する。
例えば、ハニカム基材の隔壁上へ触媒層を形成するために、触媒金属等を含んだ触媒スラリーをハニカム基材の隔壁上へ塗工することがある。例えば、特許文献1には、ハニカム基材への触媒スラリーの塗工を行う製造装置の一例及び塗工方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭63-051949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
排出ガス浄化触媒の製造時には、排出ガス浄化触媒のハニカム基材の端面に対して突出する外筒の外筒延長部の内周面に、触媒スラリーが付着することを防止すると、排出ガス浄化触媒の製造に関する後続の作業を行い易くなる。
【0005】
本発明は、外筒延長部の内周面に触媒スラリーの塗工層を形成し難くすることが可能な触媒塗工装置用の器具、及び、触媒塗工装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面によると、排出ガス浄化触媒の前記ハニカム基材への触媒塗工装置用の器具は、可撓性を有する筒状の仕切部材を有し、金属製のハニカム基材よりも軸長が長い金属製の外筒に内挿され、該外筒によって軸方向を上下方向に配置した状態に支持される前記ハニカム基材に対して触媒金属を含む触媒スラリーを塗工するときに用いる。前記仕切部材は、その外周面を前記ハニカム基材の上端面に対して上側に突出する前記外筒の外筒延長部の内周面に対向して配置される。前記ハニカム基材の上端面、かつ、前記仕切部材の内周面の内側に対して前記触媒スラリーが供給されたとき、該触媒スラリーが前記外筒延長部の内周面に接触することを抑制するように、前記仕切部材の下端が、前記ハニカム基材の上端面に近接して配置される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、外筒延長部の内周面に触媒スラリーの塗工層を形成し難くすることが可能な触媒塗工装置用の器具、及び、触媒塗工装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る触媒塗工装置を示す概略的な断面図。
図1中の符号IIで示す位置の拡大図。
図1中の符号IIIで示す位置の拡大図。
図1に示す触媒塗工装置の吸引装置を動作させた状態を示す概略的な断面図。
図4中の符号Vで示す位置の拡大図。
第1及び第2実施形態に係る触媒塗工装置の概略的なブロック図。
第2実施形態に係る触媒塗工装置を示す概略的な断面図。
図7中の符号VIIIで示す位置の拡大図。
図7に示す触媒塗工装置の吸引装置を動作させた状態を示す概略的な断面図。
図7中の符号Xで示す位置の拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、上記側面の何れかをより具体化したものである。以下に記載する事項は、単独で又は複数を組み合わせて、上記側面の各々に組み入れることができる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、下記の材質、形状、及び構造等によって限定されるものではない。本発明の技術的思想には、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0010】
なお、同様又は類似した機能を有する要素については、以下で参照する図面において同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。また、図面は模式的なものであり、或る方向の寸法と別の方向の寸法との関係、及び、或る部材の寸法と他の部材の寸法との関係等は、現実のものとは異なり得る。
(【0011】以降は省略されています)

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