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公開番号2024059540
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2023014357
出願日2023-02-02
発明の名称T形断面の強化型鋼板ダンパー
出願人財團法人國家實驗研究院,NATIONAL APPLIED RESEARCH LABORATORIES
代理人個人
主分類E04H 9/02 20060101AFI20240423BHJP(建築物)
要約【課題】建築構造体を補強する特に建築物の構造体の間に設置される鋼板ダンパーを提供する。
【解決手段】前記鋼板ダンパーは、前記建築構造体の第1部材61と、第1部材61に対向する第2部材62との間に設置され、第1弾性部1、第2弾性部2、エネルギー散逸部3、第1端板4、第2端板5を備える。前記第1弾性部1または前記第2弾性部2における第1方向D1に垂直な断面の面積は、前記エネルギー散逸部3における前記第1方向D1に垂直な断面の面積より大きい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
建築構造体を補強するための鋼板ダンパーであって、前記鋼板ダンパーは、第1方向に沿って前記建築構造体の第1部材と第2部材との間に設置され、
前記建築構造体の前記第1部材に連結され、第1主板、及び前記第1主板の両側に対称に設置される2つの第1側板を有する第1弾性部と、
前記建築構造体の前記第2部材に連結され、第2主板、及び前記第2主板の両側に対称に設置される2つの第2側板を有する第2弾性部と、
前記第1弾性部と前記第2弾性部の間に設置され、腹板、及び前記腹板の少なくとも1つの表面に垂直に設置される少なくとも1つの強化板を有するエネルギー散逸部と、
前記第1弾性部と前記エネルギー散逸部との間に設置され、前記第1主板、前記第1側板、及び前記腹板に垂直に連結される第1端板と、
前記第2弾性部と前記エネルギー散逸部との間に設置され、前記第2主板、前記第2側板、及び前記腹板に垂直に連結される第2端板と、を備え、
前記第1弾性部または前記第2弾性部における前記第1方向に垂直な断面の面積は、前記エネルギー散逸部における前記第1方向に垂直な断面の面積より大きい、鋼板ダンパー。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1弾性部と前記第2弾性部の剛性及び強度は、いずれも前記エネルギー散逸部の剛性及び強度より大きいことを特徴とする請求項1に記載の鋼板ダンパー。
【請求項3】
前記第1弾性部の幅は前記第2弾性部の幅と実質的に等しく、前記第1弾性部の幅及び前記第2弾性部の幅は前記エネルギー散逸部の幅より大きいことを特徴とする請求項1に記載の鋼板ダンパー。
【請求項4】
前記第1弾性部は、さらに2つの第1翼板と2つの第1側翼板を有し、前記2つの第1翼板は、それぞれ前記第1主板の両側に垂直に設置され、前記2つの第1側翼板のうちの一方は、前記2つの第1側板のうちの一方における前記第1主板から離れた側に位置し、前記2つの第1側翼板のうちの他方は、前記2つの第1側板のうちの他方における前記第1主板から離れた側に位置し、前記第2弾性部は、さらに2つの第2翼板と2つの第2側翼板を有し、前記2つの第2翼板は、それぞれ前記第2主板の両側に垂直に設置され、前記2つの第2側翼板のうちの一方は、前記2つの第2側板のうちの一方における前記第2主板から離れた側に位置し、前記2つの第2側翼板のうちの他方は、前記2つの第2側板のうちの他方における前記第2主板から離れた側に位置することを特徴とする請求項1に記載の鋼板ダンパー。
【請求項5】
前記エネルギー散逸部は、前記腹板の両側にそれぞれ垂直に設置される2つのエネルギー散逸翼板を有することを特徴とする請求項1に記載の鋼板ダンパー。
【請求項6】
前記第1弾性部、前記第2弾性部、及び前記エネルギー散逸部は、それぞれH形鋼、箱形鋼、L形鋼、I形鋼、またはU形鋼を切断して組み合わせることにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の鋼板ダンパー。
【請求項7】
前記第1弾性部、前記第2弾性部、及び前記エネルギー散逸部は、少なくとも1つのH形鋼を切断して組み合わせることにより構成されることを特徴とする請求項6に記載の鋼板ダンパー。
【請求項8】
前記強化板は、前記第1端板と前記第2端板に垂直に連結されることを特徴とする請求項1に記載の鋼板ダンパー。
【請求項9】
前記強化板は、前記第1端板と前記第2端板に平行であることを特徴とする請求項1または8のいずれか一項に記載の鋼板ダンパー。
【請求項10】
