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公開番号2024070429
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022180912
出願日2022-11-11
発明の名称休風後の高炉の立ち上げ方法
出願人日本製鉄株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C21B 5/00 20060101AFI20240516BHJP(鉄冶金)
要約【課題】高炉のバンキング等の休風後の立ち上げの際に開口する出銑口として最適な出銑口を決定可能な休風後の高炉の立ち上げ方法を提供する
【解決手段】休風後の高炉の立ち上げ方法であって、出銑口を開孔機で開孔する開孔作業中に、前記開孔機の開孔ビットが備える温度センサで温度を測定し、前記温度センサの測定温度が所定温度に到達するか否かに基づいて、前記開孔作業中の出銑口を、休風後の高炉立ち上げの際に出銑を行う出銑口として開口するか否かを決定することを特徴とする休風後の高炉の立ち上げ方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
休風後の高炉の立ち上げ方法であって、
出銑口を開孔機で開孔する開孔作業中に、前記開孔機の開孔ビットが備える温度センサで温度を測定し、
前記温度センサの測定温度が所定温度に到達するか否かに基づいて、前記開孔作業中の出銑口を、休風後の高炉立ち上げの際に出銑を行う出銑口として開口するか否かを決定することを特徴とする休風後の高炉の立ち上げ方法。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記測定温度が前記所定温度に到達するまで上昇し続けた場合に、前記開孔作業中の出銑口を開口させて出銑を行うことを特徴とする請求項1に記載の休風後の高炉の立ち上げ方法。
【請求項3】
前記所定温度は1300℃であることを特徴とする請求項2に記載の休風後の高炉の立ち上げ方法。
【請求項4】
前記測定温度が、前記所定温度である第1の温度より低い第2の温度に到達する前に、停滞又は低下した場合には、前記開孔作業中の出銑口以外の出銑口の開孔作業に移行することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の休風後の高炉の立ち上げ方法。
【請求項5】
前記第2の温度は1250℃であることを特徴とする請求項4に記載の休風後の高炉の立ち上げ方法。
【請求項6】
前記測定温度が、前記第2の温度に到達したが、前記第1の温度に到達する前に停滞又は低下した場合には、前記開孔機から酸素ランスによる酸素開孔に切り替えて開孔作業を続ける、又は、前記開孔作業中の出銑口以外の出銑口の開孔作業に移行することを特徴とする請求項4に記載の休風後の高炉の立ち上げ方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バンキング等の休風後における高炉の立ち上げ方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
休風後の高炉の立ち上げ方法として、例えば特許文献1には、高炉炉底部に低温状態又は凝固状態で存在する装入物及び残留物を出銑口から可燃性ガス及び酸素を吹き込んで加熱して昇温する際に、(a)羽口より炉内ガスを採取してCO

濃度を測定し、(b)CO

濃度に応じて、吹込みガスを、(b1)可燃性ガスと酸素、又は、(b2)酸素のみ、のいずれかに切り替えて吹き込むことを特徴とする高炉炉底部の装入物及び残留物の昇温方法が開示されている。
【0003】
特許文献2には、酸素ガスおよび気体燃料を吹き込む出銑口の炉中心角θが、時計周り、反時計周りでそれぞれ30~90°の領域につき、羽口前の温度を計測し、その計測された羽口前の温度が1000℃を超えた時点から高炉への送風を開始する方法が開示されている。
【0004】
特許文献3には、出銑口からバーナを挿入し可燃性ガスおよび酸素含有ガス、又は酸素含有ガスを炉内に吹込み、休風前から炉内に残留するコークスのうち出銑口と羽口の間の領域に存在するものを燃焼させた後、羽口から送風を開始する高炉の休風からの立ち上げ方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-221184号公報
特開2016-030833号公報
特開2021-181613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
高炉バンキング等の長時間休風により高炉への投入熱量が失われると、炉床部に滞留する溶銑滓は徐々に冷却され、炉底周辺部から凝固層が形成される。したがって、長時間休風後の立ち上げの際には、炉底に凝固層が存在する状態での出銑を強いられる。そして、凝固層は炉内の位置によって存在する量や状態が異なるので、開口する出銑口によって良好な出銑が得られるか否かが大きく変わる。
【0007】
開口する出銑口は熟練者の経験に基づいて決定されるが、出銑口の選択を誤ると出銑に至らず溶銑が凝固してしまうこともある。その残銑塊の除去作業には多大な作業を要する。そのため、休風後の高炉の立ち上げにおいては、最も出銑に適した出銑口を選択して効率よく出銑を行う必要がある。上述の従来技術においては、休風後の立ち上げ方法がそれぞれ開示されているものの、開口させる出銑口をどのように決定するかは開示されていない。
【0008】
そこで本発明は、高炉バンキング等の休風後の立ち上げの際に開口する出銑口として最適な出銑口を決定可能な休風後の高炉の立ち上げ方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その発明の要旨は以下の通りである。
【0010】
(1)休風後の高炉の立ち上げ方法であって、出銑口を開孔機で開孔する開孔作業中に、前記開孔機の開孔ビットが備える温度センサで温度を測定し、前記温度センサの測定温度が所定温度に到達するか否かに基づいて、前記開孔作業中の出銑口を、休風後の高炉立ち上げの際に出銑を行う出銑口として開口するか否かを決定することを特徴とする休風後の高炉の立ち上げ方法。
(【0011】以降は省略されています)

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