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公開番号2024070685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022181317
出願日2022-11-11
発明の名称防汚層付き光学フィルムおよびその製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 1/18 20150101AFI20240516BHJP(光学)
要約【課題】防汚層において良好な透明外観性を実現するのに適した防汚層付き光学フィルムの製造方法および防汚層付き光学フィルムを提供する。
【解決手段】本発明の防汚層付き光学フィルムZの製造方法は、透明基材フィルム11の一方面側に防汚層15を形成する工程と、剥離フィルム16の粘着面16aを防汚層15に貼り合わせる工程と、剥離フィルム16を防汚層15から剥離する工程と、保護フィルム17の粘着面17aを防汚層15に貼り合わせる工程とを含む。防汚層15に対する剥離フィルム16の粘着力が0.008N/50mm以上である。光学フィルムZは、透明基材フィルム11と、防汚層15と、保護フィルム17とをこの順で備える。保護フィルム17は粘着面17aで防汚層15に貼着している。保護フィルム17を備える状態での防汚層15の厚さに対する、保護フィルム除去後の防汚層15の厚さの比率は、0.9以上1.0以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ロールトゥロール方式で防汚層付き光学フィルムを製造する方法であって、
透明基材フィルムの厚さ方向一方面側に防汚層を形成する防汚層形成工程と、
前記防汚層に、粘着面を有する剥離フィルムの前記粘着面を貼り合わせる第1貼合せ工程と、
前記剥離フィルムを前記防汚層から剥離する剥離工程と、
前記防汚層に、粘着面を有する保護フィルムの前記粘着面を貼り合わせる第2貼合せ工程とを含み、
前記防汚層に対する前記剥離フィルムの粘着力が0.008N/50mm以上である、防汚層付き光学フィルムの製造方法。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記防汚層形成工程では、ドライコーティング法によって前記防汚層を形成する、請求項1に記載の防汚層付き光学フィルムの製造方法。
【請求項3】
透明基材フィルムと、防汚層と、保護フィルムとをこの順で備え、
前記保護フィルムが、前記防汚層側に粘着面を有し、当該粘着面で前記防汚層に貼着しており、
前記保護フィルムを備える状態での前記防汚層の厚さに対する、前記保護フィルムを除去した後の前記防汚層の厚さの比率が、0.9以上1.0以下である、防汚層付き光学フィルム。
【請求項4】
前記防汚層がドライコーティング膜である、請求項3に記載の防汚層付き光学フィルム。
【請求項5】
前記保護フィルムを除去した後の前記防汚層のF強度比が0.18以上である、請求項3に記載の防汚層付き光学フィルム。
【請求項6】
前記保護フィルムを除去した後の前記防汚層のF強度比が0.98以下である、請求項3から5のいずれか一つに記載の防汚層付き光学フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防汚層付き光学フィルムおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
タッチパネルディスプレイなどのディスプレイにおける画像表示側の外表面には、防汚性の観点から、例えば、防汚層付き光学フィルムが貼り合わせられる。防汚層付き光学フィルムは、透明基材フィルムと、当該透明基材フィルムの一方面側の最表面に配置された防汚層とを備える。防汚層により、ディスプレイの外表面において、手脂などの汚染物質の付着が抑制され、また、付着した汚染物質が除去されやすくなる。このような防汚層付き光学フィルムに関する技術については、例えば下記の特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-227898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
防汚層付光学フィルムの製造過程において、防汚層は、例えば、ウェットコーティング法またはドライコーティング法により、撥水性の高い材料から形成される。しかしながら、当該防汚層の露出表面には、高撥水性材料が防汚層組織に充分に定着していないために白濁している部分(材料未定着部分)が生ずる場合があるという知見を、本発明者らは得た。この不具合は、防汚層がドライコーティング法によって形成される場合に、特に生じやすい。一方、防汚層は、膜強度および防汚機能の観点から、充分な厚さで形成される必要がある。しかし、形成される防汚層が厚いほど、上述の材料未定着部分も厚く形成される傾向がある。防汚層の表面における白濁の形成は、透明外観性の観点から好ましくない。
【0005】
本発明は、防汚層において良好な透明外観性を実現するのに適した防汚層付き光学フィルムの製造方法および防汚層付き光学フィルムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明[1]は、ロールトゥロール方式で防汚層付き光学フィルムを製造する方法であって、透明基材フィルムの厚さ方向一方面側に防汚層を形成する防汚層形成工程と、前記防汚層に、粘着面を有する剥離フィルムの前記粘着面を貼り合わせる第1貼合せ工程と、前記剥離フィルムを前記防汚層から剥離する剥離工程と、前記防汚層に、粘着面を有する保護フィルムの前記粘着面を貼り合わせる第2貼合せ工程とを含み、前記防汚層に対する前記剥離フィルムの粘着力が0.008N/50mm以上である、防汚層付き光学フィルムの製造方法を含む。
【0007】
本発明の防汚層付き光学フィルム製造方法の第1貼合せ工程では、防汚層組織に充分に定着していない防汚層材料(未定着材料)が、剥離フィルムの粘着面に付着する。その後の剥離工程では、防汚層に対する粘着力が0.008N/50mm以上の剥離フィルムが、当該防汚層から剥離される。剥離フィルムの剥離時には、未定着材料の少なくとも一部が剥離フィルムに伴って防汚層から除去される。このように、防汚層形成工程後に上記の第1貼合せ工程と剥離工程とが実施されることは、防汚層表面から未定着材料を除去するのに適する。そして、第2貼合せ工程では、未定着材料の除去を経た防汚層が、保護フィルムによって被覆されて保護される。したがって、本製造方法は、防汚層において、未定着材料に起因する白濁を抑制して良好な透明外観性を実現するのに適する。
【0008】
本発明[2]は、前記防汚層形成工程では、ドライコーティング法によって前記防汚層を形成する、上記[1]に記載の防汚層付き光学フィルムの製造方法を含む。
【0009】
このような構成は、防汚層が積層される下地に対する防汚層の高い接合力を確保するのに好ましく、従って、防汚層の耐剥離性を確保するのに好ましい。防汚層の耐剥離性が高いことは、防汚層の防汚機能の維持に役立つ。本製造方法は、防汚層がドライコーティング法によって形成される場合であっても、防汚層において良好な透明外観性を実現するのに適する。
【0010】
本発明[3]は、透明基材フィルムと、防汚層と、保護フィルムとをこの順で備え、前記保護フィルムが、前記防汚層側に粘着面を有し、当該粘着面で前記防汚層に貼着しており、前記保護フィルムを備える状態での前記防汚層の厚さに対する、前記保護フィルムを除去した後の前記防汚層の厚さの比率が、0.9以上1.0以下である、防汚層付き光学フィルムを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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