前記強化板は、前記エネルギー散逸部の前記腹板の同一面または対向面にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項9に記載の鋼板ダンパー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼板ダンパーに関し、特に建築物の構造体の間に設置される鋼板ダンパーに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
地震災害は常に人命や財産に甚大な損失を与えるため、建築物の耐震性の向上は、構造工学の発展において重要な課題の一つである。特に地震が頻発する地域では、地震は多くの建築物に損害を与え、人命や財産を危険にさらすことがある。そのため、既存の建築物の耐震補強だけでなく、新築の耐震性能の強化も減災対策として非常に重要な方法である。
【0003】
近年、様々な建築物の免震、制震、耐震技術が開発されている。一般的に、地震や風による水平方向の外力に抵抗できるように建築物の構造体の強度を確保するために、通常、制震・エネルギー散逸装置が必要である。主な原理は、これらの制震・エネルギー散逸装置によってエネルギーを散逸させ、強い外力が加わったときに、構造物の変形を低減し、構造物の損傷を避けることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
鋼板ダンパーを含む構造(SPD-MRF)は、金属降伏の制震構造の一つであり、従来の屈曲防止構造に鋼板ダンパーを追加して組み込むことで、剛性、強度、靭性、エネルギー散逸性能を向上させたシステムである。また、鋼板ダンパーも、せん断降伏型の耐震柱となっている。しかし、従来の鋼板ダンパーは、通常、弾性部とエネルギー散逸部を含む。一般的に、弾性部は普通鋼で作られており、エネルギー散逸部は低降伏強度鋼(LYP steel)で作られている。しかし、低降伏強度鋼は高価であり、工事が困難である。そのため、短期間に工事ができ、低コストで、建築物の耐震性能を大幅に向上できる耐震システムの開発が急務となっている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明は、建築構造体を補強するための鋼板ダンパーを提供する。前記鋼板ダンパーは、第1方向に沿って前記建築構造体の第1部材と第2部材との間に設置され、前記建築構造体の前記第1部材に連結され、第1主板、及び前記第1主板の両側に対称に設置される2つの第1側板を有する第1弾性部と、前記建築構造体の前記第2部材に連結され、第2主板、及び前記第2主板の両側に対称に設置される2つの第2側板を有する第2弾性部と、前記第1弾性部と前記第2弾性部の間に設置され、腹板、及び前記腹板の少なくとも1つの表面に垂直に設置される少なくとも1つの強化板を有するエネルギー散逸部と、前記第1弾性部と前記エネルギー散逸部との間に設置され、前記第1主板、前記第1側板、及び前記腹板に垂直に連結される第1端板と、前記第2弾性部と前記エネルギー散逸部との間に設置され、前記第2主板、前記第2側板、及び前記腹板に垂直に連結される第2端板と、を備え、前記第1弾性部または前記第2弾性部における前記第1方向に垂直な断面の断面積は、前記エネルギー散逸部における前記第1方向に垂直な断面の断面積より大きい。
【0006】
本発明の実施形態において、前記第1弾性部と前記第2弾性部の剛性及び強度は、いずれも前記エネルギー散逸部の剛性及び強度より大きい。
【0007】
本発明の実施形態において、前記第1弾性部の幅は前記第2弾性部の幅と実質的に等しく、前記第1弾性部の幅及び前記第2弾性部の幅は前記エネルギー散逸部の幅より大きい。
【0008】
本発明の実施形態において、前記第1弾性部は、さらに2つの第1翼板と2つの第1側翼板を有し、前記2つの第1翼板は、それぞれ前記第1主板の両側に垂直に設置され、前記2つの第1側翼板のうちの一方は、前記2つの第1側板のうちの一方における前記第1主板から離れた側に位置し、前記2つの第1側翼板のうちの他方は、前記2つの第1側板のうちの他方における前記第1主板から離れた側に位置し、前記第2弾性部は、さらに2つの第2翼板と2つの第2側翼板を有し、前記2つの第2翼板は、それぞれ前記第2主板の両側に垂直に設置され、前記2つの第2側翼板のうちの一方は、前記2つの第2側板のうちの一方における前記第2主板から離れた側に位置し、前記2つの第2側翼板のうちの他方は、前記2つの第2側板のうちの他方における前記第2主板から離れた側に位置する。
【0009】
本発明の実施形態において、前記エネルギー散逸部は、前記腹板の両側にそれぞれ垂直に設置される2つのエネルギー散逸翼板を有する。
【0010】
本発明の実施形態において、前記第1弾性部、前記第2弾性部、及び前記エネルギー散逸部は、それぞれH形鋼、箱形鋼、L形鋼、I形鋼、またはU形鋼を切断して組み合わせることにより構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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