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公開番号2024058287
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165555
出願日2022-10-14
発明の名称サイリスタ整流器の制御システム
出願人株式会社TMEIC
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H02M 7/12 20060101AFI20240418BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ゲートパルス試験を適切、かつ容易に実行することができるサイリスタ整流器の制御システムを提供する。
【解決手段】監視操作盤21は、遮断器投入準備完了信号がアサートされ、かつ遮断器操作切替スイッチによって遮断器の操作権を監視操作盤が取得し、かつ遮断器操作スイッチによって遮断器の投入が指示された場合に、遮断器を投入する遮断器制御回路81を備える。制御盤20は、サイリスタ整流器から出力される電流の大きさを第2の電流の大きさとして設定する第2の電流設定用操作器23と、第2の電流設定用操作器23によって設定された大きさの第2の電流を生成する第2の電流生成器24と、ゲートスタート信号がアサートされている条件を満たす場合に、遮断器投入準備完了信号をネゲートする第3の演算回路103とを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
制御盤と、
監視操作盤とを備え、
前記監視操作盤は、
遮断器の操作権を取得するための遮断器操作切替スイッチと、
前記遮断器の投入または遮断を指示するための遮断器操作スイッチと、
遮断器投入準備完了信号がアサートされ、かつ前記遮断器操作切替スイッチによって前記遮断器の操作権を前記監視操作盤が取得し、かつ前記遮断器操作スイッチによって前記遮断器の投入が指示された場合に、前記遮断器を投入する遮断器制御回路と、
サイリスタ整流器から出力される電流の大きさを第1の電流の大きさとして設定する第1の電流設定用操作器と、
前記第1の電流設定用操作器によって設定された大きさの第1の電流を生成する第1の電流生成器とを備え、
前記制御盤は、
制御基板と、
試験を指示するための試験指示スイッチと、
前記試験指示スイッチがオンされ、かつ前記遮断器が遮断状態であることを確認する遮断器遮断確認信号がアサートされている条件を満たすときに、第1の試験モード信号をアサートする第1の演算回路と、
前記第1の試験モード信号がアサートされている条件を満たす場合に、ゲートスタート信号をアサートして、前記制御基板に供給する第2の演算回路と、
前記ゲートスタート信号がアサートされている条件を満たす場合に、前記遮断器投入準備完了信号をネゲートする第3の演算回路と、
前記サイリスタ整流器から出力される電流の大きさを第2の電流の大きさとして設定する第2の電流設定用操作器と、
前記第2の電流設定用操作器によって設定された大きさの第2の電流を生成する第2の電流生成器とを備え、
前記制御基板は、
前記ゲートスタート信号がアサートされているときに、ゲートパルス信号を生成して、前記サイリスタ整流器に供給するゲートパルス発生器と、
前記第1の電流または前記第2の電流に基づいて、前記ゲートパルス信号の位相角を設定する電流制御器と、を含む、サイリスタ整流器の制御システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1の演算回路は、前記第2の電流の大きさが下限である条件をさらに満たす場合に、前記第1の試験モード信号をアサートする、請求項1記載のサイリスタ整流器の制御システム。
【請求項3】
前記第1の演算回路は、前記試験指示スイッチがオフされ、または、整流器設備のいずれかの箇所で重故障が生じたという条件を満たす条件を満たす場合に、前記第1の試験モード信号をネゲートする、請求項2記載のサイリスタ整流器の制御システム。
【請求項4】
前記第2の演算回路は、前記第2の電流の大きさが下限でない条件をさらに満たす場合に、前記ゲートスタート信号をアサートして、前記制御基板に供給する、請求項1記載のサイリスタ整流器の制御システム。
【請求項5】
前記第2の電流設定用操作器は、リミットスイッチを含み、
前記第2の電流生成器は、前記リミットスイッチによって、抵抗値が変化する可変抵抗を含み、
前記第2の電流生成器は、前記可変抵抗の抵抗値に応じた前記第2の電流を生成する、請求項1記載のサイリスタ整流器の制御システム。
【請求項6】
前記第1の電流および前記第2の電流のうちのいずれかを前記制御基板に供給する切替スイッチを備え、
前記切替スイッチは、前記第1の試験モード信号がアサートされているときに、前記第2の電流を前記制御基板に供給し、前記第1の試験モード信号がネゲートされているときに、前記第1の電流を前記制御基板に供給する、請求項1記載のサイリスタ整流器の制御システム。
【請求項7】
前記第3の演算回路は、前記ゲートスタート信号がネゲートされている、または前記遮断器遮断確認信号がアサートされている条件を満たす場合に、前記遮断器投入準備完了信号をアサートする、請求項1記載のサイリスタ整流器の制御システム。
【請求項8】
前記第3の演算回路は、前記サイリスタ整流器の本体が故障しておらず、かつ前記制御盤の動作用の直流電源がオンであるという条件をさらに満たす場合に、前記遮断器投入準備完了信号をアサートする、請求項7記載のサイリスタ整流器の制御システム。
【請求項9】
第2の試験モード信号を前記監視操作盤に供給する第4の演算回路をさらに備え、
