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公開番号2024059440
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022167116
出願日2022-10-18
発明の名称型枠ユニット
出願人大和ハウス工業株式会社,株式会社エヌ・エス・ピー
代理人個人,個人,個人
主分類E02D 27/01 20060101AFI20240423BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】基礎コンクリートの打設後に、従来よりも型枠を容易に取り外すことが可能な型枠ユニットを提供する。
【解決手段】型枠ユニット1は、基礎コンクリートを打設して建物の基礎を形成するために用いられ、基礎コンクリートの打設後に基礎に対して上方に取り外される箱抜き用の型枠ユニットである。型枠ユニット1は、上下方向に長尺な箱状の型枠10と、上面視において型枠の中央部に取り付けられ、型枠を上下方向に貫通するように延びている長尺部材20とを備えている。長尺部材20は、型枠10に対して長尺部材の高さ位置を変更可能な状態で取り付けられている。型枠ユニット1は、型枠10に対する長尺部材20の高さ位置を下げて、型枠の下端部から長尺部材を下方に突出させることで、基礎に埋設された状態の型枠を基礎から上方に取り外すことが可能となっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基礎コンクリートを打設して建物の基礎を形成するために用いられ、基礎コンクリートの打設後に前記基礎に対して上方に取り外される箱抜き用の型枠ユニットであって、
上下方向に長尺な箱状の型枠と、
上面視において前記型枠の中央部に取り付けられ、前記型枠を上下方向に貫通するように延びている長尺部材と、を備え、
前記長尺部材は、前記型枠に対して前記長尺部材の高さ位置を変更可能な状態で取り付けられ、
前記型枠に対する前記長尺部材の高さ位置を下げて、前記型枠の下端部から前記長尺部材を下方に突出させることで、前記基礎に埋設された前記型枠を前記基礎から上方に取り外すことを特徴とする型枠ユニット。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記長尺部材は、長尺に延びている長尺ボルトであって、
前記型枠は、上面視において前記型枠の中央部に設けられ、前記長尺ボルトの軸部に対して螺合されるナット又はネジ穴を有し、
前記長尺ボルトは、前記長尺ボルトの軸部と前記ナット又はネジ穴との螺合位置を調整することで高さ位置を変更可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の型枠ユニット。
【請求項3】
前記型枠は、
前記型枠の上面が開放された箱状の型枠であって、
前記型枠の上端部に取り付けブラケットを介して固定される前記ナットと、
前記型枠の底壁部の上面又は底面に固定される第2ナットと、を有し、
前記長尺ボルトは、前記長尺ボルトの軸部が前記ナット及び前記第2ナットに螺合されることで前記型枠に取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の型枠ユニット。
【請求項4】
前記型枠は、テーパー形状を有し、前記型枠の上端部から下端部に向かうほど狭くなるように形成されており、
前記型枠の外側面には、前記基礎コンクリートとの摩擦を低減するための摩擦低減材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の型枠ユニット。
【請求項5】
前記型枠ユニットは、前記型枠を囲むように設置され、前記型枠とで前記基礎を形成するための枠状の第2型枠と、前記型枠及び前記第2型枠それぞれの上端部に架け渡される複数の型枠保持具と、をさらに備え、
前記型枠は、前記型枠の上端部に複数設けられ、前記型枠保持具の一端部を取り付けるための保持具取り付け部を有し、
前記長尺部材は、上面視において複数の前記保持具取り付け部によって囲まれた中央位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の型枠ユニット。
【請求項6】
前記型枠ユニットは、前記型枠を囲むように設置され、前記型枠とで前記基礎を形成するための枠状の第2型枠と、前記型枠及び前記第2型枠を下方から支持する型枠支持台と、をさらに備え、
前記型枠支持台は、
前記型枠を下方から支持する支持ベースと、
前記支持ベース上に設けられ、前記型枠の下端部を囲むように保持する枠状の保持部と、
前記支持ベースから外側に向かって延出する複数の延出部と、
複数の前記延出部の延出端部にそれぞれ設けられ、前記第2型枠を下方から支持する第2支持部と、
前記第2支持部上に設けられ、前記第2型枠の下端部を保持する第2保持部と、を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の型枠ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、型枠ユニットに係り、特に基礎コンクリートを打設して建物の基礎を形成するために用いられる箱抜き用の型枠ユニットに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建物の基礎工事において型枠ユニットが用いられている。