前記第4の演算回路は、前記試験指示スイッチがオンされ、かつ前記第1の試験モード信号をアサートされている条件を満たす場合に、前記第2の試験モード信号をアサートする、請求項1記載のサイリスタ整流器の制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、サイリスタ整流器の制御システムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、整流器を備える電力変換装置の試験設備が知られている。たとえば、特許文献1に記載の試験設備は、変圧器、試験装置、試験リアクトル、制御装置、電流検出器、監視装置、電流検出器、電圧検出器、第1リアクトル、第2リアクトルおよびキャパシタを備える。監視装置は、インバータの機能試験を行う。インバータの機能試験においては、例えば、監視装置は、電流検出器からインバータの出力電流と出力電圧の値を取得し、規定される試験条件に適合しているか否かを判定することにより、インバータの動作が正常か否かの機能試験を行う。試験装置は、制御装置の第2PWM制御部によってPWM制御されることにより、負荷の運転を模擬した電力変換動作をする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-145909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、操作機器を遠方に設置する監視操作盤内に設け、制御基板をサイリスタ整流器の本体に隣接する制御盤内に設ける場合がある。このような場合には、以下のような問題がある。ゲートパルス試験を実施する試験員は、電流設定のために監視操作盤へ移動する必要があり、不便である。制御盤を用いてゲートパルス試験中に遠方の監視操作盤で遮断器が投入される場合があり、ゲートパルス試験を適切に実行することができない。
【0005】
それゆえに、本開示の目的は、ゲートパルス試験を適切、かつ容易に実行することができるサイリスタ整流器の制御システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のサイリスタ整流器の制御システムは、制御盤と、監視操作盤とを備える。監視操作盤は、遮断器の操作権を取得するための遮断器操作切替スイッチと、遮断器の投入または遮断を指示するための遮断器操作スイッチと、遮断器投入準備完了信号がアサートされ、かつ遮断器操作切替スイッチによって遮断器の操作権を監視操作盤が取得し、かつ遮断器操作スイッチによって遮断器の投入が指示された場合に、遮断器を投入する遮断器制御回路と、サイリスタ整流器から出力される電流の大きさを第1の電流の大きさとして設定する第1の電流設定用操作器と、第1の電流設定用操作器によって設定された大きさの第1の電流を生成する第1の電流生成器とを備える。制御盤は、制御基板と、試験を指示するための試験指示スイッチと、試験指示スイッチがオンされ、かつ遮断器が遮断状態であることを確認する遮断器遮断確認信号がアサートされている条件を満たすときに、第1の試験モード信号をアサートする第1の演算回路と、第1の試験モード信号がアサートされている条件を満たす場合に、ゲートスタート信号をアサートして、制御基板に供給する第2の演算回路と、ゲートスタート信号がアサートされている条件を満たす場合に、遮断器投入準備完了信号をネゲートする第3の演算回路と、サイリスタ整流器から出力される電流の大きさを第2の電流の大きさとして設定する第2の電流設定用操作器と、第2の電流設定用操作器によって設定された大きさの第2の電流を生成する第2の電流生成器とを備える。制御基板は、ゲートスタート信号がアサートされているときに、ゲートパルス信号を生成して、サイリスタ整流器に供給するゲートパルス発生器と、第1の電流または第2の電流に基づいて、ゲートパルス信号の位相角を設定する電流制御器とを含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、制御盤が、サイリスタ整流器から出力される電流の大きさを第2の電流の大きさとして設定する第2の電流設定用操作器と、第2の電流設定用操作器によって設定された大きさの第2の電流を生成する第2の電流生成器と、ゲートスタート信号がアサートされている条件を満たす場合に、遮断器投入準備完了信号をネゲートする第3の演算回路とを備え、監視操作盤が、遮断器投入準備完了信号がアサートされ、かつ遮断器操作切替スイッチによって遮断器の操作権を監視操作盤が取得し、かつ遮断器操作スイッチによって遮断器の投入が指示された場合に、遮断器を投入する遮断器制御回路を備える。これによって、ゲートパルス試験を実施する試験員は、電流設定のために監視操作盤へ移動する必要がなく、制御盤を用いてゲートパルス試験中に遠方の監視操作盤で遮断器が投入されることを防止できる。その結果、ゲートパルス試験を適切、かつ容易に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
参考例の制御監視盤10の構成を表わす図である。
制御基板14と、交流電源32と、遮断器33と、サイリスタ整流器31と、負荷LDとを表わす図である。
実施の形態のサイリスタ整流器の制御システムの一例を表わす図である。
第1の電流設定用操作器84および第1の電流生成器80を表わす図である。
第2の電流設定用操作器23および第2の電流生成器24を表わす図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰り返さないものとする。
【0010】
[参考例]
図1は、参考例の制御監視盤10の構成を表わす図である。図2は、制御基板14と、交流電源32と、遮断器33と、サイリスタ整流器31と、負荷LDとを表わす図である。
(【0011】以降は省略されています)

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