主な基礎工事の流れとしては、基礎の形状に合わせて型枠ユニットを組み、当該型枠ユニット内に基礎コンクリートを打設する。そして、基礎コンクリートの十分な養生期間を経た後、組み立てられた型枠ユニットを解体する。
上記基礎工事において、箱抜き空間(開口部)を有する基礎を形成するために用いられ、基礎コンクリートの打設後に基礎に対して上方に取り外される箱抜き用の型枠ユニットが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
なお、基礎の箱抜き空間は、例えば建物の配管やガス管を通過させる目的で形成される。
【0003】
特許文献1に記載の箱抜き用の型枠は、上下方向に長尺な箱状の型枠であって、抜き勾配を有する断面矩形状の型枠本体と、型枠本体の上部に固定された吊りフックと、から主に構成されている。基礎コンクリートの打設後には、吊フックを用いて吊り上げることで、型枠を基礎から上方に取り外すことができる。
また、特許文献2に記載の箱抜き用の型枠は、上下方向に長尺な箱状の型枠であって、複数の型枠パーツに分割することが可能となっている。基礎コンクリートの打設後には、型枠の中央部に位置する型枠パーツを吊り上げることで型枠を解体することができ、残りの型枠パーツを基礎から上方に取り外すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-127873号公報
特開2020-76284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1、2のような箱抜き用の型枠において、従来よりも型枠を容易に組み立てることができ、また基礎コンクリートの打設後には、型枠を容易に取り外すことが可能な型枠ユニットが求められていた。
特に、幅が狭い箱抜き空間を有する基礎を形成するためには、できる限りシンプルな構成からなる型枠ユニットが求められていた。なお、幅狭な(狭隘な)箱抜き空間を形成する場合には、例えばウレタン樹脂を埋め込んでおき、基礎コンクリートの打設後に当該ウレタン樹脂を燃やすことで対応していた。そうすると、箱抜き空間の位置精度に影響することや、基礎工事が煩雑になる虞があった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、基礎コンクリートの打設後には、従来よりも型枠を容易に取り外すことが可能な型枠ユニットを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、従来よりも型枠を容易に組み立てることが可能な型枠ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明の型枠ユニットによれば、基礎コンクリートを打設して建物の基礎を形成するために用いられ、基礎コンクリートの打設後に前記基礎に対して上方に取り外される箱抜き用の型枠ユニットであって、上下方向に長尺な箱状の型枠と、上面視において前記型枠の中央部に取り付けられ、前記型枠を上下方向に貫通するように延びている長尺部材と、を備え、前記長尺部材は、前記型枠に対して前記長尺部材の高さ位置を変更可能な状態で取り付けられ、前記型枠に対する前記長尺部材の高さ位置を下げて、前記型枠の下端部から前記長尺部材を下方に突出させることで、前記基礎に埋設された前記型枠を前記基礎から上方に取り外すこと、により解決される。
【0008】
上記構成により、基礎コンクリートの打設後には、従来よりも型枠を容易に取り外すことが可能な型枠ユニットを実現できる。
詳しく述べると、本発明に係る型枠ユニットは、型枠と、型枠に取り付けられる長尺部材とを備えており、型枠に対する長尺部材の高さ位置を下げて、型枠の下端部から長尺部材を下方に突出させることができる。そうすることで、作用・反作用の関係により、長尺部材によって加わる力(作用力)によって、型枠が型枠の設置面(地面)及び基礎から上方向の反力(反作用力)を受ける。その結果、型枠が浮き上がる又は浮き上がり易くなる。つまりは、作業者が長尺部材を利用しながら型枠を上方へ浮かせることで、基礎から型枠を容易に取り外すことができる。
また、型枠ユニットは、比較的シンプルな構成によって実現されるため、従来よりも型枠を容易に組み立てることができる。
【0009】
このとき、前記長尺部材は、長尺に延びている長尺ボルトであって、前記型枠は、上面視において前記型枠の中央部に設けられ、前記長尺ボルトの軸部に対して螺合されるナット又はネジ穴を有し、前記長尺ボルトは、前記長尺ボルトの軸部と前記ナット又はネジ穴との螺合位置を調整することで高さ位置を変更可能となっていると良い。
上記構成により、ボルト及びナット(ネジ穴)によるシンプルな構造によって型枠に対する長尺ボルトの高さ位置を調整することができる。つまりは、シンプルな構成からなる型枠ユニットを実現できる。
【0010】
このとき、前記型枠は、前記型枠の上面が開放された箱状の型枠であって、前記型枠の上端部に取り付けブラケットを介して固定される前記ナットと、前記型枠の底壁部の上面又は底面に固定される第2ナットと、を有し、前記長尺ボルトは、前記長尺ボルトの軸部が前記ナット及び前記第2ナットに螺合されることで前記型枠に取り付けられると良い。
上記構成により、型枠に対して長尺ボルトをより安定させて取り付けることができる。また、型枠に対する長尺ボルトの高さ位置の調整を容易に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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